このページの本文へ移動
  1. ホーム >
  2. プレスリリース >
  3. 児童生徒1人1台情報端末時代に向け、明日の学びプロジェクト開始

PRESS RELEASE

2014年10月16日
富士通株式会社

児童生徒1人1台情報端末時代に向け、明日の学びプロジェクト開始

普通教室でのICT活用と授業の実践事例の共有を促進

当社は2014年 9月から2016年3月まで、国内5地域5校およびASEAN地域 1校の合計6校の小学校、または中学校に、普通教室でのICTを使った授業に必要な機器とソフトウェアを貸与し、21世紀にふさわしい学びと学校(注1)の実現に向けて支援する、明日の学びプロジェクトを実施します。また、当社は、本プロジェクトで教員と児童生徒が利用する、「FUJITSU 文教ソリューションK-12学習情報活用 知恵たま」を10月16日より販売します。

明日の学びプロジェクトにおいては、「総務省 フューチャースクール推進事業」(以下、フューチャースクール推進事業、注2)および、「文部科学省 学びのイノベーション事業」(以下、学びのイノベーション事業、注3)の現場で培った経験を活かし普通教室の授業で日常的にタブレットなどのICT機器を利用するための指導案や導入手順などのノウハウの提供と、より有効なICT活用法などを提供するICT支援員の派遣も行います。さらに、参加校の教員同士で指導案や教材の共有を可能にするコミュニティーサイト、「ちえがたまるポータルサイト」(以下、「ちえポー」)を提供し、情報交換を推進することで、学校間、教員間でのICT活用ノウハウの高め合いや教育の高度化を支援します。

「FUJITSU 文教ソリューションK-12学習情報活用 知恵たま」は、ICTを活用した授業の教材準備を容易に行う機能をはじめ、授業の利用を簡単操作で実現する機能や、授業履歴の自動蓄積、教員間、児童生徒間で回答や作品を共有できる機能が装備されています。

当社は本プロジェクトを通じ、2016年3月を目処に、ICT活用授業の実践と授業ノウハウの流通による普及モデルを確立し、ビジネス強化を図ります。

背景とねらい

総務省、および文部科学省は、2020年までに21世紀にふさわしい学びと学校を実現する、という政府目標を達成するための課題の抽出と解決を目的とした、「フューチャースクール推進事業」と「学びのイノベーション事業」を実施してきました。また、多くの自治体は、文部科学省の教育振興基本計画にある3.6人につき1台の情報端末利用の実現に向け、普通教室用タブレット導入を推進しています。

このような中、当社は全国の自治体との交流を通じ、以下のような事項が小・中学校でのICT利用普及を妨げていると考えています。

  1. 日本の教員にとって、ICTを活用した授業ノウハウの習得が大きな負担となっている。
  2. ICT導入方法や活用ステップのイメージがつかみにくい。

これらを改善するために、教員が負荷なく授業のノウハウを蓄積できるしくみや、全国の学校が実現可能なICT普及モデルの策定を目的として、今回のプロジェクトを行います。

実施概要

  1. 目的

    2016年3月末を目処に、ICT活用授業の実践と授業ノウハウの流通による普及モデルを確立しビジネスの強化を図る。

  2. 期間: 2014年 9月から2016年3月(19カ月)
  3. 実施内容
    1. 現時点での参加校
      • 北海道  札幌市立 北光小学校
      • 福島県  郡山市立 橘小学校
      • 神奈川県  川崎市立 川崎小学校
      • 静岡県  国立大学法人静岡大学教育学部 附属静岡小学校
      • 鹿児島県  薩摩川内市立 川内小学校
      • タイ王立チュラロンコン大学附属学校(中学校)
    2. ICT活用授業環境の提供

      当社は、以下のハードウェアとソフトウェアを提供し、ICTを活用した授業環境を整備します。また、各校に、ICT利用をサポートするICT支援員を派遣します。

      1. 主なハードウェア
        • 教員用タブレット(ARROWS Tab Q704/H)
        • 児童用タブレット(ARROWS Tab Q584/H)
        • サーバ(PRIMERGY TX120 S3)
        • タブレット充電保管庫
        • 超短焦点プロジェクター
      2. 主なソフトウェア

        ≪新製品≫

        • 「FUJITSU 文教ソリューションK-12学習情報活用 知恵たま」

          教員向けには、ICTを活用した授業の教材準備を容易にする機能をはじめ、授業でのパソコン利用を簡単操作で実現する機能、授業履歴の自動蓄積、教員や児童生徒間で回答や作品を共有するための機能などが装備されています。また、授業中の一斉アクセスによるデータアクセスの問題を解決するため、児童生徒のログインと同時に、ネットワーク・キャパシティを超過しないようにデータ送信を調整しながら、その日の授業で使用する教材をサーバから児童生徒のタブレットへ自動的にダウンロードする機能も装備しています。【特許出願中】

