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PRESS RELEASE (サービス)

2012年3月8日
富士通株式会社

診療所向け医事・電子カルテシステム「HOPE/EGMAIN-RX」に
地域医療ネットワーク「HumanBridge」との連携機能を標準提供

診療情報の相互参照が可能となり医療の質の向上に貢献

当社は、診療所向け医事・電子カルテシステム(注1)「HOPE/EGMAIN-RX(ホープ イージーメイン アールエックス)」に、「HumanBridge(ヒューマンブリッジ)」(注2)を含む地域医療ネットワークを利用して他医療機関との診療情報を相互参照できる機能を追加し、本日より提供を開始します。

今回の追加機能により、「HumanBridge」を含む地域医療ネットワークを利用して、診療所と他医療機関はそれぞれ個別に保持する診療情報を相互参照(注3)することができます。

これにより、患者の診療内容は地域内のどの医療機関からでもすぐに確認できるため、検査や投薬の重複などを避けることができるほか、救急外来などの即時性が求められる診療においても、迅速で的確な医療サービスが可能になります。

近年、より質の高い医療サービス提供のために、地域全体で患者をケアする地域医療連携の必要性が高まっています。

診療所は地域住民の「かかりつけ医(注4)」としての役割を担っておりますが、中核病院(注5)や専門性の高い医療機関に患者を紹介する際に使用する診療情報提供書では、患者の状態を十分に伝えられないケースがあります。また、救急外来では診療情報の即時提供を求められるケースが多く、スムーズで迅速かつ正確な診療情報の提供が求められています。

このたび当社は、診療所と他医療機関が「HumanBridge」などの地域医療ネットワークを利用し、各々が保持する診療内容を相互参照できる機能を診療所向け医事・電子カルテシステム「HOPE/EGMAIN-RX」で標準提供します。


図. 地域連携ネットワークとの接続イメージ図

本製品の特長

  1. 診療所のカルテ情報を他医療機関と共有

    患者からカルテ情報公開の同意を得ることにより、診療所で保持されているオーダー、プロファイル、病名、検査結果、薬歴、などの情報を、地域医療ネットワークに接続した他の医療機関からの要請に応じて提供できます。これまでの診療を正確に把握できるため、検査や投薬などの重複を避けることができ、効率的な診療を実施できます。また、カルテ情報の提供が可能になることで、離島、過疎地域の診療所と中核病院との連携において、一貫した質の高い医療サービスの提供を支援できます。

  2. 「HumanBridge」を利用したスムーズな連携を実現

    当社の地域医療連携ネットワーク「HumanBridge」を利用することで、リアルタイムな他医療機関との情報共有が可能になります。救急外来などで即時性が求められるケースにおいて、より迅速に患者の受診歴を確認することができます。さらに、「HOPE/EGMAIN-RX」を「HumanBridge」に接続する際に、接続用の新たなサーバを導入する必要がない(注6)ため、低コストでシステムを構築できます。

  3. SS-MIX標準化ストレージへの対応

    「HumanBridge」以外にも、SS-MIX標準化ストレージ(注7)の技術を使った地域医療連携ネットワークを利用して他の医療機関への診療情報の提供実績もあり、システムに捉われない地域医療の質の向上への貢献を目指しています。

  4. 万全なセキュリティ対策により患者情報を連携

    地域連携ネットワークへの接続においては厚生労働省から提供されている「医療情報システムの安全に関するガイドライン」に準拠したセキュリティ規準を採用しており、安全な患者情報の共有が可能です。

  5. 電子化による環境への貢献

    従来、紙で運用している紹介状や補助資料を電子化できるため、診療所一件当たり年間0.5トンのCO2排出量削減(注8)を見込んでいます。

販売価格および提供時期

販売価格および提供時期一覧
製品名 販売価格(税別) 提供時期注9
HOPE/EGMAIN-RX システム構成により異なります 3月8日

販売目標

2013年度末までに累計2,000医療機関へ導入(当社の決算期は3月末日)。

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以上

注釈

注1 診療所向け医事・電子カルテシステム:
電子カルテは外来運用のみ。
注2 HumanBridge:
当社が提供するSaaS型の地域医療ネットワーク。
注3 相互参照:
診療情報の提供には患者の同意を得ることを前提とした運用を想定。
注4 かかりつけ医:
日頃から患者の体質や病歴を把握しており、診療や健康相談等が行える身近な医師。
注5 中核病院:
地域の医療連携の中核を担う病院。
注6 接続用の新たなサーバを導入する必要がない:
ただし、「EGMAIN-RX」がクライアントサーバ構成であることが前提。
注7 SS-MIX標準化ストレージ:
厚生労働省電子的診療情報交換推進事業(Standardized Structured Medical record Information eXchange)の中で標準化された医療情報を格納するためのストレージ。
注8 年間0.5トンのCO2排出量削減:
株式会社富士通研究所が開発した「ソフト・サービス環境影響評価手法」により当社が試算。杉の木1本(50年杉で高さが20~30m)当たり1年間に平均して約14kgのCO2を吸収するとして試算したとき、0.5トンは杉の木35本分に相当する。
注9 提供時期:
販売中の「HOPE/EGMAIN-RX」に新機能として標準提供を開始。

関連リンク

本件に関するお問い合わせ

ヘルスケアソリューション事業本部 ヘルスケアビジネス統括部 ヘルスケアビジネス推進部
電話 03-6252-2502(直通)


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