PRESS RELEASE (導入事例)
2016年3月22日
富士通株式会社
(本資料は、Fujitsu UK & Irelandが発行したプレスリリースの抄訳です。)
英国環境庁様、洪水警報システム刷新で富士通のクラウドサービスを導入
120万世帯以上の防災・減災を支援。受注金額は460万イギリスポンド
[英国、ロンドン発、3月15日]富士通は、英国環境庁(Environment Agency、注1)様より、洪水警報システムの刷新を受注しました。契約金額は、460万イギリスポンドです。
富士通は、2004年から英国環境庁様、および天然資源ウェールズ様(Natural Resources Wales、注2)とともに取り組んできた、イングランドとウェールズの住民や企業に洪水警報を提供する洪水警報システムを、富士通のクラウドサービスを活用して刷新します。従来からの洪水警報提供方法である、電話やEメール、携帯電話のショートメッセージに加え、新規にソーシャル・メディアでも警報が受信できるようになります。これにより、受信方法の選択肢が増え、より受信しやすい方法を選択できるため、従来よりも早期に洪水警報を受信でき、防災・減災対策の時間を確保しやすくなります。また、現在、英国環境庁様が洪水警報システムの維持・運営に要しているコストを40%削減します。
従来の洪水警報システムは、イングランドとウェールズの洪水リスクが高い地域120万世帯にサービスを提供しており、これまでに発信したメッセージは2,000万通に上ります。洪水リスクが高い地域の企業や世帯に、洪水警報を直接、確実に届けることにより、防災・減災を支援しています。また、洪水警報は、メディアや緊急サービス(注3)、および自治体などが連携して行う、防災・減災活動にも活用されています。
天然資源ウェールズ様は、今回の刷新に関しても、英国環境庁様とともに取り組み、新しい洪水警報システムを利用して、ウェールズの河川、および海岸沿いの洪水リスクが高い地域の住民約10万人に洪水警報を提供します。
英国環境庁様のActing Director Incident Management and ResilienceであるCraig Woolhouse氏は、以下のように述べています。
「洪水リスクの高い地域の住民にとって洪水警報は、住民の安全と財産の保護を図るための早期対応を可能にする“命綱”となるものです。我々は常に、洪水リスクの高い地域に住む人々が、洪水に備える時間を確保できるようにサービスを改善・拡大する方法を検討しています」
天然資源ウェールズ様のFlood Risk Managerである、Andy Wall氏は以下のように述べています。
「ウェールズでは河川の増水が早く、急な洪水が、たびたび発生します。このような環境では、英語とウェールズ語に対応し、迅速に信頼性の高い洪水警報を発信できるシステムが必要です。過去10年間の成功を礎に、富士通と継続してプロジェクトを進めて行けることを喜ばしく思います」
以上
注釈
- 注1 英国環境庁様(Environment Agency):
- 1996年に設立されたイングランドの非政府部門公共機構。洪水の影響の低減などのイングランドの環境政策を行っている。イングランドにおける洪水、および海岸浸食に関するリスク管理について、戦略的な監視を行う役割を持つ。
- 注2 天然資源ウェールズ様(Natural Resources Wales):
- ウェールズの政府機関。河川や海洋による洪水被害リスクのある10万戸以上に対し、洪水警報サービスを提供している。ウェールズの公共機関として、1993年に制定されたウェールズ語法(Welsh Language Act )の下、ウェールズ語スキームを導入する義務があり、住民は洪水警報サービス加入時に、英語、ウェールズ語のどちらで洪水警報や、ほかの情報を受信するかを選択できる。
- 注3 緊急サービス:
- 軍隊、警察隊、消防隊、救急隊のほか、ボランティア団体の山岳救助隊や海上救助隊などを含む。
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