PRESS RELEASE (サービス)
2014年7月8日
富士通株式会社
博物館・美術館・デジタルアーカイブシステム
「FUJITSU 文教ソリューションMusetheque V4」提供開始
収蔵品管理情報の管理・公開機能を強化
当社は、博物館・美術館・デジタルアーカイブシステム「FUJITSU 文教ソリューション Musetheque(ミューズテーク)」(以下、「Musetheque」)の収蔵品管理情報の管理・公開機能を大幅に強化した「Musetheque V4」の提供を、7月8日に開始します。
新製品は、操作性の向上、スマートデバイスへの対応、管理できる項目やデータ管理の階層構造の柔軟性強化など、収蔵品管理業務の効率化と現場への柔軟な適用を実現するための機能を強化しています。これにより、博物館や美術館のほか、公文書館・図書館の資料管理にも適用しやすくなりました。
また、オプションとして、来館者用端末やインターネットへ公開する収蔵品情報を検索するための機能と標準的な画面デザインのパッケージを提供します。これにより、信頼性の高い情報公開環境を、短期間で構築することが可能となります。
さらに、学芸員が利用する情報登録などの業務用画面や情報公開用の画面に表示されるガイダンスや各種メッセージ、項目名などを日本語以外の言語に変更しやすいシステム構造にすることで、海外拠点からの情報発信やグローバルな情報公開などにも対応しやすくなりました。
なお、「Musetheque V4」は、三重県総合博物館(所在地:三重県津市)様に先行して導入され、2014年4月19日の同博物館開館日より本格的に運用されています。
博物館、美術館、およびその類似施設は、所有する多くの収蔵品の保全と、それらに関する調査・研究を主たる業務としています。近年、災害による収蔵品の消失・破損のリスク対策への意識が高まっており、収蔵品情報をデジタル化して保全したいという博物館や美術館が増加しています。
当社は1999年に、写真、動画、文書などのあらゆる収蔵資料情報の統合管理と情報発信をサポートする、収蔵品管理システム「Musetheque」の提供を開始しました。現在、国内約50カ所の国公立博物館、美術館、文書館などで、「Musetheque」が利用されています。これらのお客様でのシステム導入や運用支援で蓄積したノウハウやニーズを集約し、「Musetheque V4」を開発しました。
収蔵品情報登録画面
Musetheque V4の特長
- 操作性の向上
ユニバーサルデザインに配慮し、従来製品よりもさらに使いやすさと見やすさにこだわっています。利用者が直観的に理解できるデザインで、操作画面の機能バーや項目グループの折り畳みなど、画面を有効利用するための様々なユーザーインターフェースを実装しています。
収蔵品検索画面 - スマートデバイスへの対応
最新のウェブページ記述言語であるHTML5(注1)に対応しているため、様々なスマートデバイスやブラウザを利用できます。例えば、収蔵庫で、収蔵品を見ながらタブレットで情報検索をし、その場で確認結果をシステムに登録するような運用なども可能です。
- 画像管理機能の強化
公開用の収蔵品資料画像には、不正利用を抑止するための電子透かし(注2)が自動的に埋め込まれるため、安心・安全な情報公開が可能です。従来は職員が手作業で行っていた電子透かしの埋め込み作業が不要となるため、情報公開業務の負荷も軽減できます。
また、画面上の画像のクリックした部分を、高速、かつ高精細で拡大表示できるようにする機能も装備しています。
- 現場への適用性を強化
旧暦のうるう月を含めた日付の管理ができる「うるう月型」や「範囲値型」(注3)などの新たな項目型が追加され、従来よりも一層柔軟な情報管理が可能となりました。また、データを階層構造で管理できるため、公文書管理などにも適用しやすくなりました。
- 公開機能をパッケージ提供
オプションとして、来館者用端末やインターネットへ公開する収蔵品情報を検索するための機能と標準的な画面デザインのパッケージを提供します。これにより、信頼性の高い情報公開環境を、短期間で構築することが可能となります。
- 表示項目名の多言語対応
学芸員が利用する情報登録などの業務用画面や情報公開用の画面に表示されるガイダンスや各種メッセージ、項目名などを日本語以外の言語に変更しやすいシステム構造にすることで、海外拠点からの情報発信やグローバルな情報公開などにも対応しやすくなりました。
販売価格、および出荷時期
製品名 | 価格(税別) | 出荷時期 |
---|---|---|
FUJITSU 文教ソリューションMusetheque V4 | 個別見積り | 即日 |
販売目標
2016年度末までに、約100件導入(当社の決算期は3月末日です。)
商標について
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以上
注釈
- 注1 HTML5:
- ウェブを記述するためのコンピュータ言語の一種であるHTMLの5回目の改訂の名称
- 注2 電子透かし:
- 画像データに対し、画質にほとんど影響を与えずに特定の情報を埋め込む技術
- 注3 範囲値型:
- 範囲を持った日付や数値、文字列を管理、検索できる項目型。標本や遺跡の採集・発掘日や展示会の開催期間などで利用できる。
関連リンク
本件に関するお問い合わせ
富士通コンタクトライン
0120-933-200
受付時間: 9時~17時30分(土曜日・日曜日・祝日・年末年始を除く)
プレスリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容、お問い合わせ先などは、発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。あらかじめご了承ください。