PRESS RELEASE (サービス)
2011年7月6日
富士通株式会社
大和ネクスト銀行様の勘定系システムをLinuxで構築
銀行と証券をシームレスに連携した高信頼のネットバンキングシステムを実現
当社は、株式会社大和証券グループ本社(以下、大和証券グループ本社)様の100%出資会社であり、5月13日よりサービスを開始した株式会社大和ネクスト銀行(代表取締役社長:小出 富城、本社:東京都千代田区 以下、大和ネクスト銀行)様の勘定系システムをLinuxで構築しました。
当システムは基幹IAサーバ「PRIMEQUEST(プライムクエスト)」を採用したLinuxベースの勘定系オープンシステムで、今回、日本に拠点を持つ外国銀行も含め約20行への導入実績がある、銀行勘定系オープンソリューション「W-BANK(ダブルバンク)」をベースに、13ヵ月という短期間で高信頼のシステムを構築することができました。
また、本システムは大和証券株式会社(以下、大和証券)様のシステムとシームレスに連携しているため、預金口座と証券口座の自動振替を行うスウィープサービスが可能となり、お客様に預金を含めた資産形成のための金融商品をワンストップで提供することができます。
大和証券グループ本社様は、入出金の利便性を向上させ、預金を含めた資産形成のための金融商品をワンストップで提供するために大和ネクスト銀行様を設立し、銀行と証券のシームレスなシステムをオープンリソースソフトウェアであるLinuxで構築することを方針とされました。
大和ネクスト銀行様は、大和証券様を銀行代理店とすることで全国にリアルチャネルを持つ新しいカタチのインターネット銀行として、円普通預金・円定期預金、振込・振替、および大和ネクスト銀行様の預金口座と大和証券の証券口座間の自動振替を行うスウィープサービスなどを行っています。
システムの特長
システム構成
拡大イメージ
- 基幹IAサーバを採用したLinuxベースの高信頼な勘定系オープンシステム
今回、当社のメインフレームで培ったミッションクリティカルのノウハウを継承した基幹IAサーバ「PRIMEQUEST」を採用し、さらに、Linuxの大規模プロジェクトの経験など、当社のオープン系システム構築のノウハウにより、今回、国内で初めてLinuxをベースとした高信頼の勘定系システムを構築しました。
- 実績のあるソリューションにより短期間で構築
金融機関向け勘定系オープンソリューション「W-BANK」の中の、銀行勘定系の預金などを含む基本機能部品群やインターネットポータル製品群などの部品を活用したため、13ヵ月という短期間で、高信頼のシステムを構築しました。
「W-BANK」は、日本に拠点を持つ外国銀行を含め、約20行のお客様のシステムへの適用実績があり、多通貨会計への対応が可能など、幅広い業務への適用が可能です。
- 銀行と証券システムのシームレスレスな連携
預金口座と証券口座間のシステムのシームレスな連携機能を構築することで、両口座の自動振替を行うスウィープサービスを実現しました。両システムはシームレスに連携しながらも、独立性を保ちながら運用されるため、どちらかのシステムに障害が発生しても、影響が局所にとどまるように配慮しています。
- 強固なセキュリティ
近年、不正アクセスの攻撃スタイルが、OSの脆弱性をついた攻撃からWebアプリケーションの脆弱性を突いたものへと変化しているため、本システムでは、「WAF(ワフ)監視サービス」(注1)を適用することにより、強固なセキュリティを実現しています。本サービスは、Webアプリケーションの脆弱性を悪用した不正アクセスを監視するサービスで、リアルタイムに不正アクセスを検知し、不正アクセスへの対応を迅速かつ確実に行います。
当社は今まで培ってきた高信頼で高度なオープンテクノロジーのノウハウを活かし、大和ネクスト銀行様のシステムを今後もサポートしていきます。
商標について
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以上
注釈
関連リンク
本件に関するお問い合わせ
富士通コンタクトライン
0120-933-200
受付時間: 9時~17時30分(土曜日・日曜日・祝日・年末年始を除く)
プレスリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容、お問い合わせ先などは、発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。あらかじめご了承ください。