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PRESS RELEASE （システムプラットフォーム）

2016年5月10日
富士通株式会社

東京大学・筑波大学が共同運営する最先端共同HPC基盤施設の
新スーパーコンピュータシステムを受注

当社のPCサーバ「PRIMERGY」で大規模PCクラスタを構築

新スーパーコンピュータシステム導入の背景

東京大学様と筑波大学様は、国立大学法人京都大学様とともに、最先端のオープン技術を基に、各大学のスーパーコンピュータの共通仕様を「T2Kオープンスーパーコンピュータ」として策定し、その仕様に基づくPCクラスタシステムを各大学が導入、東京大学様と筑波大学様ではそれぞれのシステムを2008年6月から2014年2月（筑波大学）、2014年3月（東京大学）まで運用されていました。

これらの後継システムの検討にあたり、東京大学様と筑波大学様は、国内で初めて、単一のスーパーコンピュータを共同で構築・運営するための組織として「最先端共同HPC基盤施設（JCAHPC）」を設置され、同施設の主要計算機として、当社の新スーパーコンピュータシステムの導入が決定されました。

システムの特長

本システムは、計算ノードとして、当社のPCサーバ「PRIMERGY」の次期モデル8,208台と、ログインノードとして、「PRIMERGY RX2530 M2」20台をはじめ合計51台の「PRIMERGY」を組み合わせて構成されるPCクラスタシステムです。計算ノードには、「次世代Intel® Xeon Phi™ Processor （開発コード名：Knights Landing）」向けに最適設計された次期モデルを採用し、総理論演算性能は25 PFLOPS以上に達します。各計算ノード間は、最新の高速インターコネクト（注2）である「Intel® Omni-Path Architecture」により接続され、高い並列演算性能を実現します。

設置面では、2Uラックマウントシャーシに8ノードを搭載した高密度実装になっています。また、最先端の温水冷却技術（注3）により、システムを構成する各コンポーネントへ供給する冷却水の温度を最適化することで、高効率な冷却や省電力を実現しています。

さらに、大規模システムの効率的な運用を実現する当社のHPCミドルウェア「FUJITSU Software Technical Computing Suite」を実装し、計算ジョブのスケジューリングやシステム全体の運用管理を行います。また、当社および富士通研究所の持つ大規模HPC向け高速化技術により、システムの性能を最大限に引き出します。

当社は、大規模かつ超高速の演算処理機能の提供を通じて、計算科学、シミュレーション技術の発展と活用に貢献していきます。

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

注釈

注1 ペタフロップス（PFLOPS）：

Peta Floating-point Operations Per Secondの略。Petaは1000兆（10の15乗）のことで、毎秒1000兆回の浮動小数点演算ができることを表す。

注2 インターコネクト：

計算ノード間を高速に接続するネットワーク。

注3 温水冷却技術：

従来よりも高い温度の水で冷却する技術。冷水を得るための冷却設備への負荷が減り、また高い温度の冷却水からの排熱を再利用することができるため、システム全体でのエネルギー効率向上が期待できる。

関連リンク

「最先端共同HPC基盤施設がスーパーコンピュータシステム（ピーク性能25 PFLOPS）の導入を決定」

• 最先端共同HPC基盤施設（JCAHPC）のプレスリリース
• 筑波大学計算科学研究センターのプレスリリース

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