PRESS RELEASE (サービス)
2014年4月25日
富士通株式会社
アプリケーションフレームワーク「INTARFRM」の機能を強化し
マルチデバイス、マルチブラウザに対応
スムーズなスマートデバイス導入でビジネスを活性化
当社は、お客様のシステム開発を支えるアプリケーションフレームワーク(注1)、「INTARFRM(インターファーム)」の全エディションに、マルチデバイス、マルチブラウザ対応のWebアプリケーション開発機能を追加し、4月25日(金曜日)から順次販売を開始します。
新製品は、HTML5(注2)やjQuery(注3)を利用したWebアプリケーションの開発支援機能と部品が拡充されたほか、スマートデバイスで多く利用されているGoogle ChromeやMobile Safariなどのブラウザにも対応しており、お客様は、マルチデバイス、マルチブラウザに対応したWebアプリケーションを効率的に開発することができます。
これにより、お客様は、スマートデバイスを活用した新たなサービスの提供やワークスタイルの変更などへのスピーディーな対応が可能となります。さらに、開発支援機能や部品を活用して開発された部分は標準化されるため、仕様変更にも柔軟に対応できるようになります。
背景
近年、スマートデバイスの急速な普及や、スマートデバイスにも効率的に対応できるアプリケーション開発技術の進歩により、スマートデバイスを活用した新たなサービスの提供や業務での利用によるワークスタイル変革など、用途が拡大してきています。また、市場ニーズや企業を取り巻くビジネス環境はめまぐるしく変化しており、企業はその変化に追随するため、柔軟性に優れたシステム構築が必要となってきています。
機能強化の特長
全エディションがHTML5、およびjQueryに対応となり、Google ChromeやMobile Safariなど、様々なブラウザをサポートします。
また、新規に、iOSやAndroidで動作させるスマートフォン向け画面を開発するためのテンプレートと部品も拡充し、さらに、操作性・視認性に優れた画面で、ユーザーが行いたいことを心地よく実施できる、ユーザーエクスペリエンスの高いWebアプリケーションの開発・実行を実現するための機能を強化しています。
INTARFRM 製品体系
- Enterprise Edition の強化ポイント
大規模システム向けのアプリケーションフレームワーク、Enterprise Editionの「INTARFRM RIA Java Ajax」は、HTML5やjQueryに対応し、高品質かつ保守性に優れたWebアプリケーションを効率的に開発するためのアプリケーションフレームワークです。今回、この「INTARFRM RIA Java Ajax」に、より効率的に、操作性・視認性に優れたWebアプリケーションの画面を開発するための部品を新たに追加しました。
Web画面の作成で、同じような記述を複数回繰り返し記述していたところを1つの記述で複数表示することができる部品や、HTML5が提供しているファイルアップロード/ダウンロード機能を利用した部品を新規に提供します。ファイルアップロード/ダウンロード部品では、ドラッグ&ドロップによる直観的な操作を可能とし、プログレスバーによる進捗状況の表示が可能になります。
- Professional Editionの強化ポイント
中・小規模システム向けのアプリケーションフレームワーク、Professional Editionでは、リポジトリ内の設計情報を拡充し、設計情報を利用してプログラムを生成するCASEツール(注4)を改善することで、様々なブラウザ、デバイスに対応したWebアプリケーションをより効率的に開発できるようになりました。従来は作り込みが必要だった、画面の一部分のみの更新やページング機能、列ソート機能を、リポジトリ内の設計情報に必要事項を記述することで実現できます。また、入力ヒントや複数選択リストボックスなどのGUI部品も拡充され、これらの作り込みも不要となります。
- Rapid Editionの強化ポイント
短期に開発を繰り返しながらシステムの拡張を実現するシステム開発に適したアプリケーションフレームワーク、Rapid Editionでは、スマートデバイスに合った画面デザインを用意すれば、既存のシステムを変更することなく、スマートデバイスからも利用できる新機能を追加しました。本機能は、どのデバイスからのアクセスかを判断し、そのデバイスに合った画面デザインに自動的に切り替えます。
Rapid Editionの強化ポイント
販売価格、および出荷時期
製品名 | 価格(税別) | 出荷時期 |
---|---|---|
INTARFRM Development Facility Enterprise Edition RIA Java Ajax V04L10 | 10万円 | 2014年6月 |
INTARFRM Runtime Enterprise Edition RIA Java Ajax V04L10 | 30万円から |
製品名 | 価格(税別) | 出荷時期 |
---|---|---|
INTARFRM Design Facility Professional Edition Base V15L01 | 10万円 | 2014年5月 |
INTARFRM Development Facility Professional Edition Web Application Java Servlet V15L01 | 10万円 | |
