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PRESS RELEASE (導入事例)

2015年9月9日
広島県商工会連合会
富士通株式会社
株式会社富士通マーケティング

広島県商工会連合会、地域の総合振興を実現するモバイル経営支援システムの運用開始

タブレットを活用した小規模事業者向けサービス拡充と地域連携に向けた情報活用基盤を構築

広島県商工会連合会(所在地:広島県広島市、会長:熊高 一雄、以下、広島県連)は、このたび広島県内の小規模事業者の経営支援強化のため、富士通株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:田中達也、以下、富士通)と株式会社富士通マーケティング(本社:東京都港区、代表取締役社長:生貝 健二、以下、富士通マーケティング)が新たに構築した、小規模事業者(注1)向けモバイル経営支援システムの運用を開始しました。

本システムは、広島県連の経営指導員による、タブレットを活用した経営支援活動のさらなる拡充とコミュニケーション強化を目的に、富士通のタブレット活用クラウド基盤「FUJITSU Cloud PaaS MobileSUITE(フジツウ クラウド パース モバイルスイート、以下、MobileSUITE)」(注2)と、CRMソリューション「FUJITSU Business Application CRMate(フジツウ ビジネスアプリケーション シーアールメイト)」(注3)を活用し、構築したものです。さらに、新たに開発したモバイル端末で利用可能な小規模事業者向けの商工会情報配信システムにより、広島県連や県内の各商工会からの情報をタイムリーに配信します。

広島県連では、本システムの導入により、県内の産業振興や小規模事業者情報の管理強化に加え、将来的には他県や関連団体との情報連携も強化することで、地域のさらなる発展に貢献していきます。

富士通および富士通マーケティングは、ICTによる地域の総合振興を支援するため、本システムを、「FUJITSU ビジネスアプリケーション 商工会ポータル」として商品化し、10月に提供開始します。

背景

広島県連は県内34地域の商工会の連合組織で、地域の総合振興を目的に経営支援、街おこし・村おこし、創業支援、ICT導入支援などの活動を行っています。小規模事業者への経営支援として、各地域の商工会に所属する経営指導員約140人が、経営、労務、金融、税務に関する指導や、補助金申請代行・税申告支援などを行っています。

広島県連では、これまで小規模事業者に対し紙ベースで経営指導を行っており、指導の標準化や経営指導員間での情報共有、事業者のニーズに合わせたタイムリーな情報提供や支援活動の効率化などが課題となっていました。

そこで、広島県連は、効率的な経営支援の推進とコミュニケーション強化のため、タブレットを活用したモバイル経営支援システムを導入しました。

システムのイメージ
システムのイメージ
拡大イメージ

モバイル経営支援システムの特長

  1. タブレットを活用した効率的な経営支援

    経営指導員が小規模事業者を訪問する際、GPSで検出した近隣の訪問先一覧がタブレット上に表示され、訪問先を選択すると、訪問日時、訪問者などが、各事業者別のカルテに記録されます。訪問先が不在の際も履歴として記録されるため、訪問実績を見える化できます。

    訪問先では、過去のカルテや必要な情報を閲覧しながら経営指導ができ、使用したデータは指導・閲覧履歴としてカルテに自動的に記録されます。さらに、これまで各経営指導員が個々に紙ベースで記録していた重要事項や気づきは、手入力に加え「経営者交代」「業態変更」などあらかじめ用意した定型ボタンを活用することで、入力負荷軽減と入力ミス防止を実現しながら、確実な情報登録が可能になります。

    また、本システムは、オフラインでも作業や情報閲覧が行え、通信ができる状態になった時点で自動的にカルテへ情報が記録されるため、通信電波の届かない地域でも利用できます。

  2. コミュニケーションの活性化とタイムリーな情報提供

    訪問終了後は、指導終了ボタンをタップするだけで、タブレットから小規模事業者へアンケート付きのメールを自動発信できます。また、小規模事業者向けにモバイル端末で利用可能な商工会情報配信システムを新たに提供しました。これまで経営指導員が直接行っていた、県内の成功事例の紹介や研修会の案内などの各種情報提供、アンケート収集がモバイル端末で可能となり、コミュニケーション活性化と、県内に点在する小規模事業者に対してもタイムリーな情報提供を実現します。

  3. 活動分析など効果的な情報活用や他県との情報連携強化

    本システムを通じて蓄積された小規模事業者情報や指導履歴は、経営指導員の活動分析や事業者情報など複数の情報を組み合わせた分析が可能となり、県や関連団体は、分析情報を活用した最適な経営支援や対策を講じることができます。また、将来的に他の商工会連合会に本システムが導入された際は、各県の商工会連合会で蓄積した情報を用いた共同分析や事例の共有など、県を越えての情報連携が可能となります。

  4. 情報漏えい対策、運用管理機能によりタブレットの安心・便利な運用を実現

    タブレット導入で必須となるID管理、端末管理、紛失対策などの各種機能をMobileSUITEで一括提供するため、従来の各経営指導員による個別管理からシステム管理者による集中管理となり、経営指導員の負荷を軽減するとともに、安心、便利な情報活用が可能となります。また、情報漏えい対策として、タブレット内の情報は専用アプリケーションで暗号化して保存します。

    経営支援システム ポータル画面
    経営支援システム ポータル画面
    拡大イメージ

    商工会情報配信システム メッセージ画面
    商工会情報配信システム メッセージ画面

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以上

注釈

注1 小規模事業者:
製造業などを主な事業として営む商工業者(会社および個人事業主)であり、常時使用する従業員の数が20人以下(卸売業、小売業、サービス業(宿泊業・娯楽業を除く)に属する事業を主な事業とする場合は5人以下)の事業者。
注2 「FUJITSU Cloud PaaS MobileSUITE」:
スマートデバイスを業務活用する際に必要となる、IT管理者向けの各種管理機能や利用者向けの業務専用ポータルなどを提供するクラウド型のサービス。
注3 「FUJITSU Business Application CRMate」:
問い合わせ情報や商談情報をはじめ、紙や表計算ソフトで管理している様々な情報を蓄積し、情報共有できるアプリケーションサービス。

関連リンク

本件に関するお問い合わせ

富士通コンタクトライン
電話 0120-933-200
受付時間: 9時~17時30分(土曜日・日曜日・祝日・年末年始を除く)

株式会社富士通マーケティング お客様総合センター
電話  0120-835-554(フリーダイヤル)
受付時間: 9時~17時30分(土曜日・日曜日・祝日・年末年始を除く)


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