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PRESS RELEASE （サービス）

2011年11月30日
富士通株式会社
デジタルプロセス株式会社

組立アニメーションの作成時間を従来比10分の1以下に短縮する新VPSを販売開始

近年、製造業の海外進出が進む中、海外製造拠点それぞれの環境に対応した組立プロセスを、できるだけ現地に行かず、日本で検討するための仕組みが求められています。

その際、言語の異なる遠隔地の製造現場の作業者に対し、最適な組立プロセスを指示するうえで、組立プロセスのアニメーションを活用することへのニーズが高まっています。

上記を踏まえ、当社は独自のロジックにより組立アニメーション機能を強化し、作成時間を従来比10分の1以下に短縮したVPS「V15L12」を販売開始します。

新VPS「V15L12」の特長

1. 組立アニメーションの作成時間を従来比10分の1以下に短縮

   これまでVPSでのアニメーション作成は、3次元モデルを確認しながら製造フロー上で組立て手順や構成の編集を行い、組付け方向を確認したうえで、部品の動きや視点の定義などを手作業で行ってきました。新製品では製品形状に依存せずに組付け方向を判別し、組立て動作の定義と視点の情報を一括で生成する機能（1,000部品程度の製品であれば2分程度で完了）を追加しました（特許出願中）。また、一括で生成された組立アニメーションを編集する機能も強化し、マニピュレータを使ったマウス操作で直感的に部品組立ての移動方向・距離を編集できます。

   これにより、アニメーションの作成時間を従来比10分の1以下に短縮できます。従来、アニメーション作成に十分な作業時間が取れなかったお客様も全部品にわたる組立アニメーションを短時間で作成でき、製造現場の作業員に対し、組立アニメーションを活用して、組立プロセスを指示する作業などがスピーディーに行えます。また、生産準備段階の技術者のみならず、設計者や製造作業者が自ら容易に組立アニメーションを作成できるため、設計や製造の現場で活用し、組立プロセスの検討や確認ができます。

2. 製造フロー作成を効率化する工程ライブラリ機能を搭載

   VPSでは、製造フローに入力された部品や作業の種類・方法によって組立工数を算出・集計することができます。新製品では定型作業などをライブラリに登録し、製造フローに単一あるいは複数の工程をドラッグ＆ドロップ操作で簡単に追加できます。ライブラリに登録された工程には、作業名称、工数、関連する治工具情報、注意事項など各属性を設定できるので、入力作業の負荷を軽減し、製造フロー作成の効率化を図れます。

3. 組立手順書などへの出力画像の表現力を強化

   VPSでは製造フローに入力された部品や作業の情報を、静止画像とともに出力可能で、生産準備業務で必要な作業手順書などの各種帳票を作成する際などに利用できます。新製品ではこの静止画像の編集機能を強化し、組付け対象部品の強調表示や、塗布領域などの指示に利用するハッチング機能を追加しました。これにより、エンジニアの意図をより分かりやすく容易に伝えることができます。

新製品では上記のほか、干渉チェック性能改善（処理速度向上、省メモリ化）、組立構成並び替えの操作性向上、分岐ハーネスの編集機能の操作性向上など、多岐に渡り多くの操作性向上を実現しています。

販売価格、および出荷時期

販売価格、および出荷時期一覧

商品名		販売価格（税別）	出荷時期
VPS V15L12	Digital Mockup	250万円	2011年12月末
	Manufacturing	400万円	2011年12月末
	Harness	70万円	2011年12月末

• 上記販売価格は全て1クライアントライセンスの価格です。
• 「VPS/ Manufacturing」および「VPS/Harness」には、「VPS/Digital Mockup」が必要となります。
• 組立アニメーション利用促進として、「VPS/Digital Mockup」と「VPS/ Manufacturing」のセットを特別価格（400万円（税別））で販売するキャンペーンを2012年3月末まで実施します。

販売目標

今後3年間で5,000ライセンス

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

注釈

注1 代表取締役社長：

山田 龍一、本社：神奈川県厚木市。

注2 従来比：

VPS「V15L11」以前の製品でのアニメーション作成時間との比較。

関連リンク

• 「VPS」製品紹介サイト

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