PRESS RELEASE (サービス)
2013年11月14日
富士通株式会社
UXの高いWebアプリケーションを実現する「INTARFRM RIA Java Ajax V4」を販売開始
HTML5やjQueryに対応し、高品質かつ保守性に優れたフロントエンド環境を実現
お客様のICTシステムの開発を支えるアプリケーションフレームワーク(注1)、「INTARFRM」の製品体系として、新たにEnterprise Editionを追加します。Enterprise Editionは、フロントエンド(画面処理)とバックエンド(業務処理)の分離により変化の激しいフロントエンド技術への追従や、バックエンド資産の長寿命化を重視した製品群です。
この製品群のひとつとして、ユーザーエクスペリエンス(UX)(注2)の高いWebアプリケーションを実現するフロントエンドのアプリケーションフレームワーク「FUJITSU Software INTARFRM Enterprise Edition RIA Java Ajax V4(フジツウ ソフトウェア インターファーム エンタープライズ エディション リア ジャバ エイジャックス ブイ4)」を11月22日より販売します。
本製品は、HTML5(注3)やjQuery(注4)に対応し、操作性が良く表現力の高いWebアプリケーションの開発・実行を実現するための機能を提供します。
また、画面遷移、画面レイアウト、画面項目属性などの仕様変更の可能性が高い情報を定義ファイルで管理する仕組みも提供します。これにより、ソースコードを修正することなくアプリケーションの動作を変更でき、保守性が向上することにより、技術変化が激しいフロントエンド環境への対応を短期間で実現することが可能となります。
近年、スマートフォンやタブレットに代表されるモバイル端末の登場により、企業システムでも、「直感的に操作したい」、「表現力を高く、見た目を良くしたい」、「操作中のストレスを軽減したい」など、フロントエンドに、インターネットサイトで実現しているような見栄えや使い勝手の良さが求められています。また、バックエンドの業務処理は変えずに、フロントエンドの表現力や操作性を向上させ、業務の効率化を図りたいという現場部門からの要求が増えています。
フロントエンドの表現力や操作性を向上させる手段として、ブラウザの最新技術であるHTML5や、インターネット上に公開されているJavaScriptライブラリのjQueryを活用する傾向にあります。しかし、様々なブラウザや様々なプラットフォーム、デバイスで動作するWebアプリケーションを開発する場合に、HTML5やjQueryを開発手順や利用規約の標準化をせずに利用すると、システム開発時の開発工数の増大や保守性低下を招くおそれがあります。このため、HTML5やjQueryに対応した広義のアプリケーションフレームワークが必要とされていました。
「INTARFRM Enterprise Edition RIA Java Ajax V4」は、開発支援機能である「INTARFRM Development Facility Enterprise Edition RIA Java Ajax V4(インターファーム デベロップメント ファシリティ エンタープライズ エディション リア ジャバ エイジャックス ブイ4)」と、実行機能である「INTARFRM Runtime Enterprise Edition RIA Java Ajax V4(インターファーム ランタイム エンタープライズ エディション リア ジャバ エイジャックス ブイ4)」で構成される、HTML5、jQueryに対応したフロントエンドのアプリケーションフレームワークです。パソコンに加えタブレットでも実行可能なUXの高いWebアプリケーションの開発を支援します。
本製品の特長
- 高い操作性・表現力を実現
UXの実現に必要な使用頻度の高い画面部品を標準で提供します。従来のHTML画面部品であるテキストボックスやラジオボタンなどはもちろん、タブやツールチップ(吹き出し)、アコーディオン(タイトルのクリックで、内包している情報を表示)などのグラフィカルな部品も用意しています。
さらにUXの高い画面要件がある場合は、世界中で公開されているjQueryプラグインを利用することができます。本製品では、jQueryプラグインとの連携機能や、連携するためのノウハウを提供します。
また、入力補助機能も提供します。IME自動切替、入力制限、自動フォーマット、ファンクションキー割り当てなどの機能を使用することで、入力ミスを軽減し、高速入力を実現します。
- スマートな開発を実現
- アプリケーション構造の標準化
本製品を利用して開発したシステムは、画面処理、制御処理、業務処理が分離され、整理された構造となり、保守効率を向上します。
