PRESS RELEASE (システムプラットフォーム)
2012年12月6日
富士通株式会社
垂直統合型データベースシステム
「FUJITSU Integrated System HA Database Ready」を販売開始
垂直統合プラットフォーム「Dynamic Integrated Systems」第一弾としてデータベースシステムを提供
当社は、高性能・高信頼ですぐに使えるオープンスタンダードな垂直統合型データベースシステム「FUJITSU Integrated System HA Database Ready(フジツウ インテグレーテッド システム エイチエー データベース レディー)」を開発し、本日より販売します。
本製品は、当社の豊富なデータベースシステムの納入・運用実績から得られたインテグレーション技術をもとに、お客様の業務データをより高速かつ確実に処理するために最適化したハードウェア、ソフトウェアを一体化したデータベースシステムで、従来の当社データベースシステムに比べ最大20倍の性能向上を実現しています。さらに、スマートソフトウェアテクノロジー(注1)により、設置したその日からデータベースの利用が可能になり、バックアップやリカバリーなどの運用も簡単に行えます。
お客様は、高性能・高信頼なデータベースシステムをすぐに利用開始でき、使いやすさを追求した自動バックアップやワンクリック復旧機能により、運用負荷を大幅に軽減できます。さらに、オープンスタンダードなデータベース「PostgreSQL」のインターフェースを採用しているため、豊富なソフトウェアやパッケージを活用できます。また、「PostgreSQL」のバージョン間の互換性を保証しているので、お客様は資産を継続して利用できます。
今般、当社は、ハードウェアとソフトウェアを一体化し、導入・運用に最適な構成で提供する製品を垂直統合プラットフォーム「Dynamic Integrated Systems(ダイナミック インテグレーテッド システムズ)」として新たに体系化しました。
「FUJITSU Integrated System HA Database Ready」は、その第一弾として、データベースシステムに最適化した垂直統合製品です。なお、従来より提供している、プライベートクラウド統合パッケージ製品「Cloud Ready Blocks」についても、「Dynamic Integrated Systems」の製品群の一つとして、引き続き強化してまいります。
[関連リンク] 「垂直統合型データベースシステム」紹介サイト
昨今のICTの進化に伴い、ハードウェアの性能や機能が大幅に向上する一方、その能力を最大限に有効活用するためには、複数のハードウェア・ソフトウェアを最適に組み合わせる高度なインテグレーション技術が必要となっています。トランザクション処理の要となるデータベースシステムにおいても、高性能・高信頼なものを早期に導入したい、24時間365日安定した運用を行いたい、既存のソフトウェアやパッケージとの親和性を高めたい、といった要望が高まっています。
今般提供する「FUJITSU Integrated System HA Database Ready」により、お客様は、導入・運用の専門技術を必要とせずに、高性能・高信頼でオープンなデータベースシステムをすぐに使えるようになります。
本製品の特長
本製品は、当社のスマートソフトウェアテクノロジーによる使いやすさを追求した、高性能・高信頼でオープンな垂直統合型データベースシステムです。また、当社のデータベースソフトウェア「Symfoware」の高性能・高信頼技術をもとに、オープンスタンダードなデータベース「PostgreSQL」のインターフェースと完全互換であるため、他のソフトウェアとの親和性にも優れています。
- 高性能・高信頼
高速なPCIe SSDにデータベース全体を搭載することにより、I/Oボトルネックを解消してCPU性能を最大限に引き出し、従来の当社のデータベースシステムの最大20倍の性能でトランザクション処理が行えます。
当社のデータベースソフトウェア「Symfoware」独自のミラーリング技術によってシステムを完全二重化し、さらにデータを当社のストレージシステム「ETERNUS」に自動バックアップする三重化構成で提供します。これにより、万が一のトラブル発生時にも業務を継続できます。
- すぐに使える
リソースを最大限に活かすためのチューニングが実施された状態で提供されるため、複雑な導入・設定作業が不要で、誰でもデータベースをすぐに利用できます。
システムの運用にあたっては、システム全体の稼働状況が一目で分かるように、当社の統合運用管理ソフトウェア「Systemwalker」の技術を用いた監視機能を搭載しています。また、当社の豊富なSI実績から型決めしたリカバリーパターンに基づくバックアップとリカバリー機能をあらかじめ搭載しており、日々のバックアップ運用を自動的に行えます。
さらに、当社のスマートソフトウェアテクノロジーにより、ハードウェア故障からの復旧時にもワンクリックでデータベースを回復できます。また、正サーバと副サーバを交互に切り換えて修正のためのパッチファイルなどを自動適用するので、業務を止めることなくメンテナンス作業が行えます。
- オープンスタンダード
オープンスタンダードなデータベース「PostgreSQL」互換のインターフェースを提供しており、既存のソフトウェアやパッケージとの接続性や親和性を高めます。また、「PostgreSQL」のバージョン間の互換保証を行い、お客様の資産継承性を向上させます。
さらに、当社は従来から「PostgreSQL」のコミュニティーに参画し、商用データベースと同等のユーザビリティを実現するための活動を行っており、お客様が安心して利用できる環境づくりを支援します。今後、オープンソースソフトウェアを中心とした豊富なミドルウェアや開発ツールとの連携を検証していきます。なお、当社のアプリケーション基盤「Interstage Application Server」との接続に加え、「Red Hat JBoss Enterprise Application Platform」との接続検証をRed Hat社と共同で進めています。
米国Red Hat Inc. ミドルウェア事業部門 副社長 クレイグ・ムジラ 様のコメント
レッドハットは、「FUJITSU Integrated System HA Database Ready」の販売開始を歓迎いたします。また、富士通様が今回のシステムの提供とともにレッドハットが提供する「JBoss Enterprise Application Platform」のようなオープンソース技術の認定に取り組んでいることは喜ばしいことです。オープンソースソフトウェアの要望が日々高まっているなかで、今回提供されるシステムが、企業のITシステムへの適用の容易性の向上、市場での競争力強化、そして、競合他社に対する優位性を提供できるシステムになると考えています。
販売価格、および出荷時期
製品名 | 販売価格(税別) | 出荷時期 |
---|---|---|
FUJITSU Integrated System HA Database Ready SX1 | 6,730万円 | 2013年1月下旬より |
本製品の装置仕様
構成装置 | サーバユニット (正系/副系) |
CPU | インテル® Xeon® プロセッサー E5-2690(2.90GHz/8コア/20MB) ×2 |
メモリ | 160GB | ||
PCIe SSD | 1.2TB | ||
ストレージユニット | HDD | 9TB | |
ネットワーク | 1Gbit/s イーサネット または 10Gbit/s イーサネット | ||
電源 | AC100~200V、AC200~240V | ||
ユニット数 | 10U(コンセントボックスおよびUPSを除く) |
商標について
記載されている商品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以上
注釈
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本件に関するお問い合わせ
富士通コンタクトライン
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