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PRESS RELEASE (導入事例)

2014年1月8日
富士通株式会社

あんしん生命様の、ペーパーレス生命保険申込手続きシステムが稼働

アジャイル開発技法の導入により利用者要求の実現を追及

当社はこのたび、東京海上日動あんしん生命保険株式会社(本社:東京都千代田区、取締役社長:北沢 利文、以下、あんしん生命)様のペーパーレス生命保険申込手続きシステム「らくらく手続き」(あんしん生命様のペットネーム)を開発し、本格運用を開始しました。

本システムは、従来は紙で行っていた生命保険申込手続きを、スマートデバイス上で実現するシステムです。スマートデバイスの違いによって操作性、見た目の違いなどの非互換が発生しにくいHTML5の技術で構築しており、Windowsや、Android、iOSなどのOSで利用可能です。インターネットに接続可能な環境であれば、あんしん生命様の代理店オンラインシステムを経由し、代理店・取扱者が使っているノートパソコンやタブレットで本システムを利用できます。

あんしん生命様では、経営の柱である「お客様本位の生命保険事業の推進」を実行すべく、お客様1人ひとりのニーズに応じるため、様々な新しい取り組みを進めています。今回のシステム開発では、変化の激しいビジネス環境においてスピーディー、かつ的確なシステムを実現するための開発技法であるアジャイル開発技法(注1)とテストの自動化を導入することで、構築途中でのオーナー部門の要求変更に柔軟に対応しながらも、スピーディーな開発を実現しました。

「らくらく手続き」の特長

  1. いつでも、どこでも生命保険申込が可能
    1. 代理店・取扱者が使っているタブレットなどで手続可能に

      デバイスごとに、操作性、見た目の違いなどの非互換が発生しにくいHTML5の技術で生命保険申込手続きシステムを構築し、Windowsや、Android、iOSなどのスマートデバイス用OSで利用可能となりました。代理店・取扱者が使っているノートパソコンやタブレットから、インターネットと代理店オンラインシステムを経由して本システムに接続することで、どこからでも生命保険申込手続きを行うことができます。

    2. ペーパーレス化

      従来は紙でやり取りしていた申込書などの各種書類のペーパーレス化を実現しているため、生命保険申込手続きの手間を省略し、手続き期間を短縮することができます。

      また、従来は同時に複数の契約をお預かりする場合、複数の申込書類への記入が必要でしたが、「らくらく手続き」では、1回の操作で、4契約までの手続きが可能となり、お客様の手間を大幅に軽減します。

    3. タブレットでも、パソコンでも、署名入力が可能

      本システムでは、タブレットからでも、パソコンの周辺機器であるペンタブレットからでも、署名データを取り込むことができる自署機能を装備しています。

      電子署名入力では、OSやタブレットの機種によって文字のかすれや切れなどが発生することがありますが、当社はこの問題を解消した電子自署機能をあんしん生命様と共同で開発しました。

  2. お客様の情報を大切に管理

    画面から入力されたお客様情報は、あんしん生命様のデータセンターに送信され、代理店・取扱者の端末には残らないため、万が一、紛失・盗難の場合でも、個人情報漏洩を防ぐことができます。

    また、データセンターに情報を保管しているため、津波や火災などでオフィスが被災した場合にも、申込手続きの情報を失うことはなく、申込手続き中の書類の情報遺失も回避でき、申込手続きの継続も可能です。

アジャイル開発技法の導入による効果

今回の開発では、スピーディーで的確なシステムを実現するための技法であるアジャイル開発技法を導入し、あんしん生命様のオーナー部門とIT部門、および当社が密接に連携して開発を行いました。

  1. 市場の要求に柔軟かつ迅速に対応可能

    アジャイル開発技法では、オーナー部門の評価に基づいて改善を繰り返すため、当初は想定されていなかったオーナー部門の要求を、開発工程で柔軟に取り入れることができます。今回の開発においても、オーナー評価を反映しながら、仕様改善を繰り返し、システムを完成させていきました。本格稼働後も、市場の要求に応じたシステム変更を、柔軟かつ迅速に行うことが可能です。

  2. スピーディーな開発

    金融系の大規模基幹系システム開発では前例のないアジャイル開発技法の適用により、システム開発プロセスや開発ドキュメントの徹底したスリム化を行い、同時にテストを自動化することによって、スピーディーな開発を実現しました。

    <テスト自動化による効率化と品質の確保>

    オーナー部門の評価を反映した改善を繰り返していくアジャイル開発技法では、部分的な改善を繰り返すため、改善した部分の機能テストとシステム全体との結合テストなどのシステムテストを頻繁に行う必要があります。そこで当社は、OSS(Open Source Software)のテストツールを活用し、システム全体の整合性を確認する回帰テスト(注2)を自動的に行うツールを整備しました。

    テストの自動化によって、回帰テストにかかる人的リソースを削減しながら、従来の開発よりも多くの人的リソースをシステム改善に割り当てることができ、システム品質を確保しながらも、開発途中で発生した要求への対応を十分に行い、予定どおりに開発を完了しました。

以上

注釈

注1 アジャイル開発技法:
要件が確定した機能から段階的に、(1)構築、(2)ユーザー評価、(3)最適化・方向転換という開発サイクルを繰り返していくシステム開発技法。
注2 回帰テスト:
プログラムの一部を変更した際に、その変更によって予想外の影響がないかどうか確認するテスト。

本件に関するお問い合わせ

富士通コンタクトライン
電話 0120-933-200
受付時間: 9時~17時30分(土曜日・日曜日・祝日・年末年始を除く)


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