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PRESS RELEASE (導入事例)

2014年8月13日
朝鮮民画博物館
富士通株式会社
韓国富士通株式会社

朝鮮民画博物館の収蔵品情報管理システムが稼働

博物館・美術館・デジタルアーカイブシステム「Musetheque」を導入

富士通株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:山本 正已、以下、富士通)、韓国富士通株式会社(本社:大韓民国ソウル特別市、代表理事社長:朴 濟一、以下、韓国富士通)は共同で、博物館・美術館・デジタルアーカイブシステム「FUJITSU 文教ソリューション Musetheque(ミューズテーク)」(以下、「Musetheque」)を活用し、朝鮮民画博物館(所在地:大韓民国江原道寧越郡、創設:2000年、館長:呉 錫煥)の収蔵品情報管理システムを構築し、朝鮮民画博物館は、2014年5月28日に本格的な運用を開始しました。

本システムは、朝鮮民画博物館が所蔵する朝鮮民画(注1)約4,000点の写真や管理情報、関連文書などのあらゆる情報管理をシステム化し、インターネットでの情報公開も容易に実現します。これにより、朝鮮民画博物館は、収蔵品情報の管理を大幅に効率化しました。また、利用者は、朝鮮民画博物館のホームページにアクセスすれば、どこからでも公開中の収蔵品情報を閲覧できるようになりました。さらに、来館者は自分のスマートデバイスで展示品の名札などに付けられているQRコードを読み取ることで、朝鮮民画博物館ホームページの展示品情報を簡単に参照できます。この機能により作品の詳細な情報を見て理解を深めながら、展示品の鑑賞を楽しむこともできます。

朝鮮民画博物館は朝鮮時代の民画を中心に、合計4,000点を所蔵する博物館です。2008年に大韓民国政府が指定した博物館特区の中心的な博物館であり、同特区内の博物館連携や運営の高度化、学術、芸術、教育などの普及を推進しています。

今回、朝鮮民画博物館は、日本で50カ所の博物館に導入実績のある富士通の「Musetheque」を活用した収蔵品情報管理システムを導入し、収蔵品管理の効率化と利用者向けサービスの向上を実現します。また、これを率先して実践することで、大韓民国の博物館におけるICT利活用推進のイニシアチブを取っています。

富士通と韓国富士通は、今回初めて「Musetheque」の韓国語化を行い、朝鮮民画博物館と共同で収蔵品情報管理システムの構築を行いました。

システムのイメージ
システムのイメージ

システムの特長と効果

  1. あらゆる情報をデータベース化し、瞬時に検索

    博物館の中心的な情報である朝鮮民画の収蔵品情報だけではなく、博物館が所蔵している書籍、ミュージアムショップで販売している商品、イベント情報なども1つのデータベースに登録し、合計5,000件の情報を一元的に管理しています。

    富士通の「Musetheque」には、大量の文字情報から高速検索が可能なXML型データベースエンジン「FUJITSU Software Interstage Shunsaku Data Manager(フジツウ ソフトウェア インターステージ シュンサク データ マネージャー)」が搭載されているため、今後さらに収蔵品情報が増加しても、マルチコアを利用した並列検索機能により高速な検索が可能です。

    博物館で管理している収蔵品、書籍、商品、イベントなどの情報を、ひとつのシステムで高速に検索できるため、博物館の収蔵品情報管理や蔵書管理、ミュージアムショップの商品管理など、あらゆる業務を効率化できます。

    「Musetheque」による収蔵品管理画面
    「Musetheque」による収蔵品管理画面

  2. インターネットへのスムーズな情報公開

    博物館担当者は本システムのデータベースに登録してある情報の公開設定を行うだけでホームページへ公開できるため、容易にタイムリーな情報発信が可能です。

    朝鮮民画博物館は、公開中の展示品情報のほか、ミュージアムショップで販売している商品の写真やサイズなどの情報もホームページで公開しています。利用者は、いつでも、どこからでも、朝鮮民画博物館のホームページにアクセスすることで、展示品についての詳細情報や販売商品を参照できます。

    例えば、あらかじめ展示品情報や販売商品情報を把握しておき、博物館では計画的に無駄なく作品鑑賞を楽しむことも可能です。

  3. QRコードで展示品の詳細情報にスピーディーにアクセス

    来館者は自分のスマートデバイスで、展示品の名札などに付けられているQRコードを読み取ることで、朝鮮民画博物館ホームページの収蔵品情報を簡単に参照できます。これにより、作品の詳細な情報を見て理解を深めながら、展示品の鑑賞を楽しむことができます。

朝鮮民画博物館、館長、呉 錫煥氏のコメント

朝鮮民画博物館 展示室
朝鮮民画博物館 展示室

収蔵品情報の管理のために、1件ずつの詳細情報を記録するための収蔵品カードの必要性は認識していましたが、資料数が非常に膨大であり、その整理に時間がかかりすぎることが課題となっていました。整理作業をずっと先延ばしにしてきましたが、今回の「Musetheque」の導入により膨大な資料整理という問題をとても簡単に解決することができました。

「Musetheque」は、博物館の基本業務を簡素化し、効率化できる機能が豊富で、収蔵品情報管理だけではなく博物館の業務管理にも非常に有効です。

また、誰でもホームページと QRコードを通じ、公開された資料を簡単に検索、利用できるようになり、利用者から好評を得ています。次期バージョンでは新しく便利な機能が多く追加されると聞きましたので、

朝鮮民画博物館だけではなく、ほかの多くの博物館でも活用されることを期待します。

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以上

注釈

注1 朝鮮民画:
民画とは、庶民の生活を題材とした絵画で、儀礼や装飾などの実用的な目的で作られる。朝鮮民画とは、主に朝鮮時代(1392年から1910年)までに作成された民画。

関連リンク

本件に関するお問い合わせ

富士通コンタクトライン
電話 0120-933-200
受付時間: 9時~17時30分(土曜日・日曜日・祝日・年末年始を除く)

≪韓国でのお問い合わせ先≫
韓国富士通株式会社

鄭 珍協(ジョン ジンヒョプ)
メール jhjeong@kr.fujitsu.com


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