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PRESS RELEASE (環境)

2012年2月7日
富士通株式会社

タイの環境問題を富士通がICTで解決支援

NEDO研究協力事業として、環境分野で国際貢献

当社はこのほど、タイのマプタプット工業団地(注1)における環境問題に対し、ICTを活用した解決支援を実施します。

本事業は、独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(理事長:古川 一夫、本部:川崎市、以下、NEDO)の研究協力事業「環境技術等総合研究協力(助成事業)」として2011年12月に採択されたものであり、NEDOの助成のもと、タイ政府からの要望にもとづき取り組むものです。

本プロジェクトでは、当社がマプタプット工業団地において、揮発性有機化合物(VOC)(注2)や臭気、オゾンといった環境汚染物質に関するデータ収集や監視、分析を行う環境モニタリングシステムを構築します。また、このシステムにより得られた測定データを活用してタイ国立のチュラロンコン大学が推進するVOC拡散予測モデルに関する研究を、財団法人 日本環境衛生センター アジア大気汚染研究センター(ACAP)とともに支援します。さらには、本プロジェクトを通じて、日本での環境ソリューションの実績にもとづく当社の環境技術のタイ国内への移転を図るとともに、タイにおける環境技術者の育成を支援します。

プロジェクト概要

本プロジェクトは、タイ政府から経済産業省に提出された要望書「グリーンパートナーシップ計画に関わる事業提案書」にもとづき、当社が提案した「タイにおけるVOCモニタリング及び環境情報マネージメントに関わる研究協力」がNEDOに採択されたことにより実施されるものです。

本日締結されたNEDOとタイ科学技術開発庁(National Science and Technology Development Agency:NSTDA)の包括基本合意のもとで、今年度から2012年度にかけて以下の取り組みを行います。本プロジェクトにおいては、当社をはじめ全ての関係機関の先進的技術およびノウハウを結集し、NSTDAを中核として推進しているマプタプット工業団地における環境問題の解決を目指します。

  1. 環境モニタリングシステムの構築

    マプタプット工業団地内の複数拠点に設置された各種センサーから、VOCや臭気、オゾンに関するデータを測定し、タイ工業団地公社およびチュラロンコン大学において環境汚染物質のデータ収集、監視、解析を行う環境モニタリングシステムを構築します。日本の環境ソリューションで培った当社の環境技術・ノウハウを活かし、高品質でNSTDAのニーズに合わせたシステムを開発します。

  2. VOC拡散予測モデル研究の支援

    環境モニタリングシステムで収集した各種測定データを活用し、チュラロンコン大学がVOC拡散予測モデルに関する研究を進めるにあたり、当社がその基盤となるPCクラスタシステムを構築し、大気シミュレーション研究で豊富な経験を有するACAPとともに、VOCの拡散予測モデル研究を支援します。

  3. 環境技術の移転および技術者の育成

    当社の日本国内における環境ソリューションの実績を活かし、業務トレーニングや測定作業における標準化手順の策定などを通じて、タイ国内への環境技術移転とタイにおける環境技術者のスキル向上を支援します。

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以上

注釈

注1 マプタプット工業団地:
タイ東部ラヨーン県に位置する石油化学、鉄鋼、精油コンビナートを有する工業団地。
注2 揮発性有機化合物(VOC):
常温常圧で大気中に容易に揮発する有機化学物質の総称。環境中へ放出されると、公害などの健康被害を引き起こす。

関連リンク

本件に関するお問い合わせ

TCソリューション事業本部 TC戦略室
電話 03-6252-2550


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