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PRESS RELEASE (導入事例)

2013年7月16日
富士通株式会社

味の素様、グローバルでメールのディザスタリカバリーシステムを構築

被災時のコミュニケーションツールを確保するため、パブリッククラウドサービスを利用

当社は、味の素株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:伊藤 雅俊、以下、味の素)様が、関東における災害発生時に必要最低限の業務を継続できるよう、メールのディザスタリカバリーシステムを構築し、このたび、システムの運用を開始しました。

本システムは、当社のパブリッククラウドサービス「FUJITSU Cloud IaaS Trusted Public S5(フジツウ クラウド イアース トラステッド パブリック エスファイブ、以下、Trusted Public S5)」と、通常使用しているマイクロソフト社のExchange Serverのメール機能を組み合わせることで、被災時でも、安定的に使用することが可能な既存のメールアドレスを使ったコミュニケーションを実現します。また、本システムは、当社の「Trusted Public S5」とマイクロソフト社のライセンスプログラム「Services Provider License Agreement(以下、SPLA、注1)」を活用することで、システムを使用していない時の利用料金を抑えられるなど、必要最小限のコストで運用することができます。

背景

味の素グループ様では東日本大震災発生後、従来の事業継続計画(BCP:Business Continuity Plan)を全社的に見直し、より広義となる企業継続計画(ECP:Enterprise Continuity Plan)を進められています。対策の優先順位を「人命」「社会」「事業」とした基本方針を挙げ、(1)従業員・家族安全ステージ、(2)支援・復旧ステージ、(3)事業再開の3ステージに分け、策定・実行に取り組まれてきました。今般、被災時でも、重要なコミュニケーションツールであるメールを早期に復旧させることで、業務の継続ができるよう、メールディザスタリカバリーの仕組みを構築しました。

システムの概要

このたび、当社のパブリッククラウドサービス「Trusted Public S5」と、味の素様が通常使用しているマイクロソフト社のExchange Serverのメール機能を組み合わせた、メールのディザスタリカバリーシステムを構築しました。利用者は、被災時に電話が通じなかった場合、自宅などのインターネット回線から本システムのサイトにアクセスすることでメールを活用したコミュニケーションが可能となります。本システムでは、マイクロソフト社の「SPLA」を活用することで、既存のメールアドレスのまま、通常のメールサーバから同期している全社共有のアドレス帳情報を、災害時のみの課金で使用することができ、低コストで運用することが可能です。

なお、本サービスは、従来、味の素様が活用している東日本のデータセンターから、地理的に離れた当社の西日本にあるデータセンターを活用し、東西で冗長化しています。また、本サービスの運用オペレーションを当社の関西LCMセンターにて請負うことで、災害時の確実なメールシステムへの切替えを可能とし、味の素様の運用負荷軽減に貢献しています。

本システムは味の素様の海外のグループ会社も含めた14,000名を対象としており、当社は、味の素様の海外へのビジネス展開をICTの側面から支援し、お客様のビジネス拡大をサポートしていきます。

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以上

注釈

注1 SPLA:
エンドユーザーにソフトウェアなどのサービス提供ができるサービスプロバイダー向けのライセンスプログラム。

関連リンク

本件に関するお問い合わせ

富士通コンタクトライン
電話 0120-933-200
受付時間: 9時~17時30分(土曜日・日曜日・祝日・年末年始を除く)


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