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PRESS RELEASE

2013年3月26日
富士通株式会社
シンガポール科学技術庁

ビッグデータを活用した先端研究組織の設立に向けて協議を開始

シンガポールでHPCを活用した都市開発ソリューションを共同で創出

富士通株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:山本 正已、以下、富士通)とシンガポール科学技術庁(Agency for Science, Technology and Research、所在地:シンガポール、長官:リム・チャン・ポウ、以下、A*STAR)は、高性能計算(High Performance Computing、以下、HPC)やビッグデータなどを活用し、都市開発ソリューションを創出するための先端研究組織(Center of Excellence、以下、CoE) 設立に向け、協議を開始します。

本日、その協議の開始について基本合意し、その第一歩である共同研究テーマ設定に向けたワークショップを4月から開始します。

これにより、輸送・エネルギー網の管理や都市グリーン化、災害の最小化や新規ビジネス創出など、シンガポールの社会発展と持続可能な都市開発のための次世代ソリューションの創出を共同で目指します。

共同研究について

今回設立予定のCoEでは、都市のグリーン化、交通量マネジメント、エネルギー効率化、コンピュータを活用した社会システム、ビジネスの発掘などを含む、主要な持続可能性分野の研究を行います。

<具体的な検討案>

  • 交通量マネジメント分野の研究:

    交通渋滞の予測や最適な交通網整備と管理を目的とした、通勤経路、移動経路などの分析

  • エネルギー効率化分野 の研究:

    最適なエネルギーマネジメントを目的とした、エネルギーの供給量と消費量の分析

  • コンピュータを活用した社会システム分野の研究:

    消費者の行動や生活スタイルのような社会情報をほぼリアルタイムで処理するシステムやメソッドの開発

共同研究の役割分担

A*STARの組織である、Institute of High Performance Computing (以下、 IHPC)は、複雑なシステムや社会的行動の知識と、シンガポールの関連機関から提供されるライブデータをHPCで分析する技術を活用して共同研究をリードします。

富士通は、これまでの実績で培ったビッグデータ活用に関するノウハウとコンピュータシミュレーション技術を提供します。

富士通とA*STARのほか、シンガポール国立大学(National University of Singapore )、シンガポール国立研究財団(National Research Foundation )と、株式会社富士通研究所(本社: 神奈川県川崎市、代表取締役社長: 富田 達夫)なども共同研究に参加します。

今後、共同研究テーマを検討するため、4月から一連のワークショップを開催し、2013年12月までにCoEの運営を開始する予定です。

IHPC、 Executive Director、Alfred Huan氏のコメント

今回の連携は、富士通と我々との長いパートナーシップの新たなマイルストーンであり、富士通がこの機会を利用してシンガポールでの活動を拡大してくれることを誇らしく思います。 両者のリソースとノウハウを、大都市が直面する複雑な問題を解決することに注力し、ビッグデータを活用した新たなソリューション開発を促進することができると考えています。共同研究で得られる問題の本質を見抜くスキルとソリューションが、他の大都市にも適用できるものとなり、イノベーションを促進することを期待しています。

富士通 TCソリューション事業本部長、山田昌彦のコメント

富士通は、HPCとビッグデータを活用したスマートシティ構想に参画することで、ノウハウと実践知を蓄積したいと考えています。また、共同研究によって次世代ソリューションを創出し、シンガポールへ進出しているグローバル企業やシンガポール国内企業向けの新しいビジネスモデルを確立することも目標としています。

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以上

関連リンク

本件に関するお問い合わせ

富士通株式会社
テクニカルコンピューティング・ソリューション事業本部 TC統括営業部
電話 03-6252-2550(直通)


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