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PRESS RELEASE （ストレージ）

2014年10月27日
富士通株式会社

大容量コンテンツの保管に最適な「ETERNUS CD10000」を販売開始

高い拡張性とデータの自動分散配置による容易な運用を実現

背景

近年、ウェブや情報配信サービスで利用するドキュメントや画像、動画などの参照を主としたコンテンツのデータ量が著しく増加しています。こうした大容量コンテンツを保管するストレージには、爆発的なデータ量の増加に対応可能な高い拡張性に加え、大量データを効率的に保管する優れた運用性が求められます。

当社は、「FUJITSU Storage ETERNUS」のラインナップに対して、高い拡張性と運用性を備え、大容量コンテンツの保管要件に対応し、最大の容量となる新たなストレージ製品「ETERNUS CD10000」を提供します。

「ETERNUS CD10000」の特長

1. 最大56PBまで可能な拡張性

   データの入出力を制御するコントローラーとディスクを組み合わせたノードの単位で、容量・性能を拡張できます。最大224ノードまで増設可能で、最大56PBの大容量ストレージを提供します。システムを停止させることなくノードの増設が可能であり、処理量の増加に応じて柔軟かつタイムリーにシステム拡張が行えます。

2. 優れた可用性と運用性

   分散ファイルシステムのオープンソース・ソフトウェア「Ceph（セフ）（注3）」を採用することで、ノード間でデータを冗長化するとともに、特定のノードに負荷が集中しないようデータを自動で分散配置します。これにより、従来のRAIDを利用した冗長化で必要だった設計作業を不要にしながら、高い可用性を実現します。また、「Ceph」による分散ファイルシステムは、構成変更時のデータ移動を最小限に抑えているため、全体を再構成する一般的な分散ファイルシステムと比べて性能影響を大幅に低減します。

3. 容易なマイグレーション

   「ETERNUS CD10000」のハードウェア交換時に、旧ノードから新ノードに順次入れ替えるだけで、システムを停止することなく新ノードへのデータ移行が行えます。ノード構成の変更に応じて、コントローラーがデータの冗長性を自動復元し負荷分散を自動で調整するため、従来型のストレージのように、ハードウェア交換に伴うデータ移行で長時間のシステム停止や煩雑な移行作業が不要です。

4. 柔軟なアクセス方式

   コンテンツに固有のIDを付与し、属性情報とともに管理するオブジェクトアクセス方式に、当社のストレージ製品として初めて対応しています。これにより、データ種別や保存期間、複製ポリシーなどの属性情報に基づいた、柔軟なコンテンツ管理が行えます。また、データを一定サイズのブロック単位で読み書きするブロックアクセス方式もサポートしており、用途に応じてアクセス方式を選択できます。

   さらに、オープンソース・ソフトウェア「OpenStack」をサポートしているため、「OpenStack」で構築・運用するプライベートクラウド基盤のストレージとして利用できます。

販売価格、および出荷時期（日本国内）

• 最小構成標準価格（税別）：4,409万7,000円から
• 提供時期：2014年12月22日

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

注釈

注1 最大56ペタバイト（PB）：

PBは1PB=1,000TB、1TB=1,000GB、1GB=1,000MBとして計算。最大容量はシステム領域を除く物理容量をデータ多重度で割った値となる。

注2 RAID：

Redundant Arrays of Inexpensive Disks、または Redundant Arrays of Independent Disksの略称。複数台のハードディスクを組み合わせ、仮想的な1台のハードディスクとして運用し、冗長性や性能を向上させる技術。

注3 Ceph：

2004年以前にカリフォルニア大学で開発開始されたCephコミュニティーが管理しているオープンソース・ソフトウェアの分散ファイルシステム。

関連リンク

• 「FUJITSU Storage ETERNUS」紹介サイト

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