PRESS RELEASE （システムプラットフォーム）

2012年11月13日
富士通株式会社

「インテル® Xeon Phi™ コプロセッサー」の性能測定結果を公開

最新プラットフォームの導入効果を見える化し、最適なPCクラスタシステムを提案

「インテル® Xeon Phi™ コプロセッサー 5110P」について

本日発表された「インテル® Xeon Phi™ コプロセッサー 5110P」は、PCサーバに内蔵するPCI Express接続オプション製品で、60コア（240スレッド）、理論ピーク性能1,011GFLOPS（注1）の高い演算性能を誇るコプロセッサー（注2）です。主にHPC用途向けに開発されたものであり、PCクラスタシステムの性能を格段に向上させます。

「インテル® Xeon Phi™ コプロセッサー 5110P」に性能検証結果について

今般、「インテル® Xeon Phi™ コプロセッサー 5110P」を用いて各種ベンチマークの性能検証を実施し、最新の「インテル® Xeon® プロセッサー E5-2670 (2.60GHz、8コア)」の検証結果と比較したところ、「インテル® Xeon Phi™ コプロセッサー 5110P」が、約2から5倍の性能向上となる結果が得られました。

当社は、お客様への最新プラットフォーム提案に向けて、引き続き性能検証を実施し、導入効果の見える化を進めていきます。

ベンチマークテスト結果（注3）

ベンチマークテスト		「インテル® Xeon® プロセッサー E5-2670」と比較した「インテル® Xeon Phi™ コプロセッサー 5110P」の性能
種別	テスト名
HPCベンチマーク	「Computing performance (DGEMM) Square matrix multiply (size: 1万5,000 × 1万5,000)」	約5.3倍 （「インテル® Xeon Phi™ コプロセッサー 5110P」実行効率 81.7％）
流体解析ベンチマーク	「Himeno benchmark (Input size: L)」 （OpenMPの指示文を修正、データ配置を最適化）	約2.9倍
電磁波解析ベンチマーク	「3D-FDTD (Finite-difference time-domain method) (size: 400 × 400 × 400)」	約2.9倍
金融シミュレーション	「Monte Carlo analysis in Value at Risk simulation」 （当社独自コード）	約2.2倍

ベンチマークテストは、当社PCサーバ「PRIMERGY RX350 S7」（OS: Red Hat Enterprise Linux 6.1）を用いて行い、それぞれ1CPU、1コプロセッサーで測定しています。

結果の詳細については、「インテル® Xeon Phi™ コプロセッサー」性能検証結果 に掲載しています。

また、その他のアプリケーションについても、性能検証を行い次第、結果を公開していきます。

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

注釈

注1 FLOPS：

Floating point number Operations Per Secondの略。1秒間に何回の浮動小数点演算を実行できるかを示す、コンピュータの処理速度の単位。

注2 コプロセッサー：

CPUの補助を行い、性能向上させる装置。

注3 結果：

CPUおよびコプロセッサー単体における参考指標を提示するもので、お客様システムの性能向上を保証するものではありません。

関連リンク

• PCクラスタ紹介サイト
• 「インテル® Xeon Phi™ コプロセッサー」性能検証結果

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