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PRESS RELEASE (サービス)

2013年4月12日
富士通株式会社
富士通フロンテック株式会社
株式会社富士通研究所

薄型パソコン、タブレットにも搭載可能な
世界最小・最薄・最軽量の非接触型静脈センサーを実用化

連続撮影機能、自動照合機能による、軽快な手のひら静脈認証を継承

富士通株式会社(以下、富士通)、富士通フロンテック株式会社(注1)、および株式会社富士通研究所(注2)は、指や手の甲を含む様々な静脈認証装置の中で世界最小・最薄・最軽量(注3)となる、非接触型手のひら静脈認証センサーを実用化しました。

センサーの更なる小型化・薄型化・軽量化(幅25.0mm×奥行き25.0mm×高さ6.0mm(従来比5.2mm薄型化)、重量約4.0g(従来比:56%減))を図ったことにより、これまでより薄型のノートパソコンやタブレットなどの幅広い電子機器に搭載しやすくなるなど、手のひら静脈認証の活用の幅が広がります。

また、手のひら静脈を連続して撮影し、その中から認証に最適な画像を瞬時に選び出して自動的に照合する機能を継承し、タッチさせるような感覚で軽快な操作性を実現しています。

これまでの課題

より広範な場所・状況において生体認証をご利用いただくため、当社の手のひら静脈認証では、高セキュリティ性や優れた操作性とともに、様々な機器に搭載可能な小型・薄型センサーの実用化を追求しています。

これまでは、ノートパソコンに内蔵可能な小型・薄型センサーを開発・実用化してきましたが、手のひら静脈認証の適用範囲をさらに拡大するうえで、高セキュリティ性や優れた操作性を継承しつつ、センサーのより一層の小型化・薄型化が求められてきました。

本センサーの特長

本センサーは、様々な電子機器への搭載を見据え、指や手の甲を含む様々な静脈認証装置と比較し、世界最小・最薄・最軽量を実現しています。また、現行小型センサーとの混在運用や移行を容易にすべく、連続撮影機能や自動照合機能を含む操作性・互換性を継承させました。

新センサーの特長は以下の通りです。

  1. 世界最小・最薄・最軽量の小型センサー

    更なる小型化・薄型化に向け、撮影に使用する内蔵の部品について、照明系・光学系を新たに設計し、非接触かつ反射方式で認証する手のひら静脈認証の優位性を活かし、幅25.0mm×奥行き25.0mm×高さ6.0mm(従来比5.2mm薄型化)、重量約4.0g(従来比:56%減)の世界最小・最薄・最軽量の小型センサーを実現しました。これにより、センサー搭載機器の適用範囲が一層拡大します。

    図1. 世界最小・最薄・最軽量の小型センサー
    図1. 世界最小・最薄・最軽量の小型センサー
    拡大イメージ

    図2. 新小型センサー(左、幅25.0mm×、奥行き25.0mm×、高さ6.0mm)と現行小型センサー(右、幅25.0mm×、奥行き29.0mm×、高さ11.2mm)
    図2. 新小型センサー(左、幅25.0mm×、奥行き25.0mm×、高さ6.0mm)と現行小型センサー(右、幅25.0mm×、奥行き29.0mm×、高さ11.2mm)
    拡大イメージ

  2. 連続撮影機能・自動照合機能による軽快な操作性を継承

    手のひら静脈を連続して撮影し、その中から認証に最適な画像を瞬時に選び出して自動的に照合する機能を継承・搭載しています。これにより、タッチさせるような感覚で認証できるようになり、高精度、かつ軽快な操作性を実現しています。

  3. 現行小型センサーとの混在運用が可能

    現行製品(ノートPC内蔵センサー、デスクトップパソコン用キーボード内蔵センサー、外付けセンサー「PalmSecure-SL」 )をご利用いただいているお客様に、混在運用・移行が容易となるよう、登録・認証データ形式の互換性、および手のかざし方などの利用方法の運用互換性を実現(注4)しています。

非接触型手のひら静脈認証について

近年、人の生体的特徴を利用して高精度に個人を識別することのできる「バイオメトリクス(生体)認証」が、本人確認の手段として普及しています。中でも、通常は目に見えない手のひらや指などの静脈パターンを読み取る「静脈認証」は、高い精度を持ちながら、偽造や「なりすまし」などの不正行為に対して強堅です。

「静脈認証」の中でも、当社が2003年に世界で初めて開発した非接触型手のひら静脈認証技術、および同技術を活用して2004年に販売を開始した非接触型手のひら静脈認証装置(2006年にブランド名を「PalmSecure(パームセキュア)」として、新製品を販売開始)は、利用者にとっての使いやすさやセキュリティ面での安心感が評価され、金融機関の本人認証や企業でのPCログイン、入退室管理など、国内外で幅広く活用されています。

手のひら静脈は指静脈などと比べて静脈の本数が多く複雑な形状のため情報量に富むことから、本人拒否率 0.01%(リトライ1回)、他人受入率 0.00008%といった高い認識率(注5)が実証されるとともに、太い幹線の静脈を利用していることで安定した使用を可能としています。また、非接触型であることは利用者にとっての心理的負担の軽減にもつながります。

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以上

注釈

注1 富士通フロンテック株式会社:
代表取締役社長 利根 廣貞、本社 東京都稲城市。
注2 株式会社富士通研究所:
代表取締役社長 富田 達夫、本社 神奈川県川崎市。
注3 世界最小・最薄・最軽量:
当社調べ(2013年4月現在)。
注4 互換性を実現:
現行小型センサーを使った既登録データの品質によっては、再登録が必要な場合があります。また、採用した光学系部品の特性により、手かざし位置(高さ)が若干異なります。
注5 高い認証率:
高機能版手のひら静脈認証センサーにおける1:1認証時の認証精度。

関連リンク

本件に関するお問い合わせ

富士通株式会社
パームセキュアビジネス推進部
電話 03-6252-2662(直通)

富士通フロンテック株式会社
産業・流通営業統括部 営業部
電話 042-377-0445(直通)

株式会社富士通研究所
ソフトウェアシステム研究所
電話 044-754-2670(直通)


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