PRESS RELEASE (サービス)
2012年9月27日
富士通株式会社
インキ量削減と高精細印刷を実現する新聞業界向けソフト「ECOSCREENING」強化
高線数化により、高精細印刷とコスト削減を実現
当社は、このほど、従来製品と比べさらなる印刷コスト削減と高精細化を実現した新聞業界向けソフトウェア「ECOSCREENING V2」を開発し、本日より提供開始します。本ソフトウェアは、AMスクリーニング(注1)を採用し、文字・画像などの印刷データを版下用の網点(あみてん)に変換する際に、インキ量の削減と高精細な印刷を実現するものです。
本製品は、印刷データを生成するシステムに組み込むことで、1インチあたりの網点数を表わす線数をカラー印刷で従来の最大200線から290線に、またモノクロ印刷で従来の140線から290線まで高線数化することが可能になります。高線数化することにより、インキの膜厚を薄くでき、さらに、実際の網点より大きくみえるドットゲイン現象を利用できるため、トータルのインキ使用量を従来比で最大16%削減することができます。また、インキの膜厚を薄くすることで、インキ使用量が減り、紙面汚れの発生を抑制できるため、高精細印刷が可能になります。
近年、インキ代は年率10%の勢いで高騰しており、それに伴う印刷費用のアップが制作費に重くのしかかり、新聞社の経営を圧迫しています。そのため新聞各社において、コストを抑えて、品質の高い印刷を可能にする技術へのニーズが高まっています。
そこで、当社は、印刷コスト削減と印刷品質向上を可能にする新聞業界向けソフトウェア「ECOSCREENING」において、さらなる印刷インキ量削減と高精細化を実現した新製品を開発し、本日より提供を開始します。
本製品の特長
- 高線数化印刷の実現
色の濃淡を表すドットの集合である網点のサイズを小さくし、1インチあたりの網点数を表わす線数をカラー印刷で従来の最大200線から290線に、また、モノクロ印刷で従来の140線から290線まで高線数化しました。
- 印刷コストの削減
高線数化により、網点のサイズを小さくすることでインキの膜厚を薄くできること、さらに実際の網点より大きく見えたり、印刷時の圧力により版上の網点がつぶれて大きくなるドットゲイン現象を活用することで、トータルのインキ使用量を最大16%削減することができます。
さらに、インキ使用量削減による印刷装置の汚れの軽減や、インキの膜厚を薄くすることで、インキを載せないところに置く専用の浸し水の使用量も大幅に削減できます。
- 高精細印刷の実現
インキの膜厚を薄くし、インキ使用量が減ることで、インキミストが減少し、紙面汚れの発生を抑制できるため、高精細の印刷を実現しました。
販売目標
今後3年間で売上2億円。
販売価格および販売開始時期
商品名 | 標準価格(税別) | 販売開始時期 |
---|---|---|
ECOSCREENING V2 | 180万円 | 2012年9月27日 |
別途、新聞社様の印刷環境に合わせるための色調整作業費用として230万円(1システム当り)がかかります。
商標について
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以上
注釈
本件に関するお問い合わせ
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