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PRESS RELEASE

2013年8月29日
青山学院大学
富士通株式会社

教育研究用ICT基盤を刷新し、授業支援システム「CoursePower」を導入してICT活用を拡大

サーバ統合と運用管理の一元化でICT運用管理コストを5割削減

青山学院大学(所在地:東京都渋谷区、学長:仙波 憲一)は、富士通株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:山本 正已、以下、富士通)と共同で、教育研究用サーバを統合し、ICT基盤を刷新しました。 また、新規に全学共通の学習管理システム(注1)として、富士通の大学向け授業支援システム「CoursePower(コースパワー)」を導入し、このたび本格運用を開始しました。

学内の研究室や教室に分散していた合計80台のサーバを青山キャンパス9台、相模原キャンパス14台のサーバに統合し、富士通のパソコン運用支援パッケージ「MAGICLASS瞬快」の導入によりパソコン教室や研究室で使用するパソコン4,468台の運用管理業務を一元化することで、ICT運用管理コストの5割削減を実現しました。

また、授業支援システム「CoursePower」を導入し、教員や学生が、教室や自宅のパソコンでインターネットから学内のサーバにアクセスして、教材や授業の記録、出欠状況、テスト結果などを参照できる環境を構築しました。「CoursePower」の「学びチャート」機能により、「CoursePower」に蓄積される学習履歴データから、学生一人ひとりの予習・復習・講義への参加状況を分析し、積極性、計画性、継続性などの学習行動の特徴をチャートで示すことができます。これにより教員は、より適切な個別指導を実現でき、学生は自己の学習行動の特徴を把握することが可能となります。

背景

青山学院大学は、広い視野で物事を考え、常に新しい可能性を探究し学び続け、自分の個性や能力を高め、社会に対して積極的に発信していく人材の育成を目指しています。その教育環境の1つとして、「教育の効果を高めること」、「教育・研究の水準を向上させること」を目的としたICT導入の検討を進める中で、教員、学生の利便性の向上と、ICT資源の最適化と運用管理の効率化が課題となっていました。

システムのイメージ
システムのイメージ

システムの特長と効果

  1. 授業支援システム「CoursePower」が授業運営・進行を強力に支援

    資料や教材(注2)、テスト、アンケート、レポートやディスカッション、出席記録を 「CoursePower」に登録することで、教員は授業単位で管理することができ、教員と学生は、教室や自宅のパソコンから参照できます。また、「学びチャート」機能により、教員は「CoursePower」に蓄積される学習行動ログを分析し、学生個人あるいは授業クラス単位の学習行動量、行動傾向、学習履歴などの可視化が可能であり、授業内容や進め方の改善や学生指導に活用できます。学生は、自己の学習行動の履歴を参照し、学習行動の特徴や成績との関連などを把握することができ、自主的な学習計画に活用できます。

  2. セキュリティ強化と運用管理効率化

    学内の研究室や教室に分散していた合計80台のサーバを、青山キャンパス9台、相模原キャンパス14台のサーバに統合しました。また、パソコン運用支援パッケージ「MAGICLASS瞬快」の導入により、全学のパソコン4,468台への資源配付や、ウイルス対策、各種パッチ適用といったメンテナンス作業、パソコン環境設定の復元、パソコン廃却時のハードディスク初期化などを、リモートで、一元的に行うことができます。教員や学生が使用した後、再起動によってアプリケーションの初期化や一時ファイルの削除などによりパソコン環境を自動的に復元することも可能となります。これにより、セキュリティの強化と運用管理の効率化が可能となり、ICT運用管理コストの5割削減を実現しました。

  3. 仮想化技術の活用による利便性向上
    1. 柔軟な仮想サーバ貸し出しサービスを実現

      仮想サーバ割り当てポータルと、利用者認証、および仮想サーバ割り当て機能を実装している「VMWare vCloud Director(ヴイエムウェア ヴイクラウド ディレクター)」の導入により、教員と学生向けの仮想サーバ貸し出しサービスが可能な環境を構築しています。これにより、運用管理者は、仮想サーバ割り当てポータルでのサーバ貸出しや、稼働状況の監視が可能となります。また、教員・学生は、貸し出されたサーバをリモートで自由に利用することができます。

    2. 仮想デスクトップによる学習・研究用アプリケーション利用環境改善

      学習・研究用アプリケーションの利便性強化のため、パソコンへのデスクトップ・サービス割り当て機能を実装した「VMware Horizon View(ヴイエムウェア ホライズン ビュー)」を活用し、300台(青山キャンパス150台、相模原キャンパス150台)の仮想デスクトップ環境を、教育研究用サーバ上に構築しています。教育研究用パソコンから教育研究用サーバ上の仮想デスクトップにアクセスすることで、従来、特定のパソコン教室内でなければ利用できなかったインストール数に制限のある学習・研究用アプリケーションを、学内のどこからでも利用できます。

今後の取り組み

青山学院大学は、本システムの活用により、より効率化された学習管理環境のもと、教員が過去の授業との比較や良質な教材の流用・ブラッシュアップ、個人指導などを通じ、授業の改善が容易になったと考えています。また、学生にとっても自己の学習状況の振り返りを行うことができるなど、自主的な学習や研究を進めやすい学習環境となっており、本学の教育理念にふさわしい教育研究環境を構築できたと考えています。今後も、認証システムやネットワークなど、情報基盤の強化に引き続き取り組み、「教育効果を高めること」、「教育・研究の水準を向上させること」の実現に向けた環境整備の充実に取り組んでいきます。

富士通は全国の大学のICTを支えてきたノウハウを活かし、今後も、次世代教育を支えるサービスを提供していきます。

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以上

注釈

注1 学習管理システム:
Learning Management System (LMS) とも呼ばれている。eラーニングを運用する際の基盤となるシステムであり、学習者登録機能、教材提供機能、学習履歴の管理機能、学習進捗管理機能、学習支援機能、教員と学習者間および学習者同士のコミュニケーション機能などを備えているものを指す。
(出典: 文部科学省先導的大学改革推進委託事業 「2009年度ICT活用教育実態国内調査報告書」)
注2 「CoursePower」に登録可能な教材:
eラーニングの教材を管理する世界的な標準規格である、SCORM(スコーム)に対応。

関連リンク

本件に関するお問い合わせ

青山学院大学
情報メディアセンター 所長 宮川 裕之
電話 03-3409-7850
受付時間: 10時~17時(土曜日・日曜日・祝日・年末年始を除く。)※休暇期間中は変更となることがあります。

富士通コンタクトライン
電話 0120-933-200
受付時間: 9時~17時30分(土曜日・日曜日・祝日・年末年始を除く)


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