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PRESS RELEASE

2014年9月22日
キング・アブドゥルアズィーズ大学
富士通株式会社

キング・アブドゥルアズィーズ大学、富士通の
ハイパフォーマンス・コンピューティングシステムとサービス・ソリューションを導入

背景

KAUは、約16万人の学生と約4万人の教職員を擁するサウジアラビア最大の大学です。サウジアラビア国内の大学におけるロールモデルとなっており、様々な業界に対してHPC技術の活用などについてコンサルティングサービスを行っています。今回の新HPCシステムの構築により、KAUは、サウジアラビアにおける技術的リーダーとしての立場をさらに強固なものにすることを目指しています。

今回、新HPCシステムの仕様を決定するプロセスにおいて、富士通は、KAUの環境デザイン部、気象学・環境学・乾燥地域農業学部 、コンピュータ情報技術学部およびゲノム研究センターから要件の提示を受け、これらに対応することにより、KAUにとって最適なシステムを提案しました。

KAUは、本HPCシステム導入により、教育現場におけるHPCシステム利用の推進や、エンジニアリング、ナノテクノロジー、シミュレーションといった分野における研究能力を向上させることが可能となります。

新HPCシステムの概要

今回の大規模HPCシステムは、496台のPCサーバ「PRIMERGY CX250 S2」と4台の「PRIMERGY CX270 S2」で構成されるクラスタシステムで、理論ピーク性能は230テラフロップス（注1）です。このほか、43台のPCサーバ「PRIMERGY RX300 S8」により構成される周辺システムに加え、55台の「ETERNUS DX200 S3」により構成される2ペタバイト（以下、PB）の一時ディスク・ストレージとFEFS（注2）を組み合わせたスケーラブルな並列ファイルシステムや、「ETERNUS CS8400 V6」およびテープストレージ・システムによる6PBのアーカイブストレージを備えます。

今後も富士通は、KAUの新HPCシステムと世界中の様々な研究機関との連携促進にも貢献してまいります。

エンドースメント

キング・アブドゥルアズィーズ大学 開発担当バイスプレジデント アブドゥルファター ・マシャト博士のコメント

「今回、富士通は、当大学の環境デザイン部、気象学・環境学・乾燥地域農業学部、コンピュータ情報技術学部およびゲノム研究センターの教職員による、多様で困難なHPCに対する要請を満たしてくれました。富士通は、当大学のニーズに合わせた最適なHPCシステムを提供してくれます。さらに、環境変化や気候などに関する高度で複雑な研究で得た成果を活用する政府とのプロジェクトでの豊富な経験により、必ずや、望ましい結果を導き出すと考えています。」

富士通 テクニカルコンピューティングソリューション事業本部 本部長 山田昌彦のコメント

「スーパーコンピュータの先端技術を通じ、当社は、人々が安心して生活することのできる豊かな社会作りに貢献すべく努力しています。KAUに対し、当社の高度な専門知識に基づくスーパーコンピュータ・システムならびにサービスやサポートのノウハウを含めトータルでご提供できることを誇りに思っています。KAUからは、当社のシステムについて大変好意的な評価をいただいており、同システムがKAUの研究の進展や、サウジアラビアのみならず世界中の、科学技術に関する様々な分野における教育活動に寄与すると確信しております。」

注釈

注1 テラフロップス：

Tera FLoating-point Operations Per Secondの略。Teraは1兆（10の12乗）のことで、毎秒1兆回の実数演算ができることを表す。コンピュータの演算速度の単位。

注2 FEFS：

「Fujitsu Exabyte File System」の頭文字に由来。最大10万ノードまで共有可能な高速並列分散ファイルシステム。

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