PRESS RELEASE
2016年5月16日
富士通株式会社
お客様のワークスタイル変革に向けて、印刷環境の利便性向上と仮想デスクトップのセキュリティ強化を実現する2種の新サービスを提供
富士通グループ国内8万人が利用する仮想デスクトップ基盤で活用
当社は、お客様のワークスタイル変革に向け、モバイル活用時の印刷環境の利便性向上と、仮想デスクトップ利用時のセキュリティ強化を実現する2つの新サービスを本日より販売開始します。
「FUJITSU Cloud Service Print Anywhere(フジツウ クラウド サービス プリント エニウェア、以下、Print Anywhere)」は、メーカーや機種ごとに異なる複合機のドライバを当社が開発した一つの仮想プリンタードライバに集約することで、利用者は出力先を意識せず、社内に点在するどの複合機からでも印刷を可能にするサービスです。また、システム部門は、仮想デスクトップ基盤との併用により、利用者ごとに異なる印刷環境を統一でき、運用管理の効率化を実現します。
「FUJITSU Managed Infrastructure Service 仮想デスクトップサービス V-DaaS(フジツウ マネージド インフラストラクチャーサービス カソウデスクトップサービス ヴイダース、以下、V-DaaS)」では、仮想デスクトップへのログオン時に、当社独自の手のひら静脈認証技術を利用したオプションサービスを新たに提供し、なりすまし防止による情報漏えい対策や、利用者のパスワード管理負荷軽減などを実現します。
当社は、2012年1月より国内外のコミュニケーション基盤の統一を通じて、いつでもどこでも様々な方法で人や情報にアクセスできる環境を実現することで、社員のワークスタイル変革を推進してきました。2015年度からは、これをさらに強化するため、国内グループ8万名を対象とした仮想デスクトップ基盤の導入を開始し、情報漏洩対策を強化するとともに、社員の生産性向上や多様な働き方への対応に取り組んでいます。
今回、新たに提供を開始する「Print Anywhere」および「V-DaaS 手のひら静脈認証ログオンオプション」は、この仮想デスクトップ基盤の社内実践における課題をもとに企画・開発されたものであり、今後も継続的な機能強化と品質向上に努め、お客様に提案していきます。
背景
近年、情報漏えい対策や業務端末の運用管理効率化、システムのバーションアップの負荷軽減などを目的に、コミュニケーションツールや各種業務システムの利用環境を仮想デスクトップ基盤に移行するお客様が増えています。また、仮想デスクトップ基盤の活用により、業務を従来のオフィスからだけでなく、タブレットなどの様々なモバイルデバイスを用いて、外出先や自宅から行うことができるようになるなど、場所やデバイスを選ばないワークスタイルの変革が急速に進んでいます。
一方で、このようなワークスタイルを推進するためには、特定の場所や複合機に制限される印刷業務の利便性や、IDやパスワードによるシステムへのログオン時のセキュリティ面で改善すべき課題も見えてきました。
当社は、このような課題に対応し、お客様により安心で快適なワークスタイルを実現するためのサービスを提供します。
サービスの特長
- 社内のどこからでも簡単に印刷を可能にする「Print Anywhere」
社内には様々なメーカーの複合機が点在しており、利用者は使用する複合機に応じたドライバのインストールやIPアドレスの設定などを都度行う必要があり、オフィス内の移動先や出張先で業務を行う場合、印刷の不自由さが課題となっています。
当社は、様々な複合機メーカーや機種に対応可能な共通プリントシステム「Print Anywhere」をクラウドサービスとして提供します。本サービスにより、利用者は一つの仮想プリンターに印刷指示を行い、最寄りの複合機で個人認証をするだけで、社内のどこからでも簡単に印刷が可能となります。
これにより、オフィスにフリーアドレスを採用している企業や出張頻度が高い利用者において、利便性向上や紙資料の社外持出による情報漏えいリスクの軽減、さらに、全複合機の使用状況を一元管理することで、複合機の最適配置およびコスト削減を図ることができます。また、仮想デスクトップ基盤と本サービスを併用いただくことで、システム部門は、利用者端末ごとに管理していた印刷環境を、仮想PC上の一つの仮想プリンタードライバに統一できるため、運用管理の効率化も実現できます。
図1.「FUJITSU Cloud Service Print Anywhere」のサービスイメージ図
拡大イメージ - V-DaaS 手のひら静脈認証ログオンオプション
仮想デスクトップ基盤の導入により、パソコンやシンクライアント、タブレットなどのモバイルデバイスを活用し、オフィスの自席以外のさまざまな場所から社内システムにアクセスして業務を行うことが可能になる一方で、より安全に業務を行うための強固な情報漏えい対策が必要となっています。
これまで、IDやパスワードによる仮想デスクトップへのログオンが一般的でしたが、当社は独自の生体認証技術である手のひら静脈認証によるログオンを積極的に推進しており、今回、すでに提供中の仮想デスクトップサービス 「V-DaaS」に、手のひら静脈認証を使ったログオンが可能なオプションサービスを追加します。
本サービスにより、なりすまし防止によるセキュリティ強化に加え、複雑なパスワード入力や定期変更のなどの利用者負荷を軽減し、仮想デスクトップ基盤を活用した場所を選ばないワークスタイルの安全性と利便性を向上させます。
図2.V-DaaS 手のひら静脈認証ログオンオプションのイメージ図
拡大イメージ
販売価格、および提供時期
商品名 | 販売価格(税別)* | 販売開始 | 提供時期 |
---|---|---|---|
FUJITSU Cloud Service Print Anywhere | 初期 11万円 月額 9万円より (対象プリンター10台/20ID) |
即日 | 2016年10月 |
FUJITSU Managed Infrastructure Service 仮想デスクトップサービス V-DaaS 基本サービス+手のひら静脈認証ログオンオプション |
初期 54万円 月額 23.4万円より(60ID) |
即日 | 2016年7月 |
*上記の各サービス利用時に必要なネットワーク回線、端末機器(複合機/PC/シンクライアント/タブレット/手のひら静脈認証センサーなど)、クライアントソフトウェアおよび導入へ向けてのお客様環境調査、現地設定などの作業費用は含んでおりません。
「富士通フォーラム2016」への出展
「Print Anywhere」および「V-DaaS」は、5月19日(木曜日)~20日(金曜日)に東京国際フォーラム(有楽町)で開催される、「富士通フォーラム2016」における「ワークスタイル変革」関連カンファレンスおよび展示コーナーにてご紹介予定です。
商標について
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以上
関連リンク
- FUJITSU Cloud Service Print Anywhere
- FUJITSU Managed Infrastructure Service仮想デスクトップサービス V-DaaS
- 未来のワークスタイルを切り拓く富士通のVDI
- 富士通が実践するグローバルコミュニケーション基盤
本件に関するお問い合わせ
富士通コンタクトライン(総合窓口)
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受付時間: 9時~17時30分(土曜日・日曜日・祝日・年末年始を除く)
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