PRESS RELEASE (システムプラットフォーム)
2011年12月15日
富士通株式会社
業務の監視・分析ソフトウェアの最新版
「Interstage Business Process Manager Analytics V12」をグローバルに販売開始
業務プロセスを流れ図として自動作成し業務改善に貢献
当社は、業務プロセスを流れ図として自動作成し、業務改善につなげるための監視・分析ソフトウェアの最新版「Interstage Business Process Manager Analytics(インターステージ ビジネス プロセス マネージャー アナリティクス) V12」を、本日よりグローバルに販売開始します。
本製品は、既存のシステムに手を入れずに、業務システムのログを用いて業務の流れ図を自動作成する当社独自技術「ビジネスプロセスディスカバリー」を実装しており、業務プロセスを現場への実態調査なしに、正確に見える化できます。また、作成した流れ図からマウス操作で簡単に処理時間や処理ルートなどを分析することができます。
これにより、販売管理や生産管理、顧客対応業務、社内決済業務など、煩雑な業務や人手では見落としがちな業務を含め、あらゆる業務プロセスについて、正確な実態と課題を容易かつ定量的に把握することができ、業務の問題箇所を特定し、効率的に業務改善につなげることができます。また、当社のスマートソフトウェアテクノロジー(注1)に基づいた「スマートセットアップ」により、簡単に導入可能です。
本製品に搭載された「ビジネスプロセスディスカバリー」は、株式会社富士通研究所が開発した当社独自技術で、グローバル70社以上の現場で実践された実績を持ち、今般、その実践で得た分析手法も含め、より使いやすく製品化したものです。
昨今、企業を取り巻く環境変化は激しく、ビジネスモデルやICTシステムとともに業務プロセスの変革が繰り返し行われてきています。それとともに、非効率な業務を改善するための業務プロセスの把握、分析作業が必要になっており、これまでは現場への実態調査など人手により実施されていました。
本製品は、業務プロセスをシステムのログやデータに基づき自動的に流れ図を作成することができ、業務プロセスの実態を視覚的に把握することができます。
これを可能にした「ビジネスプロセスディスカバリー」は、当社のフィールド・イノベータ(注2)ならびに関連会社による業務改善のコンサルティングサービスや、欧州やFujitsu America Inc.(北米)による「Automated Process Discoveryサービス」でのツールとして利用され、グローバル70社以上の現場で実践されています。
また、ガートナー(注3)においても、ビジネス・プロセス自動ディスカバリーをビジネス・プロセス・マネジメント分野における貢献度の高い技術の一つとして取り上げられています。
「Interstage Business Process Manager Analytics」は、当社内の業務システムの監視・分析ツールとしての利用のほか、CA TechnologiesへのOEM提供により、ワールドワイドへも展開しています。
本製品の特長
- 業務の流れ図を自動作成し、漏れなく正確に業務プロセスを「見える化」
「ビジネスプロセスディスカバリー」により、業務システムのログやデータベースのデータから、業務の流れ図を自動的に作成します。業務が複数のシステムにまたがり、システム間に人間が介在する場合でも、各業務システムのログやデータを関連づけて表現できます。(特許出願中)
これにより、現場への実態調査なしに、業務の流れを見える化できます。ログやデータに基づいて作成するため、担当者の思い込みや主観に左右されず、漏れなく正確な流れ図を作成することができます。
流れ図では、ログに基づいて典型プロセス(=メインルート)と判断されたルートが太線で表示されるほか、各ルートの実行回数や平均処理時間が表示されるため、業務プロセスの実態が一目でわかり、想定外の処理や非効率な処理も容易に見つけることができます。
流れ図の例
拡大イメージ - 簡単操作で業務分析でき、業務プロセスの問題箇所を容易に特定
作成した流れ図から、簡単に業務分析することができます。マウスによるスライダー操作や、分析メニューのチェックだけで、プロセスを絞り込むことができ、また、処理の頻度や、内容による処理時間の平均、バラツキ、処理ルートごとにかかる工数の計算など、さまざまな観点での分析が可能です。マウス操作だけで簡単にできるため、プロセス分析の専門スキルは不要で、業務の問題箇所を客観的に特定できます。
これらは、グローバルな実践で培った分析手法をもとに、操作のしやすいGUIになっています。
業務の分析例
拡大イメージ - 業務プロセスの改善効果を定量的に把握
分析を元に得られた業務プロセスの問題箇所を、継続的に監視し、改善効果を定量的に把握することができます。監視ポイントは、流れ図上で監視したい箇所を選択することで設定でき、またしきい値によるアラート通知も行えます。
本製品により、業務プロセスの現状把握から分析・改善・効果測定と、一連の作業を自社の情報システム部門内で行えるため、作業を外部に委託する必要がなく、業務システムのデータを社外に持ち出すことによる情報漏洩リスクを回避できます。
本製品は、当社独自のスマートソフトウェアテクノロジーに基づいた「スマートセットアップ」により、導入時に必要なネットワークの設定や、メモリの割り当てなどを自動的に最適化します。これにより、設定作業なしで簡単に導入でき、すぐに使うことができます。
CA Technologies サービス・アシュアランス・カスタマー・ソリューションズ事業部 ジェネラル・マネージャ マイク・サージェント様のコメント
CA Technologiesは、このたびのInterstage Business Process Manager Analytics V12のリリースを心より歓迎いたします。富士通とCA Technologiesは、協業を通じてInterstage Business Process Manager Analytics とCA APM(Application Performance Management)を提供し、ビジネス・プロセス、サービス、アプリケーションおよびトランザクションのパフォーマンス、そして顧客体験の品質を可視化することにより、お客様のビジネス・アジリティ向上のご支援を行ってまいりました。
最新版では、新たにプロセス・ディスカバリー機能が追加され、IT環境の監視・分析が強化されたことにより、サービス品質の可視化やエンドユーザエクスペリエンスマネジメントといった、お客様のITとビジネス管理における重要な課題の解決に貢献できることと期待しております。
標準価格、および出荷時期
製品名 | 標準価格(税別) | 出荷時期 |
---|---|---|
Interstage Business Process Manager Analytics V12 (プロセッサライセンス) |
300万円より | 2012年1月26日 |
動作環境
製品名 | 動作OS |
---|---|
Interstage Business Process Manager Analytics V12 | Microsoft Windows Server 2008 Microsoft Windows Server 2003 Red Hat Enterprise Linux 6 Red Hat Enterprise Linux 5 |
商標について
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以上
注釈
- 注1 スマートソフトウェアテクノロジー:
- ハードウェアやソフトウェアの状況を自ら判断し、より簡単・安心に使うために最適化を図る当社独自の技術。
- 注2 フィールド・イノベータ:
- 人とプロセスとICTに着目し、ビジネスの課題を「見える化」するプロフェッショナル。現場の知恵を集め、お客様とともにICTの利用価値を高め改善を継続していく。
- 注3 ガートナー:
- 出典 ガートナー 「Hype Cycle for Business Process Management, 2011」 John Dixon、 Teresa Jones、2011年7月25日。
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関連リンク
本件に関するお問い合わせ
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