          児童生徒向けには、簡単操作でパソコンを利用でき、児童生徒間で回答や作品を共有するための機能などが装備されています。

          本製品を利用し、授業の準備から実施までを繰り返すうちに、利用した教材や板書の画像に、日付や教科などの情報が自動的に付与されて蓄積されるため、教員は、これらのデータを授業研究に容易に活用できます。また、さまざまな切り口での個々の児童生徒の学びの記録の検索や、学習過程の見える化ができるため、個に合わせた育成に役立てることもできます。

          時間割ランチャーによる教材準備のイメージ
          時間割ランチャーによる教材準備のイメージ

          • 販売開始時期:2014年10月16日
          • 販売価格:

            「FUJITSU 文教ソリューション K-12 学習情報活用 V1 知恵たま」 100クライアントライセンス 500,000円

            「FUJITSU 文教ソリューション K-12 学習情報活用 V1 知恵たま」 学校ライセンス 1,500,000円

          • 販売目標:2017年度末までに5,000校

        ≪従来から提供している文教ソリューション≫

        • 子どもたちの学び合い教えあいを支援する、協働学習支援ソリューション

          「FUJITSU 文教ソリューション K-12 協働学習支援 V3 マーナビケーション」

        • タブレットにペンで答えを書くことができる

          「FUJITSU 文教ソリューション K-12 個別学習支援 V2 手書き電子ドリル」

        • 特別な支援が必要な子ども向けの

          「FUJITSU 文教ソリューション K-12 特別支援 キッズタッチシリーズ」

        以上のほか、日本マイクロソフトの「Office 365 Education」や運用管理のため、端末の環境維持・管理ソリューションの「MAGICLASS瞬快pro」、端末利用状況を管理する「FUJITSU Cloud PaaS MobileSUITE(フジツウ クラウド パース モバイルスイート)」、ITガバナンス遵守のためのポリシー管理ソリューションの「FUJITSU セキュリティソリューション IT Policy N@vi Education (アイティー ポリシー ナビ エデュケーション)」も提供します。

    3. 参加校教員・ICT支援員のコミュニティーサイト「ちえポー」の提供と運用支援

      「ちえポー」を通じ、フューチャースクール実証校からの授業ノウハウやアドバイス、参加校での授業ノウハウなどの共有を推進し、学校現場におけるICTを活用した授業づくりを支援します。

      コミュニティーサイト サンプル画面
      コミュニティーサイト サンプル画面

協力パートナー

全国の当社パートナー企業とともに地域に密着したサポートを行い、公開授業や視察受け入れなどを推進することで、近隣地域の学校へのICT活用普及を図ります。

  • 日本マイクロソフト株式会社 (ソフトウェア提供)
  • 株式会社内田洋行 (学校環境構築および運用支援)
  • 富士電機ITソリューション株式会社 (学校環境構築および運用支援)
  • 株式会社エフコム (学校環境構築および運用支援)
  • 大丸藤井株式会社 (学校環境構築および運用支援)
  • 遠鉄システムサービス株式会社 (学校環境構築および運用支援)

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以上

注釈

注1 21世紀にふさわしい学びと学校:
文部科学省が教育の情報化ビジョンの中で述べている言葉であり、わが国の子どもたちが21世紀の世界において生きていくための基礎となる力を形成するために必要な環境を意味し、教育の情報化はそうした力を持った子どもたちを育てるための環境の創造を可能とするものであるとされている。
注2 フューチャースクール推進事業:
2010年度から2013年度までの4年間実施された、総務省における実証事業。教育分野のICT利活用を推進するため、全児童生徒1人1台のタブレットPCで、全ての普通教室へのインタラクティブ・ホワイト・ボードの整備、無線LAN環境、クラウドコンピューティング技術の活用などによるICT環境を構築し、情報通信技術面の実証研究を文部科学省と連携して実施し、その成果をガイドライン(手引書)などとして取りまとめた。
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/kyouiku_joho-ka/future_school.html
注3 学びのイノベーション事業:
文部科学省が実施したICTを活用した教育の効果・影響の検証、効果的な指導方法の開発、モデルコンテンツの開発などの実証研究。「教育の情報化ビジョン」に基づき、21世紀を生きる子供たちに求められる力を育む教育の実現を目的として実施。
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shougai/030/toushin/1346504.htm

関連リンク

本件に関するお問い合わせ

富士通コンタクトライン
電話 0120-933-200
受付時間: 9時~17時30分(土曜日・日曜日・祝日・年末年始を除く)


プレスリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容、お問い合わせ先などは、発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。あらかじめご了承ください。