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PRESS RELEASE

2013年1月29日
富士通株式会社

兵庫県様、クラウドを活用して全国で初めて社会基盤施設総合管理システムを構築

データの一元管理により社会基盤施設の効率的な老朽化対策を支援する

当社はクラウドサービスを活用し、兵庫県様の橋りょう、港湾施設などを一元的に管理する社会基盤施設総合管理システムの構築に着手しています。兵庫県様は、すでに地理情報システムなどの一部運用を開始しており、新年度には本格稼働の予定です。

本システムは、橋りょうや港湾施設、下水施設など、18種類に及ぶ社会基盤施設の点検結果や修繕・更新履歴などのデータを一元的に管理して整備年次、施工業者などの基本情報の管理と、老朽化見通し、部材の劣化予測、修繕費全体計画などの施設維持管理を、一貫して行います。また、統合した管理台帳と、地図情報を連携しているため、利用者は地図上から選択した施設の状況を迅速に確認することができます。

これにより、兵庫県様は、インフラメンテナンス計画を策定して計画的な保守を行うことができると同時に、整備・維持予算の平準化を図ることができます。

平成7年の阪神・淡路大震災を経験した兵庫県様にとって、社会基盤施設の安全性確保は重要な命題であり、今後は本システムを県首脳部の意思決定と現場業務の標準化に活用し、より効率的な施設老朽化対策を推進していく予定です。

背景

地方自治体では、厳しい財政状況、高度経済成長期に整備した社会基盤施設の老朽化、職員数の抑制などの中、限られた予算とマンパワーを最大限に生かした社会基盤施設の維持管理業務の実現が課題になっています。平成7年の阪神・淡路大震災を経験した兵庫県様にとっては、社会基盤施設の安全性確保は重要な命題ですが、橋りょうや港湾施設、下水施設などは種類別に管理されているため、総合的な施設状況や施設管理維持予算の分析が難しい状況でした。

そこで兵庫県様は、社会基盤施設のデータを一元的に管理し、老朽化対策をより効率的に進めるため、「社会基盤施設総合管理システムの構築を決定しました。


社会基盤施設総合管理システムのイメージ

システムの特長

  1. 簡単操作

    画面の地図上で、老朽化状況を確認したい、あるいは情報を更新したい施設のシンボルをクリックすると、その施設の整備年次、施工業者などの最新情報がリアルタイムに表示されます。

  2. 統合データベースで関連情報を一元管理・照会

    統合データベースである施設台帳システムに、従来バラバラに管理されていた18種類の施設データの各管理システムを連携させ、本システムから全ての施設情報の管理と照会が可能となりました。

  3. 経営判断を支援する機能を装備

    建設年次・整備年次の一覧表示、老朽化の見通し、部材の劣化予測など、修繕費の全体計画や、更新計画の策定、実施時期の精査による予算の平準化のような業務に活用できる機能を装備しています。

  4. クラウド採用による事業継続効果

    被災時でも必要な情報が参照できるよう、複合免震構法による地震対策などの災害対策や、非接触カードリーダーや血流認証装置による入退室者チェックなどによる万全なセキュリティ対策と信頼性の高い運用管理システムを備えた富士通のデータセンターを利用したクラウド型サービスを活用し、事業継続性を強化しました。

今後の取り組み

兵庫県様は、本システムを活用して施設台帳などの継続的・持続的な更新とデータ蓄積に向けた取り組みを行うことで、効率的な社会基盤施設の維持管理により安全性を確保していきます。

本システムは拡張性に優れているため、兵庫県様の単独利用から県下市町との共同運用に拡張し、県域の行政体を超えたすべての社会基盤施設の情報を一元管理することによって、県域全体での効率的な社会基盤施設の維持管理と安全性確保に繋げることも可能です。

富士通は、全国の自治体様をICTで支えてきた実績とノウハウにより、今後も兵庫県様のパートナーとして、課題解決を支援するコンサルティングやシステム構築、および運用サポートを提供していきます。

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以上

関連リンク

本件に関するお問い合わせ

富士通コンタクトライン
電話 0120-933-200
受付時間: 9時~17時30分(土曜日・日曜日・祝日・年末年始を除く)


プレスリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容、お問い合わせ先などは、発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。あらかじめご了承ください。