PRESS RELEASE

2012年6月19日
富士通株式会社

ゆうちょ銀行様のアンチマネーロンダリングシステム構築を開始

NICE Actimize社のAMLソリューションを採用し、高精度の不正検知システムを短期間で構築

背景

昨今、マネーロンダリング対策やテロ資金対策などにおける国際的な協調指導、協力推進などを行う政府間機関、FATF（ファトフ、注2）により、金融機関におけるマネーロンダリング対策の強化が求められています。現在国内の金融機関は、AML業務の導入途上にあり、大量の取引の中から、いかに効率良く不正を検知し、業務を遂行していくかが課題になっています。そこで、ゆうちょ銀行様は、AMLシステムの刷新を決定しました。

AMLソリューションの採用と効果

当社は、世界の150以上の金融機関での導入実績があるNICE Actimize社のAMLソリューション「Actimize 疑わしき取引監視」をベースとすることで、短期間でのAMLシステム構築を実現します。

本ソリューションは、カスタマイズ可能な250のAML検知シナリオ、60の不正行為検知シナリオを標準装備しているため、電信送金などについての検知シナリオとプロファイリング技術を用いて、取引履歴を分析することにより、隠れた関係や疑わしい取引を効率良く検知することができます。また、ゆうちょ銀行様ご自身で独自シナリオを作成して追加することも可能です。これにより、ゆうちょ銀行様は、マネーロンダリングや振り込め詐欺などの対策をさらに強化し社会的要請に応えるとともに、お客様に安全と安心を提供することができます。

システム構築体制

当社は、システムインテグレーターとして、システム設計から構築、移行まで、本システム構築全体のプロジェクトマネジメントを務め、システム構築を行います。ゆうちょ銀行様の業務に合わせて「Actimize 疑わしき取引監視」ソリューションを導入するための要件定義の工程では、同ソリューションの開発元であるNICE Actimize社と連携します。また、システム構築完了後は、本システムの運用支援とオペレーショントレーニングを担当し、ゆうちょ銀行様をサポートしていきます。

今後

今後も当社は、多くの金融機関様のシステム構築と運用の経験を生かし、NICE Actimize社のAMLソリューションを活用して、迅速なAMLシステム構築と運用支援サービスを提供していきます。

NICE Actimizeについて

NICE Actimizeは、NICE Systems（NASDAQ上場）のグループ会社であり、金融業界向けに金融犯罪・リスク・法令遵守マネジメントのための単一プラットフォームを提供する世界最大のプロバイダーです。同社のソリューションは、金融犯罪の防止、リスクの低減、運用コストの削減、損失の低減、法令遵守への対応改善をサポートします。買収したSyfact社やSearchspaceで知られる旧FORTENT社の分析技術によって強化されたActimizeコアプラットフォームをベースとして、リアルタイムのクロスチャネル不正行為防止、アンチマネーロンダリング、企業調査、リスクマネジメントや取引監視のためのソリューションを提供します。

同社は、北米、ヨーロッパ、アジア、中東に拠点を展開し、世界トップ10のグローバル・バンクを含む世界有数の金融機関にサービスを提供しています。

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

注釈

注1 井澤 吉幸：

井澤 吉幸の正式な表記は、「」です。

注2 FATF：

Financial Action Task Force on Money Laundering の略。マネーロンダリング対策などを検討・推進するために設立された政府間機関。金融活動作業部会とも呼ぶ。

関連リンク

• NICE Actimize
• 株式会社ゆうちょ銀行

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