PRESS RELEASE (サービス)
2012年9月28日
富士通株式会社
畜産業界向け「肉牛生産管理SaaS」を提供開始
高品質な牛肉生産や低コスト生産を支援するサービスとして、食・農クラウド「Akisai」に追加
当社は、ICTで農業経営を飛躍的に効率化させる食・農クラウド「Akisai(アキサイ、日本語通称:秋彩)」に、畜産業界向けに肉用牛の生産を支援する「肉牛生産管理SaaS」を追加し、本日より販売開始します。
「肉牛生産管理SaaS」は、牛の個体情報や1頭単位のその時点の累積コスト(仕掛原価)、日々の飼育作業などのデータを一元管理し見える化することで、高品質な牛肉の低コスト生産の実現に貢献します。これにより、畜産農家においては、少人数で多頭数を管理する状況下であっても、品質確保・コスト削減・技術力強化が可能となります。また、畜産市場を統括するJAグループ様においては、個体管理業務の手間を省力化し、データ分析による営農指導力の向上が図れます。
なお、今後、高い授精率で繁殖を可能にする「牛歩システム」や、経営力を強化する食・農クラウド用「経営管理SaaS」などの当社の他サービスと連携を図ることで、製品ラインナップの拡充を図ってまいります。
[関連リンク] 肉牛生産管理SaaS
近年、日本の畜産農家では高齢化が進み、就農者数は減少傾向にある一方、畜産農家1戸あたりの飼養頭数は増加傾向にあるため、新規就農者の育成や、少人数による多頭数管理が求められています。また、飼料価格の世界的な高騰により、さらなるコスト削減や飼育の最適化の検討も必要となっています。
現在の畜産業には、繁殖管理や給餌、投薬管理など、さまざまなシステムが存在するものの、全てが連携していないため、データをうまく活用できていない状況があります。一頭ごとにより丁寧な飼育や管理を行うために、出生から出荷まで、さまざまな現場から蓄積されるデータを統合的に分析していくことが重要になっています。
当社は、食・農クラウド「Akisai」に、肉用牛の生産を支援する「肉牛生産管理SaaS」を追加し、本日より販売開始いたします。これにより、畜産業におけるさまざまなデータを一元管理し、コストや作業の見える化を行うことで、業務効率化や高品質な牛肉生産を支援いたします。
【 「肉牛生産管理SaaS」 のイメージ図 】
本サービスの特長
- 高品質な牛肉生産につながる課題発見や飼育スキル向上を支援
出生から出荷までの繁殖・給餌・作業状況・疾病などのさまざまなデータを、たとえば高評価を受けた就農者や繁殖牛と比較することで、課題発見を可能とし、さらなる高品質の牛肉生産に向けて、より繁殖計画や飼料計画の最適化検討を支援します。
- 飼育コストの見える化による低コスト生産を実現
出生から出荷までの繁殖・給餌・疾病情報をもとに、1頭単位の累積コストをリアルタイムに把握することができます。また、同じ1頭でも分場単位に累積コストの照会が可能となっており、より効率的な育成を行っている分場の育成方法を展開することで、牧場全体の効率化を推進できます。さらに育成・肥育中の仕掛原価も把握できるため、コスト面から見た選抜、入れ替えなど、リソースコントロールの検討が可能になります。
- 少人数による多頭数管理の作業漏れ防止
牛個体の基本情報や授精・分娩情報などをもとに、発情予定や分娩予定など、直近の各種予定リストが自動的に作成されるので、少人数で多頭数飼育している状況であっても、作業漏れ防止を支援することができます。
本サービスの概要図
販売価格、および出荷時期
製品名 | 販売価格(税別) | 出荷時期 |
---|---|---|
肉牛生産管理SaaS | 年額60万円から | 即日 |
- 管理頭数1頭あたり年額1,200円、500頭からのご利用となります。
- 導入初期時は別途、導入支援費が必要になります。
販売目標
2014年度末までに60社(なお、当社の決算期は3月末日です。)
商標について
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以上
関連リンク
本件に関するお問い合わせ
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0120-933-200
受付時間: 9時~17時30分(土曜日・日曜日・祝日・年末年始を除く)
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