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PRESS RELEASE (導入事例)

2015年2月2日
富士通株式会社
Fujitsu Systems Business (Thailand) Ltd.

タイ王国 チュラロンコン大学附属模範小中高等学校様が
タブレット端末による教育支援システムを導入

児童生徒1人ひとりの考え方を見える化できる協働学習環境を整備

富士通株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:山本 正已、以下、富士通)とFujitsu Systems Business (Thailand) Ltd.(本社:タイ王国 バンコク、社長:古川 栄治、以下、富士通タイランド)は、共同で、タイ王国 王立チュラロンコン大学附属模範小中高等学校(所在地:タイ王国バンコク市、中高等学校 校長:Changjaik, Chaisak、小学校 校長:Chaidejsuriya, Suporn、以下、チュラロンコン大学附属模範学校)様の教育支援システムを構築しました。チュラロンコン大学附属模範学校様は、中高等学校では2月3日、小学校では4月1日に、本システムの本格運用を開始します。

本システムを活用する授業では、「FUJITSU 文教ソリューション K-12 協働学習支援マーナビケーション」(以下、「マーナビケ―ション」)により、児童生徒がタブレットに入力した意見や問題の答えを教員が即座に電子黒板に表示し、クラス全体で共有できます。複数の回答の一斉表示や特定の回答の比較表示も可能であり、効果的な協働学習を実現します。また、授業支援システム「FUJITSU 文教ソリューション CoursePower(コースパワー)」(以下、「CoursePower」)により、教員は教材、テストの使用履歴、児童生徒1人ひとりの提出物や授業出席状況、テスト結果などの管理を大幅に効率化でき、児童生徒1人ひとりの学習行動分析結果を元に、個人の傾向や学習進捗に応じたきめ細かなケアも容易になります。

富士通と富士通タイランドは、システム構築後もシステム運用管理やシステム操作支援のほか、効果的な授業計画、システム活用のアドバイスなども行うICT支援員をタイ王国内で育成して派遣し、本システムを活用した授業を包括的に支援していきます。

チュラロンコン大学附属模範学校様は、本システムを活用しASEAN地域の初等中等教育のICT化を牽引していきます。

背景

チュラロンコン大学附属模範学校(創立:1958年、児童生徒数:2,780)様は、タイ王国の最高学府である王立チュラロンコン大学とともにASEAN地域の先進的な教育・育成を牽引しています。

富士通は2013年6月に王立チュラロンコン大学との学生ポートフォリオシステム実証実験(注1)を開始し、教育現場での効果的なICT活用ノウハウを提供してきました。チュラロンコン大学附属模範学校様は、本実証の効果や日本における富士通の実績とノウハウを高く評価し、富士通が2014年9月に開始した明日の学びプロジェクト(注2)に参加し、本システムを導入します。また、チュラロンコン大学附属模範小学校様も、子供たちに小学校から中高等学校まで、一貫した教育環境を提供するため、明日の学びプロジェクトとは別途、本システムの導入を決定しました。

システムのイメージ
システムのイメージ

チュラロンコン大学附属模範学校様 教育支援システムの特長と効果

本システムは、富士通の法人向けタブレット「FUJITSU Tablet STYLISTIC(フジツウ タブレット スタイリスティック) Q555」、「FUJITSU Tablet ARROWS Tab(フジツウ タブレット アローズ タブ、以下、ARROWS Tab) Q704/H」、「ARROWS Tab Q584/H」(注3)、PCサーバ 「FUJITSU Server PRIMERGY(フジツウ サーバ プライマジー)TX120 S3」、「マーナビケーション」、および授業支援システム「CoursePower」を活用しています。

富士通と富士通タイランドは、本システムの構築にあたり、初めて「マーナビケーション」のタイ語化を行うとともに、国内では大学向けに提供している「CoursePower」を小学校、中高等学校の授業支援用に工夫して取り入れ、チュラロンコン大学附属模範学校様用の教育支援システムを構築しました。

