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PRESS RELEASE

2011年11月15日
Whamcloud, Inc.
富士通株式会社

Whamcloud社と富士通が「Lustre」開発協力について合意

HPC向けファイルシステムソフトウェア「Lustre」開発を推進

「Lustre」は多くのHPCのファイルシステムに採用されているオープンソース・ソフトウェアで、コミュニティーによって開発されています。Whamcloud社は、そのコミュニティーの中で技術的なリーダーとして活動するとともに、「Lustre」のサポートとソリューションの提供を行っています。富士通は、理化学研究所と共同で世界最高速（第38回TOP500リストにて第1位）のスーパーコンピュータ「京」（注2）を開発したスーパーコンピュータのリーディングカンパニーです。

このたびの合意にもとづき、富士通はWhamcloud社と密に連携し「Lustre」の開発を行っていきます。富士通が開発した「Lustre」の拡張機能は、Whamcloud社と協力して、コミュニティーにフィードバックしていきます。

両社は、共同で開発を推進することで、「Lustre」を標準ファイルシステムとして推進し、さらなる高性能、高信頼を実現し、スーパーコンピュータのトータルパフォーマンス向上をめざしていきます。

富士通株式会社 次世代テクニカルコンピューティング開発本部 本部長 追永 勇次のコメント

「Lustre」は当社のスーパーコンピュータの中心となるテクノロジーであり、当社はファイルシステムテクノロジーのリーダーであるWhamcloud社と協働することで、性能と機能を強化し、スーパーコンピュータの能力を新しいレベルに高めることをめざしています。当社はスーパーコンピュータの最先端のテクノロジーを実現することをコミットしています。

Whamcloud社 CEO Brent Gordaのコメント

富士通と協力できることは大変名誉なことであり、われわれは富士通の「Lustre」拡張がコミュニティー全体の利益となると期待しています。「Lustre」はHPCで最も広く使われているファイルシステムであり、最先端のシステムで使われています。富士通の厳しい品質基準はよく知られており、この契約により「Lustre」の将来にわたる信頼が大きく強化されると確信しています。

Whamcloud社について

HPCのストレージ業界のベテランと著名なLustreの技術者により設立されたWhamcloud社は、世界中のHPCセンターのLustreソリューションの実現とサポートを行っています。Whamcloud社はLustreの成長、安定性とベンダー中立性を積極的に推進しています。LustreはTOP500スーパーコンピュータ・サイトの70%で使われており、将来のエクサスケールシステムの多くの課題を解決するのに最も適したテクノロジーです。
Whamcloud社サイト

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

注釈

注1 Lustre：

MDS（Meta Data Server、メタデータを管理するサーバ）とOST（Object Storage Target、データファイルを制御するサーバ）で構成される、オープンソース・ソフトウェアのファイルシステムソフトウェアのこと。

注2 「京」：

文部科学省が推進する「革新的ハイパフォーマンス・コンピューティング・インフラ(HPCI)の構築」プログラムのもと、理化学研究所と富士通が共同で開発しているもので、2012年の共用開始をめざしている。「京（けい）」は理化学研究所が決定した愛称(2010年7月に決定)で、10ペタ（10の16乗）を表す万進法の単位であるとともに、もともとは大きな門を表し、「計算科学の新たな門」という期待も込められている。

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