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PRESS RELEASE (サービス)

2011年8月30日
富士通株式会社

世界初!ビッグデータ利活用のためのクラウド基盤
「コンバージェンスサービス・プラットフォーム(仮称)」を開発

当社は、現在、ビッグデータを利活用するためのクラウド基盤「コンバージェンスサービス・プラットフォーム(仮称)」を開発しており、まず2011年度第4四半期に先行版を提供し、以降順次サービスをリリースしていく予定です。

「コンバージェンスサービス・プラットフォーム」は、さまざまなセンサーから収集されるデータやすでに集められているデータなどを蓄積、統合し、リアルタイムに処理したり、将来予測を行うPaaS基盤であり、種類の異なる大量データをひとつのプラットフォーム上で安全に利活用できるPaaS基盤として、当社が世界で初めて提供するものです。

お客様は、本プラットフォームを活用することにより、自社製品やサービスの付加価値の向上、新しい情報サービス事業のスピーディーな立ち上げ、地域情報の融合によるコミュニティーの連携強化など、新しい価値の創出や地域社会の活性化などが可能になります。

「コンバージェンスサービス・プラットフォーム」は、当社が掲げるICTによって人々がより豊かに安心して暮らせる社会「ヒューマンセントリック・インテリジェントソサエティ」を実現するキーテクノロジーであり、当社は、今後、ICT基盤としてのプラットフォームにとどまらず、お客様のデータ活用をサポートする運用センターや専門スタッフを含め、お客様の新たなビジネスや、地域をマネジメントするための総合的な場としてのコンバージェンスサービスの提供に努めてまいります。

[関連リンク] コンバージェンスサービス

近年、人々の生活や企業の事業内容は多様化、複雑化しており、ICTに求められる要件は、エネルギーの有効活用、交通渋滞など都市問題の解決、医療費の削減といった従来の業種の枠組みを超えたものが増えています。当社は、このような課題解決に貢献し、新しい価値を提供していくアプローチとして、大量のデータを収集、蓄積、分析し、知恵を組み合わせて社会へフィードバックするコンバージェンスサービスの提供を推進しています。

このたび、コンバージェンスサービスを実現するために必要な、ビッグデータの蓄積・分析、リアルタイム処理、データのコンテキスト処理(注1)の機能を持つ統合プラットフォーム「コンバージェンスサービス・プラットフォーム」を開発し、世界で初めてPaaS基盤として提供します。

本プラットフォームの特長

  1. 必要な技術が全て統合されたトータルサービス

    複合イベント処理(注2)、並列分散処理、圧縮・匿名化、マッシュアップ(注3)など、ビッグデータの利活用に必要な技術がクラウド上に全て統合されたプラットフォームです。

  2. 異種の大量データを融合可能

    さまざまなセンサーから収集されたデータや業務トランザクションログ、テキストデータ、バイナリストリーム(注4)など、異種類の大量なデータを多様な目的で融合することができるため、新しい価値の創出に貢献します。

  3. クラウドサービス提供により、必要なリソースでの利用が可能

    利活用のサービスによって、データ量やサーバ数など小規模から利用することが可能です。必要な分だけリソースを利用できるため、適正なコストで運用することができます。

本プラットフォームの機能

「コンバージェンスサービス・プラットフォーム」は、以下の6つの機能群で構成されます。


コンバージェンスサービス・プラットフォーム

「コンバージェンスサービス・プラットフォーム」の機能概要
  機能名 機能概要
1 情報収集・検知 センサーから入力されるストリーミングデータにルールを適用することで、現状分析とそれに基づく判断を行い、ナビゲーションなどの必要な処置をリアルタイムに実行します。
2 情報管理・統合 センシングにより刻々と収集される多種多様なビッグデータを、自動カテゴリ格納技術を用いて効率的に蓄積・管理します。
3 情報分析 蓄積されたビッグデータを並列分散処理エンジンで、短時間で分析することにより、過去分析や将来予測、シミュレーションなどの価値を創出します。
4 情報利用 サービスマッシュアップ技術により、プラットフォーム上の分析結果と、複数のWebサービスとを統合し、新しいナビゲーションサービスを簡単に実現します。分析・判断結果を可視化し、分析・判断結果によりエンドユーザーを支援するレコメンデーション(注5)などを行います。
5 情報交換 上記によって蓄積されたデータを、アクセス権限を順守したフェデレーション(注6)により、必要なときに必要な形式で、安全に、テナント(お客様)間での情報融合が可能です。
6 開発支援・運用管理 プラットフォーム全体の開発支援機能と運用管理機能を利用者ポータルとして提供します。これにより、全ての開発資産を統合的に管理し、運用することができます。

本プラットフォームの提供形態

「コンバージェンスサービス・プラットフォーム」は、以下の3形態で提供する予定です。

  • インテグレーション型

    本プラットフォームをPaaS提供し、本プラットフォーム上にお客様の自社用アプリケーションを開発

  • アプリ・サービス型

    当社が本プラットフォーム上で各種アプリケーションサービスを提供(「SPATIOWL」(注7)など)

  • データ型

    お客様データの分析環境、および本プラットフォーム上に蓄積されたデータの活用


本プラットフォームの提供形態

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以上

注釈

注1 コンテキスト処理:
「コンバージェンスサービス・プラットフォーム」は入力データに対して位置情報や機器の識別などのタグ付けを行うことにより情報として管理し、そこから人の役に立つ意味を引き出す。このように情報から人の役に立つ意味を引き出す処理をコンテキスト処理と呼ぶ。
注2 複合イベント処理:
刻々と収集されるデータをイベントとして扱い、イベントによる状態遷移を繰り返し、特定の状態になると予定された処理の呼び出しを行う動作を、メモリ上で高速に処理する方式。CEP(Complex Event Processing)ともいう。
注3 マッシュアップ:
複数のWebサービスを組み合わせて必要なWebサービスを構築するWebサービスの構築手法。
注4 バイナリストリーム:
文字や数値などの定型的な形式を持つデータとは異なり、音声やビデオなど、特定のバイナリ形式で送られるデータ。
注5 レコメンデーション:
各ユーザーが必要としている情報や、各ユーザーの状況に適した情報を選択して提供することにより、ユーザーの役に立つことを目指す情報提供手法。
注6 フェデレーション:
情報統合において、あたかも仮想ビューの形式を持つ情報が存在しているように情報を扱うことを可能にする仮想的な統合方式。あらかじめ利用側がアクセスする仮想的なビューを定義し、利用側が仮想ビューに対する問い合わせを行った時点で、その問い合わせに必要な情報を情報源から収集し、統合して利用側に回答することで実現される。
注7 SPATIOWL:
2011年6月14日に発表した位置情報を活用したサービス。
位置情報を活用した新しいサービス「SPATIOWL(スペーシオウル)」を提供開始(2011年6月14日 プレスリリース)

関連リンク

本件に関するお問い合わせ

富士通コンタクトライン
電話 0120-933-200
受付時間: 9時~17時30分(土曜日・日曜日・祝日・年末年始を除く)


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