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PRESS RELEASE

2011年10月27日
富士通株式会社

公共図書館向けSaaS第二弾!

ポータルサイトを通して利便性の高い次世代図書館サービスを実現するSaaSを販売開始

当社は、全国の都道府県および市町村が運営するすべての公共図書館を対象に、ポータルサイトを通して利用者・職員にとって利便性の高い次世代図書館サービスを実現するSaaS「Ufinity for Public(ユーフィニティ フォー パブリック)」を、本日より販売開始します。

本サービスは、図書館のポータルサイトを容易に作成・更新する機能をはじめ、図書館間での書籍の相互貸借(注1)や職員同士がWeb上でコミュニケーションを取る機能などを提供します。ポータルサイト上では図書館からのお知らせや最新の蔵書データなどをいつでも確認・検索でき、利用者・職員にとって利便性の高い検索環境を実現します。また、都道府県内の市町村図書館のみならず、大学図書館、博物館など関係機関の蔵書データを含めて一括で検索できる横断検索機能により、利用者・職員は書籍の予約・取り寄せなどが迅速かつ効率的に行えます。

本サービスは、当社のデータセンターからインターネット経由で提供するSaaSのため、図書館は大掛かりなICTシステムを保有することなく低価格かつ短期間で利用開始できます。

当社では、「地域総合図書館」のコンセプト実現に向け、第一弾として2010年9月に図書館業務を支援するSaaS「WebiLis(ウェブ アイリス)」を販売開始しました。本サービスは公共図書館向けSaaS第二弾として、地域における図書館の情報発信や図書館間連携の強化を目的として提供します。

全国の公共図書館では、生涯学習講座などのイベント情報の提供、地域内の貴重な書籍・資料のデータ公開など、利用者に対し、図書館間で連携してタイムリーで広範囲な情報を提供し、豊かな生活に役立ててもらうための取り組みを進めています。また、災害対策やセキュリティ強化に対するニーズの高まりを背景に、公共図書館においても、ソフトウェアをインターネット経由で利用するSaaSに関心が集まっています。

当社は、公共図書館向けソリューションとしては初めてのSaaS製品となる図書館業務支援SaaS「WebiLis」を、2010年9月に販売開始し、すでに40以上の自治体に採用いただいています。今般、SaaS製品の第二弾として、ポータルサイトを通して利用者・職員にとって利便性の高い次世代図書館サービスを実現する「Ufinity for Public」を販売開始します。

なお、本サービスは三重県立図書館様に先行導入し、評価にもご協力いただいています。

当社は本サービスを、2011年11月9日から11日までパシフィコ横浜にて開催される「第13回図書館総合展」に出展します。

本サービスの特長

  1. 図書館のポータルサイトを容易に作成・更新可能

    「お知らせ」「RSS」など20種類以上のメニューを自由に組み合わせることで、ポータルサイトを容易に作成・更新できます。レイアウト作成および変更はマウスをドラッグするだけの簡単な操作で行え、Webページの作成に不慣れな職員の方でも表現力豊かなページを作成できます。これにより、利用者に対し最新の情報をタイムリーに発信できます。

    [ 提供する主なメニュー ]

    ・お知らせ  :  Webコンテンツの構築・編集
    ・RSS  :  各種ホームページの更新情報を収集・提供
    ・ブログパーツ  :  カレンダー、地図など、ポータルサイト作成に利用可能なインターネット上で公開されている部品を組み込むフレームワーク
  2. 横断検索や相互貸借など、図書館間のシームレスな業務連携を実現

    都道府県内の市町村図書館をはじめ、大学図書館、博物館など関係機関を含めた蔵書データを一括して検索できる横断検索機能により、利用者・職員にとっての利便性が飛躍的に向上します。検索結果は、書誌(注2)が統合表示され、広域エリアでの蔵書情報をまとめて確認できるなど、見やすさに配慮しています。また、相互貸借業務の大幅な効率化により、利用者へのスピーディーな貸し出しが可能になります。各種コミュニケーション機能も充実しており、図書館間の業務連携を支援します。

    [ 提供する主なメニュー ]

    ・横断検索  :  複数図書館の蔵書データなどの一括検索
    ・Q&A  :  図書館間での問い合わせ・FAQの構築
    ・相互貸借  :  書籍・資料の相互貸借と関連業務の管理
    ・ウォンテッド  :  書籍・資料の探索依頼・回答
  3. 図書館職員向けコミュニティーページにより、円滑な業務運用に貢献

    ユーザページとして、一般利用者向けトップページ(パブリック)、図書館職員向けコミュニティーページ(グループ)、図書館職員向け個人ページ(パーソナル)の3種類を用意しています。コミュニティーページでは、職員同士がWeb上でコミュニケーションを取る機能を搭載しており、職員同士の情報共有・情報交換の場として、図書館業務の円滑な運用に貢献します。

    [ 提供する主なメニュー ]

    ・館内施設予約  :  図書館内の施設予約
    ・掲示板  :  Web上で情報共有する仕組み
    ・ToDo  :  ToDo(やるべき仕事)の登録と進捗管理
    ・アンケート  :  アンケートの作成・掲示・回答収集
  4. SaaSにより低価格、かつ短期間でサービスを利用開始

    本サービスはSaaSで提供するため、図書館はICTシステムを保有することなく、導入や運用・保守にかかるコストが不要になり、インターネットに接続できるパソコン(周辺機器含む)を用意するだけで、短期間でサービスの利用を開始できます。また、機能のアップデートおよびメニューの追加もすべてデータセンター側で行います。

    なお、扱うデータはすべて、堅牢なファシリティ管理と万全なセキュリティ対策を施した当社データセンターで管理するため、安心して利用できます。また、24時間365日の運用が可能であり、従来のような施設の定期点検などでサービスを止めなくてはらないといった課題も解決できます。


システム全体イメージ

地域総合図書館のコンセプトについて

当社では、公共図書館、小学校から大学までの教育機関、研究機関、博物館・美術館、観光案内所など、地域が持つあらゆる蔵書データ、電子書籍、資料のデータベースや各種ノウハウを、住民が共同利用するといったコンセプト「地域総合図書館」の実現を目指しています。これにより、地域社会を活性化し、生活に役立つ図書館づくりに貢献したいと考えています。本サービスは、地域における図書館の情報発信や図書館間の情報共有の活性化を目的として提供し、地域総合図書館の実現を支援します。

販売価格、および提供開始時期

販売価格、および提供開始時期
製品名 販売価格(税別) 提供開始時期
Ufinity for Public(基本サービス) 3万円/月より 2012年1月(予定)

注)導入一次費用などについては別途必要。

販売目標

2014年度末までに約60団体(当社の決算期は3月末日です。)

ソフトウェアについて

本製品は国立情報学研究所 情報・システム研究機構が研究開発しているオープンソースソフトウェアNetCommons®2系をベースに、図書館向け横断検索機能や各種機能を付加しSaaS形式で提供します。

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以上

注釈

注1 相互貸借:
自館で所蔵していない書籍を複数の図書館間で貸借しあうこと。
注2 書誌:
本を探すための情報を記載したものであり、書名・著者名・出版社・発行年、ISBNなどのこと。

関連リンク

本件に関するお問い合わせ

文教ソリューション事業本部 ソリューション推進部
電話 03-6252-2565(直通)


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