PRESS RELEASE (システムプラットフォーム)
2011年8月18日
富士通株式会社
プライベートクラウドでの業務集約に最適なアプリケーションサーバの最新版
「Interstage Application Server V10」販売開始
複数世代のJava、COBOL、Cアプリケーションをひとつのアプリケーションサーバ上で集約、実行
当社は、プライベートクラウドでの業務集約に最適なアプリケーションサーバの最新版「Interstage Application Server V10」を、本日より販売開始します。
本製品は、Java EE、J2EE、COBOL、Cと異なる言語で開発された複数のアプリケーションをひとつのアプリケーションサーバ上で同時に実行、互いに連携することができる世界で唯一のアプリケーションサーバ製品です。これにより、企業内の複数世代の業務アプリケーションを、改修することなく集約できるため、開発コスト、運用コストを低減でき、プライベートクラウドでの業務集約に最適です。また、業務集約時にJavaアプリケーションのレスポンス悪化の大きな要因となるFull GC(注1)の影響を完全に排除する機能を新たに追加することで、レスポンスを平準化し、安定したレスポンスを得られます。これらは、当社独自のスマート・テクノロジーにより実現しています。
なお、「Interstage Application Server」のこれまでの取り組みが評価され、「日経コンピュータ 第16回顧客満足度調査 Webアプリケーションサーバー部門 第1位」(注2)に本製品が選ばれました。
また、本製品をベースとした「Interstage Application Server V1 powered by Windows Azure」 は、パブリッククラウド向け製品として提供しています。
[関連リンク] 「Interstage」紹介サイト
スマート・テクノロジーは、ハードウェアやソフトウェアの状況を自ら判断し、より簡単・安心に使うために最適化を図る当社独自の技術です。今回、「Interstage Application Server V10」では、スマート・テクノロジーを採用し、プライベートクラウドでの業務集約をより簡単にできるようにしたことに加え、Javaアプリケーションのレスポンス悪化を抑止、回避する「スマート・チューニング」によりアプリケーションの安定したレスポンスを得られます。さらに、製品導入時に、必要なパラメーターを簡単に設定できるよう、セットアップ機能の強化など、より簡単・安心に使える機能をスマート・テクノロジーにより実現しています。
当社は、メインフレームで培った基盤技術をもとに開発したスマート・テクノロジーを製品に投入していくことで、業界をリードするとともに、万全なサポート力でお客様ビジネスを支え、お客様に安心なICTを提供してまいります。
「Interstage Application Server V10」の主な特長
- プライベートクラウドに向けて、既存資産を含め簡単に業務を集約
お客様は既存の業務アプリケーションを改修しなくても、一つのアプリケーションサーバに集約でき、また複数の業務を一つの画面で一括管理することができます。これにより、アプリケーションの開発コスト、運用コストを低減できます。
- 複数世代のJavaを同一アプリケーションサーバに集約:本製品は、Java EE、J2EEと異なるJava世代、COBOL、Cなど複数の開発言語で開発されたアプリケーションを、ひとつのアプリケーションサーバ上で同時に実行、連携が可能です。
- 他社アプリケーションサーバの旧資産も集約:標準仕様のアプリケーションはもちろん、他社の固有仕様でサポート終了済のアプリケーション資産も集約できる移行用テンプレートを提供します。
- 「スマート・チューニング」によりアプリケーションでのレスポンスチューニングが不要
「スマート・チューニング」により、Full GCの予兆監視と、入力の流量制御を自律的に行うことができ、Full GCの影響によるレスポンス悪化を完全に排除します。これにより、本製品自身がアプリケーションのレスポンスを安定させるため、従来はアプリケーションに記述していたレスポンス安定のための複雑な処理や、細かなメモリチューニングが不要になります。
- 予兆監視:Java VM(注3)の過去のメモリ使用状況やGC状況のモニタリングに基づき、Full GCの予兆とレスポンス悪化などのトラブルの予兆を自律的に判断、検知します。
- 入力の流量制御:予兆監視すると、そのプロセスへのリクエストを抑止しつつ、別のJava VMで実行させることでアプリケーションのレスポンスを保証します。また、Full GC処理終了後に再びリクエスト受付可能になります。この方式は、他のJavaアプリケーション、Java以外のアプリケーションに影響を与えません。
標準価格、および出荷時期
製品名 | 標準価格(税別) | 出荷時期 |
---|---|---|
Interstage Application Server Enterprise Edition V10 | 280万円より | 本日より順次 |
Interstage Application Server Standard-J Edition V10 | 55 万円より | |
Interstage Studio V10 | 36 万円より | |
Interstage Business Application Server Standard Edition V10 | 480万円より |
動作環境
動作OS | |
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サーバ | Microsoft Windows Server 2008 R2 Microsoft Windows Server 2008 Microsoft Windows Server 2003 R2 Microsoft Windows Server 2003 Red Hat Enterprise Linux 6 Red Hat Enterprise Linux 5 Solaris 10 Solaris 9 |
クライアント(開発用) | Windows 7 Windows Vista Windows XP |
商標について
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以上
注釈
- 注1 Full GC:
- ヒープ(プログラムが動的に確保できるメモリ領域)全体を対象にするメモリ解放処理(GC: Garbage Collection)。ヒープを新領域と旧領域の世代別に管理している場合、新領域を対象とするメモリ解放処理をマイナーGCといい、低負荷・高速で処理する。これに対し、ヒープ全体を対象にする処理をFull GCといい、マイナーGCに比べ処理時間が長くなる(数秒~数十秒)。その間、アプリケーションの実行は停止するため、Javaアプリケーションのレスポンスが悪化する。
- 注2 「日経コンピュータ 第16回顧客満足度調査 Webアプリケーションサーバー部門 第1位」:
- 日経コンピュータ 2011年8月18日号 第16回顧客満足度調査 Webアプリケーションサーバー部門 1位。
- 注3 Java VM:
- Java Virtual Machine(Java仮想マシン)。Javaコンパイラによって、ソースコードからJava独自の形式(Javaバイトコード)に定義された命令を、使用プラットフォームに応じたコード(ネイティブコード)に変換して実行する仕組み。
関連リンク
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