PRESS RELEASE （導入事例）
2014年9月26日
富士通株式会社
クロスカンパニー様、新ブランド「KOE」の商品管理にRFIDを活用
セキュリティ強化と業務効率化を実現
当社は、このほど、アパレル流通企業である株式会社クロスカンパニー（本社：岡山県岡山市、代表取締役社長：石川康晴、以下 クロスカンパニー）様が2014年秋に立ち上げた新ブランド「KOE（コエ）」（注1）向けに、RFIDを活用した商品管理システムを共同で構築しました。
本システムでは、洋服・雑貨などすべての商品にRFIDタグを活用することで、セキュリティ対策の強化や棚卸しなどの店舗業務の大幅な効率化を実現し、スタッフを接客業務に集中させることで顧客満足度の向上を図ります。今回、セキュリティ対策においては、店舗の出入り口に設置するRFIDセキュリティゲートとRFIDを読み取るRFIDカウンターセンサーを提供することで、新たなRFIDの活用を実現しています。
当社は今後も、RFIDの活用による新しい販売支援などにもRFIDの活用範囲を拡大し、お客様を継続的にサポートしていきます。
クロスカンパニー様の「KOE」では、国内のアパレル・ファッション業界では先進的なこの取り組みを、2014年中にオープン予定の3店舗に対しても、順次導入する予定です。
背景
写真：オープンした新ブランド「KOE」の店舗
拡大イメージ
クロスカンパニー様は、2002年の香港進出を端緒として、アジアを中心として海外で成長を続けています。同社では初となる欧米進出を見据えて、2014年9月26日に新ブランド「KOE」を立ち上げました。販売支援、業務効率化のため、クロスカンパニー様は、新ブランドへのRFIDを活用した新しいシステムを導入いたしました。
導入システムの概要
- 商品管理のセキュリティ強化を実現
洋服や雑貨に取り付けているRFIDタグをカウンターセンサーで読み取ることで購入済みとして登録され、そのままセキュリティゲートを通過することができます。万が一、売上登録情報がない商品がゲートを通過した場合には、自動的に検出し、アラームを発報します。従来のセキュリティ対策とは異なり、商品ごとに販売員が自ら専用タグを装着したり、会計時に解除器で専用タグを回収する必要がないため、セキュリティ強化と業務効率化を同時に実現することができます。
- 棚卸しなどの店舗業務の大幅な効率化に貢献
棚卸し業務において、専用のリーダーをかざすだけで、陳列棚のブロックやハンガーラックごとに一括読み取りを行うことができます。従来のように1点1点のバーコードを読み込む必要がなくなるため、大幅に作業を効率化でき、スタッフの作業時間を短縮できます。クロスカンパニー様が展開中のブランド「earth music&ecology（アース ミュージック＆エコロジー）」の店舗で行った実証実験では、本システムの活用によって従来のバーコードを読み取る棚卸しに比べて、作業工数を約20分の1に削減しました。
商標について
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以上
注釈
- 注1 新ブランド「KOE」：
- クロスカンパニー様にとって初となる欧米進出を見据えたグローバルブランド。2014年9月26日の岡山店オープンを皮切りに、2017年までに国内外で計25店舗の新規出店を計画。将来的には売上高1兆円を見込み、新たな事業の柱となることが予想される同ブランドに採用、本システムを稼働予定。
関連リンク
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