PRESS RELEASE
2013年2月5日
富士通株式会社
(本資料は、Fujitsu Australia Limitedが発行したプレスリリースの抄訳です。)
オーストラリアの退職年金事務改善施策への対応期間を8割削減
同国の事業報告標準化規制に対応した「XWand SBR XBRLプロセッサ」を提供
[オーストラリア、シドニー発2013年1月25日]富士通は、オーストラリアの事業報告標準化規制に対応した「XWand SBR XBRLプロセッサ」をオーストラリア国内で提供します。この製品は、富士通のXBRLソフトウェア「Interstage XWand」をベースにして開発されたものです。
オーストラリア財務省は、一般企業などから政府関連機関への事業報告作業の簡素化を目的としてSBR(Standard Business Reporting、標準ビジネスレポーティング)プログラムを実施しており、標準データ形式として、財務情報の流通や再利用するための標準言語であるXBRLを採用しています。
このデータ形式による事業報告により、紙ベースのデータやテキストデータと比べ、政府機関は容易にデータ抽出や集計、分析などを行うことが可能になります。また、企業・組織間の各種情報共有、投資家をはじめとする市場参加者による企業評価においても、このデータ形式を採用することで、事務作業を簡素化することができます。
富士通は、XBRLの国際標準化組織である「XBRL International」の活動に初期から参画しており、議長経験も含め標準化仕様の策定をグローバルにリードしています。また、2003年から国際標準仕様に対応したXBRLソフトウェア「Interstage XWand」を販売しており、現在までに世界31ヶ国で採用され、XBRLの国際的な普及を牽引しています。オーストラリアにおいても、2009年から「Interstage XWand」をベースとしたSBR向けの XBRLプロセッサをオーストラリア財務省に提供してきました。
現在、オーストラリア財務省は「SuperStream」と呼ばれる退職年金の管理業務改善施策を実施中であり、退職年金に係る企業や組織に対し、2013年7月1日までに、XBRL形式の電子データで退職年金基金の移管関連情報などの退職年金に関わる企業間の情報交換を実施可能な環境整備を義務づけています。
この対応を義務付けられた企業や組織の負担を軽減するため、富士通は、オーストラリア財務省の許可を受け、オーストラリアのSBRプログラム向けに開発した XBRLプロセッサを「XWand SBR XBRLプロセッサ」として、オーストラリア国内で提供します。
「XWand SBR XBRLプロセッサ」は、オーストラリア財務省で3年以上の活用実績があり、Javaや.NET環境の各種システムからデータを抽出してXBRL形式の報告書を作成する機能を提供します。 XBRL の複雑な規約をパッケージ化しているので、最小限のXBRLの知識があれば、短期間で導入することができます。たとえば、納税申告検索機能であれば、導入期間を80~90パーセント短縮することができます。
Fujitsu Australia and New ZealandのGroup Executive Director であるAlistair Lathamは、以下のように述べています。
「退職年金システムの開発者は、7月1日までにXBRL対応を完了しなければなりません。XBRLに対応するためのシステム開発はかなり複雑で、また、企業の個別要件とスケジュールに対応させるのが難しく、自主開発には費用や時間が掛かります。
当社は国内に「SuperStream」対応支援専任チームを持ち、XBRLへの移行を支援しています。システム移行で発生するリスクとコストを最小限に抑える提案を行っており、高い評価を受けています」
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以上
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