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PRESS RELEASE （サービス）

2013年6月25日
富士通株式会社

道路管理を支援するクラウドサービス「道路パトロール支援サービス」を提供

スマートフォンを使って効率的に情報収集し補修箇所を特定

都道府県や市町村などの各自治体において、道路や橋梁などの社会基盤を適切に維持・管理していくことは、住民生活の利便性向上だけでなく、防災・減災の面からも、住民が安心・安全な生活を送るために欠かせない取り組みです。一方で、公共事業へかけられるコストは限られており、効率よく適切に、社会基盤を維持管理していく仕組みが、今後、ますます重要になります。

当社は数年前より、ICTを活用することで、維持管理の現場に負荷をかけず低コストで定量的に社会基盤の劣化状況を把握する仕組みの開発に取り組んできました。

2012年からは、国立大学法人岐阜大学（学長：森 秀樹）の村上 茂之准教授と共同で、道路や橋梁の損傷状況を効率よく把握し、自治体の統合的な維持管理業務を支援するサービスの実用化に向けた実証を行いました。

今般、その成果として、スマートフォンを利用したクラウドサービスである「道路パトロール支援サービス」を実用化しました。当社は、本サービスを通じて、道路維持管理の効率化を支援し、安心・安全な社会基盤の維持に寄与してまいります。

本サービスの特長

1. 普段の業務中に情報収集

   定常的に行っている道路パトロールや車両での移動時に自動的に情報収集できるため、業務を増やすことがありません。

2. スマートフォンを活用

   アプリケーションをインストールしたスマートフォンを使うため、専用機器を用意する必要がありません。

3. 走行した道路情報から補修箇所を判断

   収集したすべてのデータから、相対的評価で補修箇所を特定します。

本サービスの概要

専用のアプリケーションをインストールしたスマートフォンを自動車に積んで走行することで、内蔵する加速度センサーにより道路の凹凸情報を収集します。収集した情報はクラウド上で地図情報と組み合わせることで、道路の舗装状況を診断し補修箇所を地図上でわかりやすく表示するサービスです。また、作業報告書の作成を効率化します。

操作が簡単なスマートフォンと安心・安全なクラウドサービスにより、低コストかつ容易に道路管理が可能です。

主な提供機能

1. 観察地点情報収集機能

   スマートフォンのGPS機能により、異常箇所の確認地点を地図上に自動表示します。

   

2. 装劣化推定機能

   スマートフォンの加速度センサー情報から、道路の凹凸状況を簡易診断し、地図上に表示します。

   

3. 報告書作成機能

   観察地点で入力したコメント、および写真から報告書を容易に作成します。

   

4. 走行データ比較分析機能

   走行時期の異なる2つの舗装劣化推定情報を地図上に表示し、比較することができます。

   

• 本サービスでは株式会社ゼンリンの地図を使用しています。

導入効果

日ごろの維持管理業務の中で、作業者が意識することなく自動的にデータを蓄積・活用できるため、点検業務を効率化でき、点検範囲の拡大や点検頻度の低減を図ることができます。

• 点検作業の省力化

  点検データの登録・確認・比較分析・報告書作成といった作業を容易に実現

• 補修箇所の選定精度向上

  頻度良く収集した、多くのデータによる道路全体のスクリーニングを実現

• 管理状況の継続的なモニタリング

  日々収集されるデータにより、タイムリーに道路資産の定量的評価を実現

販売価格、および提供開始時期

販売価格、および提供開始時期

製品名	販売価格（税別）	提供開始時期
道路パトロール支援サービス	月額10万円から	即日

• スマートフォンなどの機器費用、通信費用は別途必要となります。
• 本サービスは、日本国内のみのサービスとなります。

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

注釈

注1 スマートフォン：

利用可能なスマートフォンは、当社が動作確認を完了した以下の機種に限定しています。
「ARROWS NX F-06E」、「ARROWS X F-02E」、「ARROWS V F-04E」、「ARROWS X F-10D」、「ARROWS X LTE F-05D」

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