  1. 1クラス分の設備導入から開始

    本システムは、1クラス分の児童生徒用タブレット約40台と教員用タブレット約20台、および学習履歴や教材などを管理するためのサーバ1台の構成で、小学校と中等学校にそれぞれ整備します。チュラロンコン大学附属模範学校様は、これを利用し、全生徒がICTを活用した協働学習を行えるように、授業計画を行います。今後、児童生徒と教員がICT活用に慣れ親しんでいくに連れ、システム規模を拡大できるため、学校側の初期導入負担を軽減します。

    <システム規模>

    チュラロンコン大学附属模範中高等学校  :  サーバ1台、生徒用タブレット40台、教員用端末20台
    チュラロンコン大学附属模範小学校  :  サーバ1台、児童用タブレット43台、教員用端末15台
  2. 「マーナビケーション」による協働学習の活性化

    「マーナビケーション」は効果的な協働学習を効率的に実現するためのソリューションであり、児童生徒がタブレットに入力した意見や問題の答えを教員が即座に電子黒板に表示し、クラス全体で共有できます。電子黒板に映し出された児童の意見を選択・拡大し、集計・チャート表示しながら文字や図をペンで書きこむこともでき、協働学習の効率的な活性化が可能です。また、授業中に、教員と児童生徒ひとりひとりの間でのコミュニケーションも可能なため、児童生徒の個性に合わせて利用できます。

  3. 授業支援システム「CoursePower」による学習履歴管理

    資料や教材、課題、テスト、レポート、および出席記録を「CoursePower」に登録することで、教員や児童生徒の作業効率化や学習効果改善に役立てられます。

    教員は、教科別や時系列で授業を管理でき、授業の準備や記録・保管の手間を大幅に効率化できます。また、「学びチャート」機能により、児童生徒1人ひとりの学習行動履歴から事前学習を行っているか、課題をきちんと提出しているか、などの学習行動傾向をチャートで表示できるため、授業の改善やきめ細かな指導に活用できます。

    一方、児童生徒は、タブレット端末からの教材参照や課題などの提出が可能となります。また、自己の学習行動履歴を参照できるため、テストの結果や教員からのコメントなどの振り返りが可能です。

  4. 今後の機能拡張

    今後、2015年3月までに、国内の明日の学びプロジェクト参加校が利用している学習情報活用ツール「知恵たま」もタイ語化し、本システムに追加する予定です。「知恵たま」を利用すると、授業の準備から実施までを繰り返すうちに、授業の日付や教科などの情報が、利用した教材や板書の画像に自動的に付与されて蓄積されます。富士通は、学びをより豊かにする教育現場の実現に向け、明日の学びプロジェクト参加校間での、このデータを利用した情報交換や授業研究を推進していきます。

    富士通は、今回のチュラロンコン大学附属模範学校様向けのシステム構築を機に、今後さらに、アジア圏での教育分野における取り組みを拡大していきます。

商標について

掲載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以上

注釈

注1 学生ポートフォリオシステム実証実験:
2013年6月よりチュラロンコン大学で開始し、富士通の文教ソリューションCampusmate-J/Studentシリーズを活用した学生ポートフォリオシステムの実証実験。学生の成績、課外活動状況など学生生活に関わる様々な情報をデータベースに統合することにより、教員やアドバイザーが学生サポートに必要な情報を一元化。これを利用して教職員が学生へのアドバイスやカウンセリングを実施し、教育と学生向けサービスの向上に活用している。
注2 明日の学びプロジェクト:
富士通が国内5地域5校およびASEAN地域 1校の合計6校の小学校、または中学校に、普通教室でのICTを使った授業に必要な機器とソフトウェアを貸与し、21世紀にふさわしい学びと学校の実現に向けて支援するプロジェクト。
注3 「ARROWS Tab Q704/H」、「ARROWS Tab Q584/H」:
国内向け製品のOSの言語設定を変更したもの。

関連リンク

本件に関するお問い合わせ

富士通コンタクトライン
電話 0120-933-200
受付時間: 9時~17時30分(土曜日・日曜日・祝日・年末年始を除く)

≪タイ王国内のお問い合わせ先≫
Fujitsu Systems Business (Thailand) Ltd.
Marketing Communication Department
電話 +66-2302-1500(代表)


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