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PRESS RELEASE (導入事例)

2015年3月2日
富士通株式会社

NTTドコモ様の「ネットワーク仮想化技術」実用化に向けた開発のパートナーベンダーに選定

当社はこのたび、株式会社NTTドコモ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:加藤 薫、以下、NTTドコモ)様から、通信混雑時における通信のつながりやすさを向上させる「ネットワーク仮想化技術」の実用化に向けた開発のパートナーベンダーとして採用されました。

当社はNTTドコモ様のLTEを構成するシステム上で、大容量の映像や音声データなどの送受信を可能にするコアネットワーク部分であるEPC(Evolved Packet Core、注1)において、仮想化技術を適用させた通信ソフトウェア、およびそれを管理するソフトウェアの提供を行い、2016年3月の実用化に向けて協力していきます。

これまでのゲートウェイ装置(左)、仮想化技術を適用したゲートウェイ(右)

当社は2008年から、NTTドコモ様に対し、S-GW(注2)/P-GW(注3)機能を持つ通信ソフトウェアを実装したゲートウェイ装置を提供してきました。本装置は、ノキアネットワークス様がグローバルに展開しているゲートウェイ装置を当社がNTTドコモ様向けにインテグレーションしたものです。

今回提供する通信ソフトウェアは、本装置に実装した通信ソフトウェアに、欧州の標準化団体であるETSI(注4)に準拠した仮想化技術を適用したものです。これにより、NTTドコモ様が提供する仮想化レイヤー上で、通信ソフトウェアの高可用性および信頼性を実現するとともに、トラフィック量に応じた柔軟なシステム構成への対応が可能となり、従来に比べて効率的な運用を実現します。

仮想化技術の実用化の成功には、欧州の標準化団体であるETSIの仮想化技術を推進するグループ(NFV ISG、注5)への準拠が重要と考えております。当社は引き続き国際標準に準拠した製品の提供とインテグレーションを提供していきます。

当社は、従来からNTTドコモ様のネットワークインフラシステムや携帯端末の納入において、長年に渡り良好なパートナーシップを築いており、今後もコアネットワークにおけるトータルな支援を通じて、高品質・高性能な製品・ソリューションを提供していきます。

株式会社NTTドコモ 取締役常務執行役員 尾上 誠蔵 様のコメント

NFVはもはや幻想ではなく、いよいよ本格的な商用導入フェーズに入りました。ドコモは富士通をはじめとしたNFVの分野を牽引する各社とともにマルチベンダー環境でのNFVを実用化し、モバイルネットワークの新時代への移行を加速していきます。

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以上

注釈

注1 EPC(Evolved Packet Core):
LTE無線アクセスをはじめとする多様な無線アクセスに対応し、ユーザーの認証、移動制御、課金やQoS制御などの機能を提供する、オールIPパケット化を実現したモバイルコアネットワークアーキテクチャー。
注2 S-GW(Serving-Gateway):
LTEおよび3Gアクセスを行う携帯端末に対して、ユーザーデータの中継機能を実現するノード。
注3 P-GW(Packet Data Network-Gateway):
EPCとIMS(IP Multimedia Subsystem)、またはISPや企業ネットワークなどの外部ネットワークと接続を実現するノード。
注4 ETSI(European Telecommunications Standards Institute):
ヨーロッパ圏の電気通信における標準仕様を策定するために設立された標準化団体。
注5 NFV ISG(Network Functions Virtualisation Industry Specification Group):
2012年12月に世界のキャリアが中心となりETSI内に設立した、キャリア主導でネットワーク仮想化技術に関する検討を推進するグループ。

関連リンク

本件に関するお問い合わせ

富士通コンタクトライン
電話 0120-933-200
受付時間: 9時~17時30分(土曜日・日曜日・祝日・年末年始を除く)


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