PRESS RELEASE (導入事例)
2015年1月16日
富士通株式会社
滋賀銀行様が勘定系システムのアウトソーシングサービス「FSPS」を採用
プラットフォームを共同利用しながら独自の業務アプリを維持
株式会社滋賀銀行(頭取:大道 良夫、以下、滋賀銀行)様は、このたび、当社の勘定系システムアウトソーシングサービス「FUJITSU Financial Services Solution FSPS(フジツウ ファイナンシャル サービシーズ ソリューション エフエスピーエス)」(以下、FSPS、注1)の導入を決定しました。2017年に、本サービスを利用した勘定系システムの本格運用を開始予定です。
本サービスは、地域金融機関の「勘定系システムの導入・運用コストのスリム化」と「環境変化に対する戦略自由度の確保」の両立という経営課題の解消を目的とした当社の新しいサービスです。最先端のセキュリティと堅牢な設備を備えた当社データセンター内の勘定系システムプラットフォーム上に、滋賀銀行様が従来から利用しているアプリケーションを利用して勘定系システムを構築し、運用管理サービスと合わせて提供します。当社のメインフレーム「FUJITSU Server GS21」の基盤を仮想化技術によって分割し、滋賀銀行様とほかの地域金融機関の勘定系システムを構築し、当社が一括してシステム環境の管理と最新化を行います。
これにより、滋賀銀行様は、従来の自行センターの勘定系システムにより提供していた独自のサービスや業務形態を活かしながら、勘定系システムプラットフォームを高度化でき、ICT導入コストの最適化も実現できます。また、本サービスでは、当社の西日本と東日本のデータセンターの二カ所に滋賀銀行様の勘定系システムを構築して運用するため、どちらかのシステムが被災した場合には、もう一方のシステムを利用することで、事業継続が可能です。
背景
昨今の厳しい地域経済状況の中、滋賀銀行様は、第5次長期経営計画の中で、「お客さま・地域とともに未来へ歩む銀行」を基本ビジョンに掲げ、地域密着型金融を推進しています。地域のお客さまに合ったサービスを提供するため、現行業務アプリケーションを搭載した勘定系システムを自行センターで運用しており、環境変化に対応する戦略自由度の確保、コストの最適化、事業継続性強化が課題となっていました。滋賀銀行様は、この課題に対処していくため、当社の新しい勘定系システムサービス「FSPS」の導入を決定し、次世代基幹系システムに向けた検討を進めています。
システムのイメージ
「FSPS」の特長と導入効果
- 独自の勘定系システム用アプリケーションを継続して利用
本サービスでは、滋賀銀行様が従来から使用している勘定系システムに関するアプリケーションを継続して使用でき、独自のお客様向けサービスを継続できます。
- 導入・運用コストの最適化とお客様向けサービス強化
本サービスでは、メインフレーム基盤を仮想化技術により分割し、ひとつのメインフレーム上に滋賀銀行様と、ほかの地域金融機関の勘定系システムを稼働させることで、滋賀銀行様のメインフレーム基盤利用コストを低減しています。また、地域金融機関の勘定系システム運用業務に熟練した当社担当者が24時間365日、運用管理を行います。
これにより、滋賀銀行様は、自前のメインフレームを保有することなく、メインフレーム基盤の勘定系システムを利用できます。また、各種システムの保守サービスも受けられるため、最新のシステム環境を利用できます。さらに、当社のデータセンターの勘定系システム基盤に装備されている、SOA(注2)技術により新規のチャネルや行内外の各種システムとの連携を実現する連携基盤も利用することで、お客様向けの新しいサービスを、柔軟かつ迅速に提供できます。
- 事業継続性の強化
本サービスでは、西日本と東日本データセンターの2カ所に勘定系システムを構築します。本番サイトとバックアップサイトを交互に切り替えて運用し、両センターの当社が提供する勘定系システム基盤に装備されている「FUJITSU Storage ETERNUS(フジツウ ストレージ エターナス)DX8000 S2 series」のアドバンスト・コピー機能(注3)により、勘定系元帳データをリアルタイムで本番サイトからバックアップサイトへバックアップします。
これにより、滋賀銀行様は、例えば、西日本データセンターが被災した場合には、東日本データセンターの勘定系本番サイトとして運用できます。平常時から両データセンター間で本番サイトとバックアップサイトの切り替え業務を行っているため、被災時の切り替えもスムーズであり、2時間以内での切り替えが可能です。
商標について
掲載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以上
注釈
- 注1 FSPS:
- FUJITSU Standard Platform Serviceの略。
- 注2 SOA:
- Service Oriented Architectureの略で、コンピュータのソフトウェア機能を独立した「サービス」という単位で実装し、それらを組み合わせてシステムを作り上げる考え方。
- 注3 アドバンスト・コピー機能:
- ディスクからディスクへの高速コピーを提供するETERNUS ディスクストレージシステムの機能。
関連リンク
- プレスリリース「地域金融機関向け勘定系システムアウトソーシング「FSPS」販売開始」(2014年12月8日発表済み)
- FUJITSU Server GS21紹介ページ
- 「FUJITSU Storage ETERNUS DX8000 S2 series」紹介ページ
本件に関するお問い合わせ
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