PRESS RELEASE (導入事例)
2013年11月5日
富士通株式会社
札幌市消防局様の「消防指令システム」と「消防救急デジタル無線システム」が稼働
北海道石狩振興局管内6消防で消防救急デジタル無線システムを共同化
当社はこのたび、札幌市消防局様における、消防指令システムと北海道石狩振興局管内6消防(札幌市消防局、江別市消防本部、北広島市消防本部、恵庭市消防本部、千歳市消防本部、石狩北部地区消防事務組合消防本部、以下、石狩振興局管内6消防)様共同利用の消防救急デジタル無線システムを構築し、本格運用を開始しました。
消防局では一般的に、119番通報を受け、災害に応じた出動隊を編成し、消防署、および出動車両に指令を通知する消防指令システムと、消防本部と災害現場間の音声、および文字メッセージでのコミュニケーションを可能にする消防救急デジタル無線システムが稼働しています。
札幌市消防局様の新しい消防指令システムは、音声のほか、メールやファックスでの通報受付も可能で、通報連絡のGPSや電話番号に基づいて電話局から消防局に発信される固定電話の発信地情報から取得した位置情報を、消防・救急車両のナビゲーションシステムに転送することで、災害活動着手時間の短縮を実現します。
また、石狩振興局管内6消防様共同利用の消防救急デジタル無線システムは、政令指定都市で初の高出力携帯型無線装置を採用しており、一般的な携帯型移動無線装置の約1.5倍の通話距離性能(注1)があるため、消防隊員は災害現場で広範囲での情報伝達が可能です。さらに、デジタル化によりセキュリティ面も強化されています。
これらのシステムにより、札幌市消防局様を中心とする石狩振興局管内6消防様は、災害現場での状況や消防・救急車両の配備状況などの連絡を従来よりも安全、迅速、かつ正確に行うことができます。
異常気象や大規模災害への対応など、消防の重要性がますます高まる中、当社は今後も、全国の自治体をICTシステムで支えてきた実績とノウハウを生かしたソリューションを提供し、安心・安全な地域づくりをサポートしていきます。
背景
総務省消防庁は、近年の災害や事故の多様化、および大規模化、住民ニーズの多様化などに対応するため、消防の広域化を推進しています。また、全国の消防団体は、電波法改正により従来のアナログ無線の使用期間は2016年5月までとされており、デジタル無線への切り替えを行っています。
今回、札幌市消防局様は、消防指令システムの再構築に併せ、消防の広域化を図るため、石狩振興局管内のほかの5消防様と共同で、デジタル無線システムを構築することを決定しました。
システムのイメージ
システムの概要
- 消防指令システム
指令センターの様子119番通報を受け、即座に通報者情報、および通報場所の地図を表示し、救急、火災などの災害種別に応じて自動的に必要な車両などの隊編成を行い、消防署や車両の端末に災害地点などの指令情報を送信するシステムです。
札幌市消防局様の指令センターには60インチのディスプレイを20面配備しており、職員が各車両の位置や現場の状況などの情報をリアルタイムで把握し、より的確な指示を行うことが可能となります。
- 消防救急デジタル無線システム
消防本部と消防・救急車両、災害現場間での音声、および文字メッセージでのコミュニケーションを可能にするシステムです。札幌市消防局様の内部に設置した無線回線制御装置を、石狩振興局管内6消防様で共同利用することで、導入コスト、および運用コストの削減を実現しています。
本システムでは、政令指定都市で初めて、高出力携帯型無線装置(出力:5W)を採用しており、一般的な携帯型無線装置の約1.5倍の通話距離性能があるため、消防隊員は災害現場で広範囲での情報伝達が可能です。また、総務省消防庁の仕様である音声暗号化技術を使用しているため、従来のアナログ無線よりも秘話性に優れており、セキュリティが強化されています。
商標について
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以上
注釈
関連リンク
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