PRESS RELEASE （導入事例）

2014年4月9日
富士通株式会社

高島屋の美術品などの収蔵資料のデジタル化を実現

約2万点の美術品などを社内パソコンから閲覧可能に、高島屋DNA継承に活用

背景

2011年に創業180周年を迎えた高島屋には、大阪に史料館を構え、明治初期から京都画壇の巨匠をはじめとし、日本を代表する美術家の名品、18世紀の能装束、呉服催事百選会・上品会の着物など、文化的価値の高いものや、歴史的価値の高い戦前のポスター、その他社史、専門書など約2万点の創業180余年の歴史すべてが詰まった経営資産が収蔵されています。しかし、大阪の史料館で保存・展示されているため、閲覧するためには直接大阪の史料館に行かなくてはならず、また古い資料などはその保護の観点から、社員が容易に閲覧することができませんでした。

そこで、高島屋は、創業180周年プロジェクトの1つとして、より魅力的な店舗づくりを目指すため、全社員で共有できるデジタルアーカイヴスシステムをこのたび構築・稼働しました。

デジタルアーカイヴスシステムについて

デジタルアーカイヴスシステムは、当社の収蔵品管理システム 「Musetheque」に、デジタル化した高島屋の「高島屋のあゆみ」「美術収蔵品」「広告・宣伝」「広報・CSR活動」「社内文書・資料」など約2万点を登録することで、全社員が社内パソコンから閲覧できるWeb型のシステムです。

本システムは、年代別・カテゴリー別・年表からも検索可能で、資料の詳細画面では、資料の説明とともに関連する資料を表示することができ、歴代のポスターや制服などを連続して見ることができます。社史などの冊子は、実際にページをめくるように閲覧可能な電子ブックで参照することができます。

高島屋では、本システムの導入により、全社員が容易に閲覧することができるなど情報共有が促進され、先人がどのような商いをしてきたのかという創業時からの歩みやその精神・文化など高島屋DNAを継承していくことが可能になりました。さらには、新入社員への教育利用、宣伝部におけるプロモーション用としてのデータ活用、各店舗での催事用データなどにも活用される予定です。

「Musetheque」について

「Musetheque」は、クライアント側に特別なソフトウェアを用意する必要がなく、使い慣れたWebブラウザから利用することができます。デジタル化された資料は、年代別・カテゴリー別に一覧表示および検索ができることから、様々な観点での閲覧が可能です。また、当社のXML型データベース検索エンジン「FUJITSU Interstage Shunsaku Data Manager」を搭載しており、柔軟性の高い超高速検索により、約2万点のデータから対象となる資料をスムーズに検索することができます。

「Musetheque」は、50館以上の博物館・美術館への導入実績があり、また、当社グループの企業活動の事実の証明となる重要文書・重要製品の保存・活用を行う「富士通アーカイブズ」でも採用しています。

当社は、今後も、ビジネスパートナーとして高島屋の業務全般を当社のICTで支援していきます。

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

関連リンク

• 高島屋デジタルアーカイヴス 一般公開サイト
• 「Musetheque」サイト

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