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PRESS RELEASE （ネットワーク）

2013年7月1日
富士通株式会社

3Gbpsの大容量伝送を実現する無線装置「BroadOne GX4000シリーズ」を販売開始

光ケーブルの敷設が困難な場所への設置や、モバイルネットワーク、緊急用通信として活用

本製品は、ARIB（一般社団法人電波産業会）が2013年6月19日に開催した第24回電波功績賞表彰式において、一般社団法人電波産業会会長賞を受賞しました。

近年、スマートフォンやタブレットの普及、およびコンテンツの情報量の増加に伴い、モバイルネットワークや一般の通信伝送路のトラフィック量が急激に増加しており、移動無線基地局間や光ケーブルを補完する無線通信伝送路の大容量化が求められています。

このたび当社が開発した「BroadOne GX4000シリーズ」は、広帯域が使用可能なミリ波帯（E-band帯）を有効活用し、インパルス無線方式（注1）を採用することで、大容量3Gbpsの伝送を実現し、光ケーブル並みのパフォーマンスを無線で利用できるようになります。また、小型・軽量のため、設置が容易であり、今まで光ケーブルの敷設が困難だった河川渡しでの利用、トラフィック量が多いイベントや臨時中継への活用など、様々な用途に適用できます。今後は、本装置の省電力の特徴を活かした自律給電を目指し、風力や太陽光などの自然エネルギーの活用を推進してまいります。

本製品の特長

1. 高品質で大容量の無線通信を実現

   3Gbpsの大容量の無線伝送と3km程度までの伝播距離（注2）を実現し、高速・高品質の通信を利用できます。また、接続するインターフェースとして、標準的仕様のEthernet(10G BASE-LR)とCPRI(2.4576Gbps)（注3）に対応し、あらゆる場所で適用可能です。

2. 低消費電力、小型化により、場所を選ばず容易に設置可能

   低消費電力（30W）および、小型化（W250mm×H250mm×D64mm、4リットル）を実現しています。小型・軽量のため、機動性が必要とされる臨時回線や、イベント中継、ネットワークの即時復旧などの用途にもお使いいただけます。また、無線装置は、アンテナとは別に単独で着脱でき、保守交換が容易に行えます。

利用シーン

販売価格、および提供時期

販売価格、および提供時期

製品名	販売価格	提供時期
BroadOne GX4000シリーズ	個別見積り	即日

販売目標

2016年度末までに累計3万台（当社の決算期は3月末日です）。

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

注釈

注1 インパルス無線方式：

搬送波に振幅、位相情報を与える変復調を行わずに、伝送信号から極めて短い時間に変化する広帯域パルス信号を発生させ、フィルターを用いて使用周波数成分のみを抽出して送信する無線方式。本方式は、総務省委託研究「基幹用ミリ波帯無線伝送システムの実現のための基盤技術の研究開発（2005年度～2008年度）」の成果を取りいれて基礎技術を確立したものです。

注2 3km程度までの伝播距離：

回線条件により変動。

注3 CPRI：

Common Public Radio Interface。無線基地局の内部インターフェース仕様で産業団体でもあるCPRIによって規定されている。

関連リンク

• 「BroadOne GX4000シリーズ」紹介サイト

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