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PRESS RELEASE

2011年9月21日
川崎市
富士通株式会社

ICT注1を活用した多摩川での植生調査の実施について

市民・企業・行政が協働した新しいアプローチによる環境学習推進への第1歩

川崎市は、川崎市域を流れる多摩川において、NPO法人と市内各「水辺の楽校(注2)」と協働し、ICTを活用した植生調査を実施します。本調査では、富士通株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:山本 正已、以下、富士通)の携帯フォトシステム(注3)を活用し、GPS機能付き携帯電話のカメラで撮影した生物情報をデータベースに蓄積し、地図情報とマッピングして閲覧、分析を行います。市民・企業・行政の協働により多摩川の河川敷で見つけた植物を記録していき、情報共有を図ることで、河川環境における植物特性を探っていきます。

効果・目的について

川崎市では、市の総合計画である「川崎再生フロンティアプラン第3期実行計画」にある「多摩川における市民活動と連携の支援」に取り組むとともに、多摩川に関する総合的なプランである「川崎市多摩川プラン」において、「企業と育む環境づくり」を施策目標にしています。今回この施策の具体的な取組みとして、NPO法人と市内各水辺の楽校、富士通、川崎市がそれぞれの特徴を活かして協働で環境学習の推進を目指します。

多摩川の植生分布調査について

川崎市域約28kmを流れる多摩川は、地域ごとに異なった環境特性を見ることができることから、楽しみながら体験学習を行う「水辺の楽校」などが活発に行われています。しかしながら、学習の成果は紙ベースでの取りまとめが主となっていることから、限られた範囲でのみ情報提供が行われてきました。

今回、富士通の携帯フォトシステムを活用することで、流域全体で季節ごとに行った植生分布調査の結果をインターネットで公開することができるようになり、各「水辺の楽校」などに対し今後の環境学習に活かせるような共通の基礎となる資料を作ることができるとともに、これまで困難であった地域の特性や他地域との比較などが容易になると考えられます。併せて、今回「花」を調査対象としていることから、より多くの人に多摩川の持つ魅力を紹介できると考えています。

対象地域  :  多摩川右岸の川崎市域に属する河口原点から多摩川原橋手前までの約28kmの範囲
調査団体  :  川崎市内の市民団体(注4
実施期間  :  夏 9月23日(金曜日)、秋 11月23日(水曜日)
調査対象生物  :  春(ヒメオドリコソウ、オオイヌノフグリ、ハマダイコン) ※5月22日にトライアル調査を実施済み
夏(ヒガンバナ、キクイモ、ワルナスビ)
秋(セイタカアワダチソウ、ノコンギク、コセンダングサ)

トライアル調査結果(5月)について

川崎市内の多摩川流域の植物をGPS機能付携帯電話のカメラで撮影、その場で位置情報を取得しメール送信。その後、集まったデータの分類作業を行うことで植生分布マップが作成されます。

植生分布マップの作成

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以上

注釈

注1 ICT:
情報 (information)や通信(communication)に関する技術(Technology)の総称。
注2 水辺の楽校:
国土交通省河川局が、1999年、地域の水辺を遊びの場、自然体験の場、自然学習の場として整備し、維持管理することを目的に創設したプロジェクト。現在全国で280余りが活動している。
注3 携帯フォトシステム:
GPS機能付携帯電話を利用した生態系調査などに便利なソリューション。(提供元:富士通エフ・アイ・ピー株式会社(所在地:東京都江東区、代表取締役社長:杉本 信芳)
富士通が提供するオンデマンド仮想システムサービス Fujitsu Global Cloud Platform FGCP/S5上で動作しています。
注4 市民団体:
NPO法人多摩川エコミュージアム、かわさき水辺の楽校、とどろき水辺の楽校、だいし水辺の楽校の4団体。なお、現在のところ、この4団体以外の団体・個人の参加については想定していません。

関連リンク

本件に関するお問い合わせ

川崎市
建設緑政局 緑政部 多摩川施策推進課
電話 044-200-2268(直通)

富士通株式会社
環境本部 環境企画統括部
電話 044-754-3413(直通)
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