PRESS RELEASE (サーバ)
2013年7月12日
富士通株式会社
UNIXサーバ「SPARC M10」が2階層SAP SDベンチマークテストで世界最高性能を達成
「SPARC M10」と「Oracle Database 11g」の組み合わせが基幹業務に最適なプラットフォームであることを検証
当社のUNIXサーバ「SPARC M10-4S」は、オラクル・コーポレーション(本社:カリフォルニア州、レッドウッドショアズ、以下、オラクル)の「Oracle Database 11g」との組み合わせにより、基幹業務アプリケーションのベンチマークテスト「2階層SAP® SD(Sales & Distribution:販売管理)ベンチマーク」において、153,000 SAP SD ベンチマークユーザーの世界最高記録(2013年7月12日現在)を達成しました(注1)。
「SPARC M10」では、これまでも整数演算性能のベンチマーク(SPECint_rate2006)、浮動小数点演算性能のベンチマーク(SPECfp_rate2006)およびメモリアクセス性能のベンチマーク(STREAM Triad)で世界最高性能(注2)を達成しています。今回の測定結果は、SAPをはじめとする基幹業務アプリケーションにおいても「SPARC M10」とオラクルデータベースの組み合わせが優れた性能を発揮することを示すものです。
[関連リンク] 「SPARC M10」ご紹介ページ
[関連リンク] 「SAP」標準アプリケーションベンチマーク
2階層SAP SD ベンチマークは、「SAP enhancement package 5 for SAP ERP 6.0」を使用し、平均1秒以内のレスポンスが維持、継続される同時アクセスユーザー数をカウントします。実際のERP(Enterprise Resource Planning)システムを使用したベンチマークテストであり、基幹業務における性能を計測するのに最適な手法の一つです。
今回、当社が開発したプロセッサ「SPARC64 X」を40CPU搭載した「SPARC M10-4S」と「Oracle Database 11g Release 2 Enterprise Edition」を組み合わせた大規模構成で測定を行い、2位の記録を約20%上回る世界最高記録を達成しました(注3)。従来機種である「SPARC Enterprise M9000」の測定結果と比較して、約5倍の性能向上を実現しています(注4)。
本年1月に発表した「SPARC M10-4S」は、2コア単位での細やかなCPUの性能増強が可能なCPUコア アクティベーション機能と、ビルディングブロック構造の採用により、小規模構成(4CPUコアを搭載した4Uサイズ筐体)で初期導入後、お客様のビジネス拡大にあわせて、大規模構成まで段階的に拡張することが可能です。この優れた拡張性・柔軟性により、お客様のTCO最適化に大きく貢献します。
今回の世界最高性能は、オラクルとの長年に渡る協業関係の成果です。当社は今後もオラクルとの協業により、お客様に最適なプラットフォームを提供してまいります。
商標について
- SAPとすべてのSAPロゴは、ドイツおよびその他の国におけるSAP AGの商標または登録商標です。
- OracleとJavaは、オラクルおよびその子会社、関連会社の米国およびその他の国における登録商標です。
- すべてのSPARC商標は、ライセンスを受けて使用されており、SPARC International, Inc. の米国およびその他の国における商標です。SPARC64商標は、SPARC International, Inc. の米国およびその他の国における商標であり、ライセンスを受けて使用しています。
- UNIXは、米国およびその他の国におけるオープン・グループの登録商標です。
- その他、記載されている商品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以上
注釈
- 注1 「SPARC M10-4S」による2階層SAP SDベンチマークの測定結果:
- 測定値:153,000 SAP SDベンチマークユーザー
測定環境:「SAP enhancement package 5 for SAP ERP 6.0」、「Oracle Solaris 11」、「Oracle Database 11g」、「SPARC64 X」(40プロセッサ、640コア、1,280スレッド)、10240GBメモリ [認証番号 2013014 (2013年5月23日)] - 注2 世界最高性能:
- 性能は、SPECint_rate®2006、SPECfp_rate®2006、STREAM TriadでのHPC用途のサーバを除いた登録値との比較(2013年7月12日現在)
【SPECint_rate2006の性能値および測定環境】
「SPARC M10-4S」
・測定値(Peak):23,800
・測定環境:「SPARC64 X」(3.0GHz)× 64CPU(1,024コア)、「Oracle Solaris 11.1」、「Oracle Solaris Studio 12.3, 1/13 Platform Specific Enhancement」
【SPECfp_rate2006の性能値および測定環境】
「SPARC M10-4S」
・測定値(Peak):19,700
・測定環境:「SPARC64 X」(3.0GHz)× 64CPU(1,024コア)、「Oracle Solaris 11.1」、「Oracle Solaris Studio 12.3, 1/13 Platform Specific Enhancement」
【STREAM Triadの性能値および測定環境】
「SPARC M10-4S」
・測定値:4,002GB/s
・測定環境:「SPARC64 X」(3.0GHz)× 64CPU(1,024コア)、「Oracle Solaris 11.1」、「Oracle Solaris Studio 12.3, 1/13 Platform Specific Enhancement」 - 注3 「IBM Power 795」による2階層SAP SDベンチマークの測定結果:
- 測定値:126,063 SAP SDベンチマークユーザー
測定環境:「SAP enhancement package 4 for SAP ERP 6.0」、「AIX 7.1」、「DB2 9.7」、「POWER7」(32プロセッサ、256コア、1,024スレッド)、4096GBメモリ [認証番号 2010046 (2010年11月15日)] - 注4 「SPARC Enterprise M9000」による2階層SAP SDベンチマークの測定結果:
- 測定値:32,000 SAP SDベンチマークユーザー
測定環境:「SAP enhancement package 4 for SAP ERP 6.0 」(Unicode)、「Oracle Solaris 10」、「Oracle Database 10g」、「SPARC64 VII」(32プロセッサ、256コア、512スレッド)、1152GBメモリ [認証番号 2009046 (2009年11月18日)]
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