また、開発者にとって難易度の高い制御処理は、ライブラリが用意されており、画面遷移やレイアウト変更などを定義ファイルに記述するだけでよく、コーディングが不要となります。これにより、開発者は、画面処理と業務処理の開発に専念できるため、品質の向上につながります。
- JavaScript開発量の削減
デバッグが難しく、開発ツールも充実していないJavaScriptで従来開発しなければならなかった画面部品の処理を、開発支援機能により、Javaで開発できます。JavaScriptの開発量が削減されることにより、開発効率と品質が向上し、短納期で高品質なシステム開発を実現できます。
- オフラインアプリケーションの開発支援
HTML5の機能を利用して、オフライン運用可能なアプリケーションの開発にも対応しています。フレームワークが提供する機能を利用することで、開発量を削減し、容易にシステム開発できるスマートな開発を実現します。これにより、例えば、倉庫内や地下など、ネットワークに接続できない環境でもクライアントだけで実行できる業務を容易に実現できます。
- アプリケーション構造の標準化
- 保守性の向上
画面遷移など業務プロセスの変更や、ユーザーニーズに応じて変更の多い制御処理の動作は、定義ファイルで管理する仕組みを提供しています。これにより、ソースコードを修正することなくアプリケーションの動作を変更できるため、保守性が向上します。また、技術変化が激しいフロントエンド環境への対応を短期間で実現することが可能となります。
さらに、クライアント端末へログを出力する機能やクライアントのログをサーバへアップロードする機能、およびログビューアーも提供されるので、トラブル調査を効率的に行えます。
販売価格、および出荷時期
製品名 | 価格(税別) | 出荷時期 |
---|---|---|
INTARFRM Development Facility Enterprise Edition RIA Java Ajax V4 | 10万円 | 2013年12月から |
INTARFRM Runtime Enterprise Edition RIA Java Ajax V4 | 30万円から |
販売目標
2016年度末までに、売り上げ1億円(当社の決算期は3月末日です。)
動作環境
プラットフォーム | OS |
---|---|
サーバ | Red Hat Enterprise Linux 6(for Intel64) Oracle Solaris 11 Microsoft Windows Server 2012 |
クライアント | Windows XP SP3(x86) Windows 7 SP1(x86) Windows 8 ブラウザ:Microsoft Internet Explorer 8.0 / 9.0 /10.0 (Microsoft Internet Explorer 10.0は、デスクトップ版のみ利用可能) |
INTARFRM 製品体系
商標について
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以上
注釈
- 注1 アプリケーションフレームワーク:
- アプリケーション開発において、開発量の削減と標準化のために用いるもの。狭義のアプリケーションフレームワークは、アプリケーション開発に使用されるクラスやライブラリの集まり。広義のアプリケーションフレームワークは、アプリケーションの制御構造、アプリケーション開発の方法論やドキュメンテーション、作業体系や開発ツールなどを含むことが多い。INTARFRMは広義のアプリケーションフレームワークの分類に属する。
- 注2 ユーザーエクスペリエンス(UX):
- 利用者が体験するすべての事柄についての総合的な体験価値のこと。製品やサービスを利用、消費した時に得られる体験の総体を表す。個別の機能や使いやすさのみならず、真にやりたいことを楽しく、心地よく実現できるかどうかを重視した概念。
- 注3 HTML5:
- Hyper Text Markup Language 5の略。Webページの記述などに用いるマークアップ言語「HTML」の第5版。Web関連技術を標準化しているW3Cで仕様の検討・標準化が進められている。
- 注4 jQuery:
- オープンソースのJavaScriptライブラリの1つ。シンプルなコードでWebページに効果やアニメーション、ユーザーインターフェース要素などを追加でき、Ajaxによる通信も容易に実装できるほか、様々な機能を実現する豊富な対応プラグインが公開されている。
関連リンク
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