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PRESS RELEASE (サービス)

2012年2月7日
富士通株式会社

インキ削減が可能な印刷業界向けのソフトウェア「InkFit」を新発売

インキ使用量を最大30%削減することにより、コスト、品質、運用を改善

当社は、印刷時のインキ削減が可能なソフトウェア「InkFit(インクフィット)」を開発し、主に印刷業界のお客様向けに、2月上旬より販売活動を開始します。

本製品は、印刷データを生成するシステムに組み込むことで、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色で構成される画像データを解析し、印刷時にカラーインキの使用量が最小となる色の配合に変換できます。通常印刷時と同等の画質を実現しつつ、トータルのインキ使用量を15から30%まで削減(注1)することが可能です。インキ削減によるコスト削減に加え、乾燥時間を短縮したり、印刷物および印刷機の汚れを低減できるため、作業コストも削減できます。

本製品は、印刷時のコスト削減を目的に、カラーインキの削減を行うソフトウェアの新製品です。これまでは、画質を変えることなくインキ削減を実現することは困難でしたが、今回、シアン、マゼンタ、イエローの3色のカラーインキの使用量を最小に抑えることを目的とし、その分をブラックで補う割合を計算する当社独自のカラーマッチング技術を適用したことで、通常印刷時と同等の画質とインキ削減を同時に実現しています。


図. 従来方式とInkFit方式の画線比率の比較

本製品の特長

  1. 最大30%のインキ削減

    シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックで構成される画像データを解析する当社独自のカラーマッチング技術を適用し、色の変化を最小限に抑えつつ、使用するカラーインキを最小とする色の配合に変換します。たとえば、同じグレーを表現する場合でも、通常は シアンが70%、マゼンタが70%、イエローが70%であるのに対し、今回はシアンが5%、マゼンタが30%、イエローが30%で済みます。これにより、トータルで15から30%のインキ削減が可能です。

  2. 安定した印刷

    4色すべてのインキを多く使うグレーなどでは、各インキのわずかな量の差で色に変化が起こってしまうため、インキの量を減らすことで色再現の安定した印刷が可能になります。印刷の刷り出し時点でも、安定した色で印刷できるので、色合わせのために必要とされた紙の削減につながります。

  3. 印刷汚れの低減

    シアン、マゼンタ、イエローで合成される黒色など、多色のカラーインキを必要とする色のインキ使用量が減ることにより、印刷汚れの原因となる裏抜け(注2)や裏移り(注3)を少なくすることが可能です。また、印刷機自体の汚れも低減し、清掃コストの削減につながります。

  4. 乾燥時間の短縮

    インキ使用量が減ることにより、印刷物の乾燥時間を短縮できます。これにより、他作業の前倒しなど、作業時間の削減につながります。

販売価格、および販売時期

販売価格、および販売時期一覧
製品名 販売価格 販売時期
InkFit オープン価格 2月7日

販売目標

2013年度末までに売上3億円(当社の決算期は3月末日です。)

主な仕様

主な仕様一覧
ソフトウェア容量 30メガバイト
開発言語 JAVA
作成プロファイル形式 ICC形式(デバイスリンクプロファイル)
動作環境 Microsoft Windows 7 が動作するPC/AT互換機。
InkFitで作成されるプロファイルは、ICC形式のデバイスリンクプロファイルが使用可能なRIP(Raster Image Processer)で動作。

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以上

注釈

注1 インキ使用量を15から30%削減:
ページデータではなく、画像データ単体での平均的な削減率。削減率は、画像データによって変化します。
注2 裏抜け:
インキが紙の裏側まで染み込んでしまっている状態のこと。
注3 裏移り:
印刷インキがまだ乾いていない印刷物を重ね合わせたとき、上側の印刷物の裏面にインキが転写されてしまう現象のこと。

本件に関するお問い合わせ

社会基盤システム本部 メディアシステム事業部
電話 03-3730-3667(直通)
メール contact-inkfit@cs.jp.fujitsu.com


プレスリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容、お問い合わせ先などは、発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。あらかじめご了承ください。