PRESS RELEASE (システムプラットフォーム)
2011年4月26日
富士通株式会社
基幹IAサーバ「PRIMEQUEST 1000シリーズ」に新モデルを追加
オープンシステム、中型メインフレーム、オフコンを1台に統合可能なマルチOSプラットフォーム
当社は、基幹IAサーバ「PRIMEQUEST(プライムクエスト) 1000シリーズ」に、最新の「インテル® Xeon® プロセッサー E7ファミリー」を搭載した新モデル(全5モデル)を追加し、本日より世界各国で販売を開始します。
新モデルでは、1プロセッサーあたり最大10コアのインテル製最新CPUの搭載により従来比1.2倍の性能向上を実現するとともに、最大メモリ容量を倍増させました。
また、従来サポートしていた「Linux®」、「マイクロソフト® Windows Server®」、当社メインフレーム用OSである「OSIV/XSP」に加え、新たに、当社オフコン用OSである「ASP」を動作させることが可能となりました。プライベートクラウド基盤にも最適な高性能・高信頼マルチOSプラットフォームとして、お客様の既存アプリケーション資産を確実に継承するとともに、ICTインフラの最適化を強力に牽引します。
本製品は、富士通グループの製品環境グリーンアセスメント規定における環境配慮トップ型製品「富士通スーパーグリーン製品」として提供します。
近年、ベンダー依存からの脱却や投資の最適化、最新テクノロジーへの対応などを目的に、基幹業務システムの分野においてもオープンシステムを採用する企業が増加しています。
そのようなニーズに応えるために、当社では2005年より、業界標準のオープン・アーキテクチャーと、当社がメインフレームで培った高信頼・高可用テクノロジーを融合したオープン・ミッションクリティカルサーバ「PRIMEQUEST」を提供しています。
今回ラインナップに追加した新モデルは、最新CPU搭載によるさらなる高性能化を実現したことに加え、新たに当社のオフコン用OS「ASP」をサポートしたことで、マルチOSプラットフォームとしてお客様の既存アプリケーション資産を確実に継承することができます。
当社は、グローバルサーバやオフコンを継続して強化し続けるとともに、オープンサーバ上で「OSIV/XSP」、「ASP」をサポートすることで、お客様の資産継承における選択肢を拡大し、社会的信用や事業継続性の向上、ビジネスの成長、環境変化への迅速な対応をめざす企業のICTインフラの最適化を、より強力に支援します。
「PRIMEQUEST 1000シリーズ」の新モデル
「PRIMEQUEST 1000シリーズ」新モデルは、以下の3カテゴリ、全5モデルで構成されています。
「PRIMEQUEST 1000シリーズ」は、従来のPRIMEQUEST 1400S、1400E、1400L、1800E、1800Lとあわせて合計10モデルでのラインナップとなります。
カテゴリ | モデル名 | CPU/コア数 |
---|---|---|
低価格なエントリーモデル | PRIMEQUEST 1400S2 | 最大4CPU/40コア |
企業システムに最適なエンタープライズモデル | PRIMEQUEST 1400E2 | 最大4CPU/40コア |
PRIMEQUEST 1800E2 | 最大8CPU/80コア | |
社会システムに最適なロングライフモデル(最長10年保守) | PRIMEQUEST 1400L2 | 最大4CPU/40コア |
PRIMEQUEST 1800L2 | 最大8CPU/80コア |
「PRIMEQUEST 1000シリーズ」ご紹介ビデオ
(再生時間 5分27秒)
「PRIMEQUEST 1000シリーズ」 新モデルの特長
1. 高性能・高拡張性
動作周波数2.40ギガヘルツ(GHz)、3次キャッシュ30メガバイト(MB)の最新「インテル® Xeon® プロセッサー E7ファミリー」を1パーティション上で最大8個(80コア)または4個(40コア)まで構成できます。また、最大メモリ容量を従来の1テラバイト(TB)から2TBまで倍増させました。これにより、大企業の大規模データベースシステムや、多数のサーバを統合する仮想化基盤などへの適用時にも十分な高速処理を実現します。
2. マルチOSプラットフォーム
業界標準OSである「Red Hat® Enterprise Linux®」、「マイクロソフト® Windows Server®」と、当社メインフレーム用OSである「OSIV/XSP」に加えて、当社のオフコン用OSである「ASP」を新規でサポートします。複数のアーキテクチャーから成るサーバ群を、集約効率の高い「PRIMEQUEST」 1台に統合することで、お客様の既存資産の確実な継承を実現するとともに、先進技術との融合により、マルチOSが動作可能なプライベートクラウド基盤としても最適なシステムを構築できます。
3. 富士通スーパーグリーン製品
- 消費電力の低減
80 PLUS® プログラムにおいて「80 PLUS® GOLD」(注1)認証を受けた電源ユニットを採用しており、電源効率や冷却効率向上との相乗効果で、最大消費電力を低減しています。
- 消費電力の見える化
標準で内蔵される「サーバ管理専用ユニットMMB(Management Board)」による電源ユニットの状態監視に加え、添付ソフトウェア「ServerView Operations Manager」による消費電力値の見える化を支援する機能を提供します。
- 完全鉛フリー化
システムボードをはじめとするプリント板への電子部品搭載時の半田を完全鉛フリー化するなど、欧州におけるRoHS(Restriction of Hazardous Substances)指令のほか、地球の自然環境保護を目的とした各国の法令・規制に適合しています。
新モデルの販売価格および提供時期
モデル名 | 最小構成標準価格(税別) | 出荷開始時期 |
---|---|---|
PRIMEQUEST 1400S2 | 340万円から | 2011年5月31日 |
PRIMEQUEST 1400E2 | 740万円から | |
PRIMEQUEST 1800E2 | 1,180万円から | |
PRIMEQUEST 1400L2 | 960万円から | |
PRIMEQUEST 1800L2 | 1,540万円から |
新モデルのOSサポート時期
モデル名 | サポート開始時期 |
---|---|
Red Hat® Enterprise Linux® | 2011年5月31日 |
マイクロソフト® Windows Server® | 2011年5月31日 |
OSIV/XSP | 2011年6月30日 |
ASP | 2011年11月30日 |
販売目標
本日より2014年3月末までの3年間で、「PRIMEQUEST」全体で2,000台の販売を目標としています。
商標について
記載されている商品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以上
注釈
- 注1 80 PLUS® GOLD:
- 80 PLUSとは、米国の認証プログラムである80 PLUSプログラムが推進する電気機器の省電力化プログラム。コンピュータやサーバの電源が20%~100%の負荷環境下において、電源変換効率が80%以上の基準を満たした製品に対する認証。効率の性能に応じ、「80 PLUS BRONZE」、「80 PLUS SILVER」、「80 PLUS GOLD」、「80 PLUS PLATINUM」などの格付けがある。
関連リンク
拡大画像
- PRIMEQUEST 1400S2 (97.0KB)
- PRIMEQUEST 1800E2 (145KB)
本件に関するお問い合わせ
富士通コンタクトライン
0120-933-200
受付時間: 9時~17時30分(土曜日・日曜日・祝日・年末年始を除く)
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