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PRESS RELEASE (システムプラットフォーム)

2016年11月15日
富士通株式会社

NTTドコモと共同で5G向けの屋外実験を実施

超高密度分散アンテナの有効性を確認

当社は、株式会社NTTドコモ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:吉澤 和弘、以下 NTTドコモ)と、第5世代移動通信方式(以下、5G)向けの大容量化技術である超高密度分散アンテナ(注1)の実験を共同で実施しています。2016年9月に神奈川県横須賀市にて実施した電測車による屋外実験において、道路に沿って超高密度に分散配置した基地局アンテナを協調伝送することによって、アンテナを一か所に集中配置する構成と比較して、高いシステム容量が実現可能であることを確認しました。

背景

2020年以降の実用化に向けて世界中で研究開発が進められている移動通信方式である5Gは、急増する移動通信のトラフィックに対応するため、現在の1,000倍以上の大容量化や、10Gbpsを超えるデータ通信速度の実現、センサーネットワークなどのM2M通信の普及に伴うデバイス数の増加への対応などを目指しています。当社はNTTドコモと共同で、移動通信システムの大容量化に貢献する技術として超高密度分散アンテナの研究開発を進めています。

実験内容

4.5GHz帯の周波数(帯域幅200MHz)を利用し、約40m間隔で4か所に分散配置された基地局アンテナを用いて、8人のユーザーが同時に歩行している環境を模した電測車(8素子のアンテナを搭載し、時速5kmで移動)を使って実験を行い、実験区間内において全ユーザー合計で最大で5Gbps、平均で3.8Gbpsのシステム容量が得られることを確認しました。

今回の実験では、基地局には4素子のアンテナを配し、計16素子のアンテナを超高密度に分散配置し協調伝送することで、樹木などの電波遮へい物に対する通信耐性を高め、安定的に高いシステム容量が得られることが分かりました。

今回の成果は、2016年11月17日(木曜日)から18日(金曜日)までドコモR&Dセンタ(YRP)にて開催される「ドコモR&Dオープンハウス」(注2)で展示します。

今後

本実験には、総務省からの委託を受けて実施した「第5世代移動通信システム実現に向けた研究開発」の成果の一部が含まれています。

当社は今後もNTTドコモと共同実験を進め、様々な環境でのフィールド実験をもとに5G技術の確立に貢献するなど、2020年以降の5G実用化に向けて取り組んでいきます。

図1 実験環境
図1 実験環境

図2 端末における受信特性
図2 端末における受信特性

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以上

注釈

注1 超高密度分散アンテナ:
高密度に分散配置した基地局アンテナを集中制御することで、端末の通信品質が良くなるようにセルを瞬時に形成して動的に制御する当社技術。
注2 ドコモR&Dオープンハウス:
http://docomo-rd-openhouse.jp/

本件に関するお問い合わせ

富士通コンタクトライン(総合窓口)
電話 0120-933-200
受付時間: 9時~17時30分(土曜日・日曜日・祝日・年末年始を除く)


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