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PRESS RELEASE (サービス)

2014年4月1日
富士通株式会社

製造業向け保守業務支援システム「GLOVIA ENTERPRISE MM」を販売開始

アフターサービス業務を高度化し、お客様に新たな価値を提供

当社は、製造業のアフターサービス業務を支援する保守業務支援システム「FUJITSU Enterprise Application GLOVIA ENTERPRISE MM(以下、GLOVIA ENTERPRISE MM、注1)」を、4月1日より販売開始します。

本システムは、当社がサーバ製品などの保守で実践しているアフターサービス業務のノウハウを取り入れ、M2M、スマートデバイスなどのICTを活用し、センシングによる稼働監視やビッグデータの統計分析による故障予測、現地保守支援などの製造業のアフターサービスを高度化する業務支援システムです。

本システムにより、機器故障の早期検知、最適なタイミングでの予防保守が可能となり、製造業のお客様のアフターサービスを、事後修理型から予防保守型へと変革します。また、スマートデバイスを活用することで、現地保守作業の高度化を実現し、保守作業員の作業効率化を図り、さらに、製品機器の稼働率向上、保守コストの削減を実現することも可能です。

なお、本システムは、2013年10月に発表した日本の製造業のお客様を支援する「ものづくりソリューション」の保守領域に位置付けられ、他の製品・サービスともあわせて提供しています。

背景

製造業においては、製品のコモディティ化により、製品単体での差別化が難しくなっており、製品ライフサイクル全体を通した新たな付加価値の提供が急務です。

製品を差別化し、新たな収益の柱を創造する一つの手段として、故障した機器を修理する従来の保守に加え、機器の稼働率向上、消耗品の自動配送など付加価値サービスを提供するなど、アフターサービスの高度化が求められています。また、保守作業員の作業効率化によるコストの削減による収益性の向上を目指しています。

そこで、当社は、サーバ製品などで培ったアフターサービス業務のノウハウを取り入れ、M2M、スマートデバイスなどのICTを活用することで、保守業務の高度化を支援するシステムを4月1日より販売いたします。

本システムについて

本システムは、2013年10月に発表した「ものづくりソリューション」の基盤技術、プラットフォームと保守領域に位置付けられ提供している「FENICSⅡ M2Mサービス」と「GLOVIA OM(フィールドサービス機能)」に加え、稼働監視や故障予測を実現する「GLOVIA ENTERPRISE MM M2M連携」、現地保守業務を支援する「GLOVIA ENTERPRISE MM 現地保守」を新たに提供し、保守業務全体をカバーします。

富士通の製造業向け保守業務システム概要図
富士通の製造業向け保守業務システム概要図

本システムの特長と効果

  1. 「GLOVIA ENTERPRISE MM M2M連携」:稼働情報の見える化と故障予測による機器稼働率向上を実現

    「GLOVIA ENTERPRISE MM M2M連携」は、「FENICSⅡ M2Mサービス」との組み合わせにより、お客様機器の稼働監視業務を高度化します。

    「GLOVIA ENTERPRISE MM M2M連携」イメージ図
    「GLOVIA ENTERPRISE MM M2M連携」イメージ図

    1. 稼働監視:センシング技術を活用した機器のリアルタイム稼働監視

      稼働状況を、アイコン、時系列グラフなどでグラフィカルにリアルタイムで可視化することにより、機器の故障や予兆を早期に検知できます。また、機器ごとの稼働・故障履歴・対応履歴情報を一元管理し、分析することで機器の管理を高度化できます。

    2. 故障予測:ビッグデータの統計分析による故障予測

      従来の、人の勘や経験にもとづいた故障予測に代わり、センシング技術により収集した稼働情報を、分析・予測ソフトウェアである「FUJITSU Software Interstage Business Analytics Modeling Server」を用いて分析を行うことで、機器ごとに異なる故障タイミングを客観的に予測できます。これにより、リスクの高い機器を優先して予防保守計画の立案ができます。

    3. 導入効果

      機器の故障、予兆を早期に検知し、品質およびスピードと機器修理作業の観点から抜本的に改善できます。また、機器ごとに異なる稼働状況を把握し、それぞれの故障タイミングを予測することで、最適なタイミングでの予防保守を実施し、機器の稼働率向上と保守コストの削減を実現します。

  2. 「GLOVIA ENTERPRISE MM 現地保守」

    「GLOVIA ENTERPRISE MM 現地保守」は、基幹の保守業務システムとスマートデバイスを組み合わせ、保守作業員による現地保守作業の高度化を実現します。

    「GLOVIA ENTERPRISE MM 現地保守」イメージ図
    「GLOVIA ENTERPRISE MM 現地保守」イメージ図

    1. スマートデバイス活用による保守作業の効率化

      保守現場でも、スマートデバイスを活用することで、作業予定の確認、作業実績入力、モバイルプリンターへの作業明細書印刷、お客様の手書きサイン入力など、訪問先での保守業務に必要な全ての作業を実施することができます。また、地図による作業場所確認や、作業実績に音声・動画情報が添付できるなど、保守業務の効率化が図れます。

      さらには、ダウンロード・アップロード方式を採用することで、電波の届かない場所でも実績入力が可能です。

      なお、「GLOVIA OM(フィールドサービス機能)」との標準接続機能により連携も可能です。

    2. 導入効果

      スマートデバイスを活用することで、保守作業員の業務効率化と、作業状況をリアルタイムに把握することにより保守作業員の最適な配置が可能になり、保守コスト削減を実現します。

      また現場の保守・故障の実績情報を電子化し一元管理することで、保守部門だけでなく設計部門などの関連部門との情報の共有・活用が可能となり、保守サービスの継続的改善や製品品質の向上につなげることができます。

販売価格、および販売時期

販売価格、および販売時期
製品名 販売価格(税込) 販売時期
「GLOVIA ENTERPRISE MM V1 M2M連携」 800万円~ 2014年4月1日より
「GLOVIA ENTERPRISE MM V1 現地保守」 800万円~ 2014年4月1日より

販売目標

2016年度までに「GLOVIA ENTERPRISE MM V1 M2M連携」30本、「GLOVIA ENTERPRISE MM V1 現地保守」30本を見込む(当社の決算期は3月末日です)。

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以上

注釈

注1 MM:
Maintenance Managementの略称。

本件に関するお問い合わせ

富士通コンタクトライン
電話 0120-933-200
受付時間: 9時~17時30分(土曜日・日曜日・祝日・年末年始を除く)


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