PRESS RELEASE

中小企業向け経営改善計画書の作成を支援する「中小企業ZooMプログラム」を
J-SaaSにてサービス開始

サービス提供の背景

昨今、中小企業では、資金の円滑な調達およびグローバル化の急速な進展に伴い、金融機関、取引先などステークホルダーに対する精度の高い経営改善計画書の提示が重要となっています。また中小企業金融円滑化法（注1）では経営改善計画書の提出が求められています。

しかし、その作成には財務的な知識およびITリテラシーが求められ、経営者が独自に完成度の高い経営改善計画書を作成するには、かなりの時間と労力を必要としているのが現状です。

サービスの概要

「中小企業ZooMプログラム」は、経営改善計画書の作成を支援するアプリケーションで、中小企業の経営者や、中小企業を支援する税理士向けのサービスです。

主な利用の流れは以下の通りです。

1. 通常の月次残高試算表から資金移動表（キャッシュフロー）に自動で変換
2. 資金移動表により経営の継続性を評価
3. 自社の定性的な価値の分析・評価を、業界別サンプルを参考に作成
4. ガイドに従い経営改善項目の抽出や対応する施策の金額効果をシミュレーション
5. 経営改善後の将来（5ヶ年分）の予測損益計算書のシミュレーションを行い、必要な資金計画と返済計画を最適化
6. Web上でガイドに従い入力された内容は、経営改善計画書として自動編集機能により出力

サービスの特長

1. 入力ガイドと豊富なテンプレートによる簡単操作

   利用者は、エディター機能によりガイドに従って必要な情報を入力するだけで、所定の要件を満たした経営改善計画書を作成することができます。また、豊富な業種ごとのサンプルを用意することで、専門知識がなくても利用業種に合わせた経営改善計画書が作成できます。

2. データ連携により二重入力不要

   J-SaaS上でサービス提供することで、J-SaaSに登録されている別の会計・経理アプリケーションで使用している財務データを「中小企業ZooMプログラム」と連携することができます。新たにデータ入力する手間を省くことができます。

3. 高信頼なセキュリティ

   今回、「中小企業ZooMプログラム」は、富士通のクラウドサービス「オンデマンド仮想システムサービス」を利用しています。「オンデマンド仮想システムサービス」は、ICTインフラを一括してネットワーク経由で仮想的に提供するもので、サービスを早期に立ち上げ、利用者の急な需要変動にも対応できる高信頼なクラウドサービスです。

J-SaaSについて

J-SaaSは、経済産業省の支援により実施した「中小企業向けSaaS活用基盤整備業」においてプラットフォームを構築し、主に従業員20名程度の中小企業のITシステム投資、運用の負担を軽減するために2009年3月に提供されたWebサイトです。富士通は本事業に当初より参画し、現在、運営主体となっています。

関東信越税理士会・一般社団法人資金調達支援センター 理事長 清水武信様のコメント

関東信越税理士会・一般社団法人資金調達支援センターはこの度の「中小企業ZooMプログラム」のJ-SaaS上での提供を歓迎します。

「中小企業ZooMプログラム」は、財務金融アドバイザー（注2）が、実現可能で質の高い経営改善計画書作成を支援するツールとして最適です。今後、本サービスが財務金融アドバイザーと中小企業、地域金融機関との連携を強化し、地域活性化を実現するインフラになることを大いに期待します。

価格およびサービス提供開始時期

注釈

注1 中小企業金融円滑化法：

中小企業や住宅ローンの借り手が借金返済の負担軽減を申し込んだ場合、金融機関はできる 限り返済期限の延長や金利減免といった「条件変更」などの措置をとるようにつとめると規定した法律です。

注2 財務金融アドバイザー：

税理士および税理士事務所職員を対象に行う通信講座を終了し、試験合格者に対し認定証を発行します。認定者は財務金融アドバイザーとして、金融円滑化法に定める経営改善計画書作成の専門家として大きな活躍が可能になります。なお、「ZooM the 資金 for 財務金融アドバイザー」は、「ZooM the 資金」を財務金融アドバイザーに活用していただくプログラムです。

関連リンク

• 「知慧の輪ソリューションズ」サイト
• 「J-SaaS」サイト
• オンデマンド仮想システムサービス

本件に関するお問い合わせ

---