PRESS RELEASE
2015年5月12日
富士通株式会社
新たなインテグレーションの考え方に基づくデジタルビジネス・プラットフォームを提供
ナレッジを活用し、お客様とともにイノベーションを創出
当社は、ICTを活用し、ビジネスモデルの変革や新たな価値創造を図るデジタルビジネス時代を牽引する新しいインテグレーションのコンセプトを「FUJITSU Knowledge Integration」(フジツウ ナレッジ インテグレーション)として提唱します。本コンセプトに基づき、お客様のデジタルビジネスを支えるクラウド、ビッグデータ、IoT、モバイルなどの最先端技術を融合したデジタルビジネス・プラットフォームを提供していきます。その中核を担う新たなクラウド商品として、オープン技術を活用したパブリッククラウドサービス「K5」(ケイ ファイブ)をはじめ、新たな商品・サービスを順次提供開始します。
当社は、これまで幅広い業種のお客様のシステム構築・運用で培った、国内最大級の知見・ノウハウを業種横断で全社的に活用する専任組織の設立に加え、イノベーション創出に向けた共創プロセスに対応できるSE人材育成を強化していきます。今後も、ナレッジインテグレーションと最先端技術の融合により、お客様の製品・サービス開発強化や新たな価値創造を目指す「攻めのIT」を支援し、お客様の新ビジネス創出や企業競争力強化に貢献していきます。
背景
近年、企業は、グローバル化や顧客ニーズの多様化、システムの複雑化やイノベーションに向けた投資拡大、人材育成など様々な課題を抱えています。その中で、急激なビジネス環境の変化への対応やイノベーション創出のために、人やモノを含めすべてがつながる新たなシステム(システム オブ エンゲージメント、以下SoE)と、企業内のデータを記録し、業務処理を行う従来型の業務システム(システム オブ レコード、以下SoR)との連携が不可欠となっています。
ICTを活用しビジネスモデルの変革や新たな価値創造を図るデジタルビジネスの進展に伴い、当社はデジタルビジネス時代に向けた新たなインテグレーションのコンセプトを「FUJITSU Knowledge Integration」としてまとめ、それに基づくデジタルビジネス・プラットフォームを提供していきます。
FUJITSU Knowledge Integrationについて
当社は、これまで50年に渡り幅広い業種で培った知見・ノウハウをベースに、SoE・SoRなどの様々なニーズに対応していくための、新たなインテグレーションのコンセプトを「FUJITSU Knowledge Integration」としてまとめました。お客様の「攻めのIT」を実現するために以下の取り組みを行っていきます。
- 次世代の情報システムのグランドデザインをお客様に提案するとともに、変化に追従できる情報システムを構築
- 幅広い業種のシステム構築で培った経験とノウハウを形式知化し、デジタルビジネス・プラットフォーム上に各種サービスとして実装
- 各業種の業務・ITに精通したSEの専門知識・ノウハウを横断的に連携・融合させる専任組織「業種コラボレーション統括室」を設立し、異なる業種のお客様に新たなソリューションを提供
- イノベーション創出に向けた共創プロセス(場づくり、Proof of Concept(PoC)、Proof of Business(PoB)など)を確立し、「ヒューマンセントリックIoT(注1)」などの取り組みをお客様と共に推進
- 共創のための人材育成プログラムとして、ハッカソン(注2)を全社で推進し、SoE領域のSE人材を強化
デジタルビジネス・プラットフォームについて
デジタルビジネス・プラットフォームは、クラウド、ビッグデータ、IoT、モバイルなどの最先端技術と当社SEの知見・ノウハウを融合し、お客様のSoE・SoRなどの様々なニーズに応える新しいプラットフォームです。このデジタルビジネス・プラットフォームの中核となる新たなクラウド商品・サービスを順次提供していきます。
(1) オープン技術を採用した自社開発パブリッククラウドサービス「K5」(2015年度第3四半期提供開始予定)
(2) 「K5」と同一のアーキテクチャによるプライベートクラウド向け商品
- 垂直統合型クラウド商品「PRIMEFLEX for Cloud」(2015年度第3四半期提供開始予定)
- クラウド運用管理、ワークロード管理などを行うクラウドマネージメントソフトウェア(2015年度第3四半期提供開始予定)
(3) 複数クラウド、ハイブリッドクラウドを管理する商品
- マルチクラウド統合管理を実現するソフトウェア、サービス(2015年度第2四半期提供開始予定)
- 複数クラウドの接続を実現する「FUJITSU Managed Infrastructure Serviceクラウド接続サービス」(2015年3月提供済)
クラウド商品・サービス体系図
拡大イメージ
これらの商品の特長は以下の通りです。
- 幅広い業種のお客様のシステム構築・運用で培った当社SEの知見・ノウハウを商品・サービスに実装
- SoRにおける、更なるスピード・品質向上・コスト削減につながる対応を強化
- SoEに対応したスケーラブルでアジャイル型の開発に新たに対応
- 業務・アプリ・インフラを横断した統合運用・サポートによる安心運用を実現
- OpenStackなどのオープン技術の採用により、技術革新に迅速に対応
なお、当社は、グループ国内外の全社内システム計約640システムの「K5」上への移行を2月より開始しました。大規模かつ複雑なシステム群の移行で培ったノウハウをリファレンスモデルとして、お客様へのソリューション提案・システム構築・運用に活用していきます。
このように当社は、デジタルビジネス時代の到来に向けて、新たなコンセプトによるインテグレーションの強化とそれを実現するためのデジタルビジネス・プラットフォームおよび関連する製品・サービスの提供により、「攻めのIT」のベストパートナーとして次世代の情報システム構築をリードしていきます。
商標について
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以上
注釈
- 注1 ヒューマンセントリックIoT:
- 当社が推進している、企業・社会のイノベーションに向けて、お客様や生活者のニーズを理解し、あらゆるデジタル情報を活用した価値のある新しいビジネスをお客様と創りだす取り組み。
- ビジネス創出とグローバルエコシステム形成に向けたIoTプラットフォームを提供(2014年11月13日 プレスリリース)
- 注2 ハッカソン:
- 新たなイノベーションの手段としてエンジニアやデザイナーなど様々な知見を持った人材が集まり、短期間でテーマを設定し、アプリケーションなどを集中的に開発するプロジェクト。
関連リンク
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