PRESS RELEASE (サービス)
2011年10月18日
富士通株式会社
富士通フロンテック株式会社
次世代紙幣ユニットを搭載した新型ATM「FACT-V X200」を販売開始
富士通株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:山本正已、以下、富士通)と富士通フロンテック株式会社(本社:東京都稲城市、代表取締役社長:利根廣貞、以下、富士通フロンテック)は、次世代紙幣ユニット(注1)を搭載した新型ATM「FACT-V X200(ファクト ブイ エックス200)」を開発し、本日より販売開始します。
本製品は、紙幣収納枚数は国内最大となる16,200枚を実現しており、従来の紙幣カセット運用(2カセット運用)(注2)のほか、アウトソーシングに適したフルカセット交換運用(6カセット運用)(注3)を可能にするなど、近年多様化しているさまざまなATM運用に対応します。
また、装置各部における電力の省力化を徹底し、消費電力を従来機(注4)比約40%削減し、常時エコモードで業界トップの低消費電力を実現しました。一定時間操作がない時にユニット電源を切るスーパーエコモードでは、約75%の削減を実現しています。
さらに、操作姿勢にあわせた滑らかな曲線の最新デザイン「ウェーブフォルム」を採用し、車いすの方が近づきやすくするなど使いやすさを追求しています。
なお、両社はATM設置先の多様化に対応するため、本製品とあわせ、既存機である「FACT-V X100」(中型ATM)、「FACT-V XCD」(企業内キャッシュディスペンサー)、「eCSS」(小型ATM)のラインナップを提供してまいります。
[関連リンク] 「FACT-V X200」紹介サイト
FACT-V X200
拡大イメージ
富士通および富士通フロンテックはこれまで、金融機関向けに、手のひら静脈認証装置などの高度なセキュリティ機能や洗練されたユニバーサルデザイン、低消費電力を特長とする高信頼設計のATMとともに、警備・警送を含めたATM運用のアウトソーシングサービスなどを、業界に先駆けて提供してまいりました。
今般、さまざまな運用に対応する大容量の次世代紙幣ユニットを搭載し、業界トップの低消費電力で、最新デザインを採用した新型ATM「FACT-V X200」を販売開始します。
なお、本製品は最新OSであるMicrosoft® Windows®7 Professional for Embedded Systemsを搭載しています。
両社は、本製品を金融国際情報技術展「FIT2011」(10月19日・20日)に出展いたします。
本製品の特長
- 次世代紙幣ユニットを搭載
本製品に搭載した紙幣ユニットは、2011年9月に販売開始したグローバル対応紙幣リサイクルユニット「G750」と共通の設計を採用しています。紙幣搬送メカニズムは各国のさまざまな紙幣に対応できる紙幣搬送能力を持ち、高い信頼性と安定性を実現しています。さらに、国内最大の紙幣収納枚数16,200枚(従来比3,400枚増)や、従来の紙幣カセット運用(2カセットによる紙幣補充/回収運用)の他にアウトソーシングに適したフルカセット交換運用(6カセット運用)を可能にするなど、近年多様化しているさまざまなATM運用に対応します。
- 常時エコモードで、消費電力を40%削減
装置各部において電力の省力化を徹底して行い、消費電力を従来機比約40%削減し、業界トップの低消費電力を実現しました。これにより、お客様の電力コスト削減はもちろん、環境負荷低減にも貢献します。また、一定時間操作がない場合は自動的にユニット電源を切るスーパーエコモードにより、待機時の消費電力を従来機比約75%削減することが可能となりました。
- 最新デザイン「ウェーブフォルム」を採用
操作姿勢にあわせた滑らかな曲線の「ウェーブフォルム」を採用し、足元のスペースの拡大や、操作画面の傾斜、テーブルの先端をグリップ形状にするなど、特に車椅子の方にとっての使いやすさが飛躍的に向上しました。また、誰もが見やすい操作画面にするため、色のコントラストを強調し、区分をわかりやすくしています。特に色覚の個人差に関して、ATMとしては国内初となる「カラーユニバーサルデザイン(注5) 」の認定を取得しています。
- 利用者にとっての「心地よさ」を追求
お客様にわかりやすく操作誘導するやさしい光と音をはじめ、コートの袖などが触れていてもスムーズに操作できるタッチパネルや、お取り忘れをお知らせするお客様センサー、係員向け画面のガイダンスの一新など、細部にわたり工夫を施し、ATMを利用されるすべての方にとっての「心地よさ」を徹底的に追求しています。
製品仕様
項目 | 仕様 | |
---|---|---|
装置外観 | 外形寸法 | 標準 幅570高さ1,200奥行き1,120 (mm) |
重量 | 約500kg | |
防犯レベル | 自販機工業会レベル3相当 | |
顧客操作部 | ディスプレイ | 15インチカラーTFT(LEDバックライト) |
入力方式 | 赤外線方式タッチパネル | |
音声案内機能 | あり(ハンドセットによる音声案内機能) | |
生体認証 | 手のひら静脈認証、指静脈認証(オプション) | |
制御部 | OS | Microsoft® Windows®7 Professional for Embedded Systems |
ジャーナル | 電子ジャーナル方式(DVD-R/CD-R) | |
カード/レシートユニット | 取扱カード | JIS-Ⅰ、JIS-Ⅱ、ICカード(EMV) |
レシート | 3,200取引(800取引 4巻) | |
紙幣ユニット | 取扱金種 | 4金種(万円券、五千円券、千円券、二千円券) |
入出金枚数 | 入金:208枚、出金:217枚 | |
紙幣収納容量 | 最大16,200枚(官封券換算) ※運用により枚数は異なります |
|
硬貨ユニット | 取扱金種 | 6金種(五百円、百円、五十円、十円、五円、一円) |
入出金枚数 | 入金:100枚、出金:27枚 | |
収納容量 | 4,400枚(10円換算) | |
通帳ユニット | 取扱通帳 | 2000号通帳 |
通帳発行・出入票発行 | あり(オプション) |
販売価格、および出荷時期
製品名 | 販売価格(税別) | 出荷時期 |
---|---|---|
FACT-V X200 | オープン価格 | 即日 |
販売目標
販売開始から5年間で2万台
商標について
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以上
注釈
- 注1 次世代紙幣ユニット:
- 2011年9月29日、富士通フロンテックより発表、グローバル市場に向けて販売開始。
- 注2 従来型紙幣カセット運用:
- 2カセット・4スタッカ運用時に、2カセットを紙幣の補充・回収に使用する運用方式。無休止補充運用に対応可能。
- 注3 フルカセット交換運用:
- 6カセット全てを紙幣の補充・回収に使用する運用方式。アウトソーシング運用に適している。紙幣の補充・回収時間を大幅に短縮でき、警送の効率化によるコスト削減が図れる。
- 注4 従来機:
- 当社従来機種「FACT-V」および「FACT-V model10」との比較。
- 注5 カラーユニバーサルデザイン:
- NPO法人カラーユニバーサルデザイン機構(CUDO) による認定。顧客操作側のハードウェアおよびソフトウェア(富士通推奨仕様)について認定を取得。
関連リンク
- 「FACT-V X200」紹介サイト(富士通)
- 「FACT-V X200」紹介サイト(富士通フロンテック)
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- FACT-V X200(44.7KB)
本件に関するお問い合わせ
富士通株式会社
金融ソリューション開発本部 チャネルソリューション推進部
03-6252-2647(直通)
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