INTARFRM Development Facility Professional Edition Web Application Visual C# V15L01 | 10万円 | |
INTARFRM Runtime Professional Edition Web Application Java Servlet V15L01 | 30万円から | |
INTARFRM Runtime Professional Edition Web Application Visual C# V15L01 | 30万円から |
製品名 | 価格(税別) | 出荷時期 |
---|---|---|
INTARFRM Development Facility Rapid Edition V04L20 | 10万円 | 2014年6月 |
INTARFRM Development Facility Rapid Edition with List Option V04L20 | 16万円 | |
INTARFRM Runtime Rapid Edition V04L20 | 30万円から | |
INTARFRM Runtime Rapid Edition with List Option V04L20 | 50万円 | |
INTARFRM Runtime Rapid Edition with List Option V04L20(x64) | 50万円 |
販売目標
2016年度末までに、5,500ライセンス(当社の決算期は3月末日です。)
動作環境
デバイス | 動作OS/ブラウザ | ||
---|---|---|---|
クライアントOS | ブラウザ | サーバOS | |
パソコン | Windows | Internet Explorer Chrome Firefox |
Red Hat Enterprise Linux 6(for Intel64) Oracle Solaris 11 Microsoft Windows Server 2012 R2 |
タブレット | Android | Chrome | |
iOS | Safari | ||
Windows | Internet Explorer | ||
スマートフォン | Android | Chrome | |
iOS | Safari |
対応可能な動作環境は製品ごとに異なります。詳細はお問合せ願います。
インフラジスティックス・ジャパン株式会社様からのコメント
インフラジスティックス・ジャパン株式会社は富士通株式会社様の INTARFRM におけるマルチデバイス、マルチブラウザ開発機能の追加を歓迎いたします。インフラジスティックス・ジャパンでは特に業務分野において パソコン、タブレット、スマートフォンなどの様々なクライアント環境に対応したソリューションを提供することは非常に重要だと考えており、HTML5/jQuery に対応した、当社のWeb標準/クロスプラットフォーム UI コンポーネント「Ignite UI」をINTARFRM にご採用いただいております。今回、「INTARFRM」の全エディションがマルチデバイス、マルチブラウザに対応することによって、Webアプリケーション開発者のみなさまが、使い勝手の良い高品質なソリューションを短期間で開発できることになると確信しております。
私どもは、今後も富士通株式会社様とともに、アプリケーション開発者のみなさまの満足度を向上させるための協業を進めて参ります。
インフラジスティックス・ジャパン株式会社 代表取締役 東 賢氏
商標について
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以上
注釈
- 注1 アプリケーションフレームワーク:
- アプリケーション開発において、開発量の削減と標準化のために用いるもの。狭義のアプリケーションフレームワークは、アプリケーション開発に使用されるクラスやライブラリの集まり。広義のアプリケーションフレームワークは、アプリケーションの制御構造、アプリケーション開発の方法論やドキュメンテーション、作業体系や開発ツールなどを含むことが多い。INTARFRMは広義のアプリケーションフレームワークの分類に属する。
- 注2 HTML5:
- Hyper Text Markup Language 5の略。Webページの記述などに用いるマークアップ言語「HTML」の第5版。Web関連技術を標準化しているW3Cで仕様の検討・標準化が進められている。
- 注3 jQuery:
- オープンソースのJavaScriptライブラリの1つ。シンプルなコードでWebページに効果やアニメーション、ユーザーインターフェース要素などを追加でき、Ajaxによる通信も容易に実装できるほか、様々な機能を実現する豊富な対応プラグインが公開されている。
- 注4 CASEツール:
- CASE(Computer Aided Software Engineering)ツール。システム開発を支援するためのソフトウェアのこと。一般的には、アプリケーション開発に必要な各種定義情報を入力すると、ソース・コードを自動生成する機能を持つ。
関連リンク
本件に関するお問い合わせ
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受付時間: 9時~17時30分(土曜日・日曜日・祝日・年末年始を除く)
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