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PRESS RELEASE (サービス)

2013年3月14日
富士通株式会社

伊藤忠エネクス様、バックアップサービスの利用により事業継続を強化

社会インフラの安定供給を支援

当社は、伊藤忠エネクス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:岡田 賢二、以下、伊藤忠エネクス)様に、「リモートバックアップサービス」を提供し、伊藤忠エネクス様の本格的なBCP強化の支援をしました。

伊藤忠エネクス様は、石油卸業界最大手であるエネルギー事業者として災害時の事業継続を目指し、業務継続に必要な基幹システムなど、データのバックアップ運用を2013年1月より開始しました。基幹システムが設置してある関東のデータセンター内でのバックアップと、鹿児島のデータセンター内にあるバックアップサイトへのデータ転送を行うことで、二重の災害対策を行っています。

東日本大震災より2年経過した3月11日には、関東全域が被災したという想定のもと、復旧への段取りなどのシミュレーションを実施されました。

当社は、全国で展開している事業継続サービスの実績とノウハウを活かし、今後も伊藤忠エネクス様のパートナーとしてビジネスに貢献できるシステムを支援していきます。

背景

災害対策は、必要性の高さを挙げられながらも、コスト面などからなかなか実行に移せない中、2011年3月に東日本大震災が発生し、日本全土で災害対策の機運が高まりました。石油卸業界最大手である伊藤忠エネクス様は、全国のガソリンスタンド約6%にあたる約2,200店舗(2012年12月現在)への石油卸や法人への直売など、日本の社会インフラに直結する運用の滞りを最小限に抑えるため、以前から災害対策(ディザスタリカバリー)を検討しており、震災後の2011年夏頃から本格的な取り組みを開始されました。

サービス概要

伊藤忠エネクス様は、事業継続計画のもと、関東にある当社のデータセンターに設置した基幹システムの全てのデータを保護の対象とされました。同センター内のストレージへのバックアップと、二重被害を防ぐために、500km以上離れた鹿児島のデータセンターにバックアップサイトを設置し、二重の災害対策を行っています。

具体的には、基幹システムの全データ約12TBのうち、その日更新したデータ約130GBのみを、同じデータセンター内のストレージ3台にバックアップします。データ圧縮には、当社の「ETERNUS CS800 デデュープアプライアンス」の重複排除機能を使うことで、データ量を90%減らすことができます。データを大きく圧縮したことで、鹿児島データセンターへの転送に、「FENICS ビジネスVPN 100Mbps ベストエフォート」を使うことでき、データ転送にかかるコスト削減を実現しています。

また、支払業務が滞らないよう、支払データを毎日基幹システムから別途抽出して、すぐに使える表計算ソフトに反映したものをバックアップサイトへ転送しています。


「リモートバックアップサービス」導入イメージ

導入後の効果

鹿児島のデータセンターまでのデータ転送は、当初18時間見積もっていたところ、稼働2ヵ月平均で14時間と、4時間短縮をすることで、バックアップコストのさらなる削減を実現しています。

今後の展開

伊藤忠エネクス様は、今後も緊急時に使用できるバックアップオフィスの設置など、より迅速な事業再開の体制強化を目指します。

当社は、今後も伊藤忠エネクス様のパートナーとしてBCPを支援し、ビジネスに貢献できるシステムを支援していきます。

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以上

関連リンク

本件に関するお問い合わせ

富士通コンタクトライン
電話 0120-933-200
受付時間: 9時~17時30分(土曜日・日曜日・祝日・年末年始を除く)


プレスリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容、お問い合わせ先などは、発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。あらかじめご了承ください。